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ドイツ語の学習にも使える?ドイツが舞台のオススメ映画11選
奥深い内容が多いドイツの映画。少し難しい独語の学習にも使える、ディープな内容からシュールなコメディまで、オススメしたい映画を11選ご紹介します。
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1.ハンナ・アーレント(原題:Hannah Arendt)
舞台は1960年代初頭。ホロコーストを生き延びたユダヤ人哲学者「ハンナ・アーレント」は、何百万人ものユダヤ人の収容所移送を指揮したナチスの重要戦犯アドルフ・アイヒマンの裁判に立ち会い、その傍聴記を発表した事をきっかけに孤高の戦いが始まります。彼女の波乱の人生と彼女が訴え続けた信念に迫る伝記ドラマ。
岩波ホールでの公開初日は、台風が来ていたにも関わらず3回の上映すべてが満員になり、後に100人近くが入れないほど盛況になったとのこと。(参考: 映画『ハンナ・アーレント』どこがどう面白いのか 中高年が殺到! )
正義の難しさを考えさせられると共に、強い女性像の1つとして主人公に憧れを抱ける部分が多い作品だと思います。
2.顔のないヒトラー達(原題:Labyrinth of Lies)
戦後十数年を経て西ドイツは経済復興の波に乗ります。そんな中、多くの人が戦争の記憶、自分たちが犯した罪を過去のものとして忘れ去ろうとします。
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ジャーナリストのグニルカと強制収容所を生き延びたユダヤ人のシモンは、アウシュヴィッツでの悪行に関わりながら罪を問われず市民生活を送っている元親衛隊員個々人の証拠を集め、主席検事バウアーの指揮の下、ナチスがアウシュヴィッツでどのような罪を犯したのか、その詳細を生存者の証言や実証を基に明らかにしていく。
- 映画『顔のないヒトラーたち』公式サイト
戦争の代償の大きさを痛感するのも勿論、集団意識の怖い側面などを考えられるのではないでしょうか。
3.ドレスデン、運命の日(原題:Dresden)
第二次世界大戦中であった1945年1月のドレスデン。父カールの営む病院で看護婦として働いていたアンナと、イギリス兵で負傷したパイロットのロバートの敵国同士の恋愛物語。それまで加害者としてテーマに取り上げられることの多かった戦時下のドイツを、被害者視点でも描いた話題作です。
歴史としての一つの描き方は勿論、双方の戦争観・障害を超えた恋愛など様々な視点から心が揺さぶられます。
4.ヒトラー暗殺、13分の誤算(原題:Elser – Er hätte die Welt verändert)
1939年、ミュンヘンにて演説を行っていたヒトラーの暗殺に失敗した家具職人「ゲオルク・エルザー」の生涯。メルケル首相も公に讃えた男性の物語です。
ハラハラするシーンの多くと、精巧な暗殺計画に力を尽くしたエルザーの思いの丈ははかり知れず、涙してしまいます。
5.シンドラーのリスト(原題:Schindler's List)
スティーヴン・スピルバーグが監督した1993年のアメリカ映画です。
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第二次世界大戦時にナチスドイツによるユダヤ人大量虐殺が東欧のドイツ占領地で進む中、ドイツ人実業家オスカー・シンドラーが1100人以上ものポーランド系ユダヤ人を自身が経営する軍需工場に必要な生産力だという名目で絶滅収容所送りを阻止し、その命を救った実話を描く。ホロコーストに関する映画の代表的作品として知られる。
- wikipedia「シンドラーのリスト」
6.戦場のピアニスト(原題:The Pianist)
1939年のワルシャワ、ピアニストのシュピルマンがラジオ局で演奏をしていた最中、ナチスドイツのポーランド侵攻が始まります。ユダヤ人移住区へ強制移住させられ、差別と迫害に満ちた孤独なシュピルマンの生き残る戦いを描いた、言わずと知れた感動作。
戦争の残酷さを描いたシーンは勿論、後半のシュピルマンの演奏や、彼を救ったドイツ兵がソ連の戦犯収容所に行ってしまうシーンには、感動したり、心苦しく感じたりしました。
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7.ライフ・イズ・ビューティフル(原題:La vita è bella)
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1997年のイタリア映画。ロベルト・ベニーニ監督・脚本・主演作品。第二次世界大戦下のユダヤ人迫害(ホロコースト)を、ユダヤ系イタリア人の親子の視点から描いた作品である。
- wikipedia「ライフ・イズ・ビューティフル」
多くの親子が離ればなれになったホロコースト。だいぶ古い映画ではありますが、涙無しには観られない家族愛に満ちた作品です。
8.アンナとロッテ(原題:De Tweeling)
舞台は1926年の北ドイツ・ケルン。いつも一緒で仲良しな幼い双子の姉妹アンナとロッテは、ある日突然、両親の死によって別々の親戚に引き取られ、対称的な人生を歩むことになります。お互いにナチス時代の波に翻弄され、様々な困難に出会う姿を描いた感動ストーリー。キャスト・スタッフ共にヨーロッパの精鋭達が集まった話題作。
戦争や環境の違いが人に与える残酷さなどを、一つの姉妹の視点から細やかに見れるシーンの数々に切なくなりますが、感動のラストは見逃せません。
9.ゲーテの恋 〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜(原題:Goethe!)
18世紀ドイツの文豪「ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ」が自らの経験をもとに描いた小説『若きウェルテルの悩み』の誕生にまつわる恋愛を描いた作品。2010年公開のドイツの伝記映画ですが、ストーリーはかなり脚色され史実とは大きく異なるため賛否両論ではあるものの、多くの批評家に絶賛された青春恋愛映画。(参考: wikipeda:ゲーテの恋 〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜 )
ゲーテが苦悩し自殺を謀る一連の見応えは勿論、古きドイツ文化の美しさにも終始心が踊ります。
10.パリよ、永遠に(原題:Diplomatie)
フランスで大ヒットした舞台「Diplomatie」を忠実に映画化した作品です。第二次大戦末期のパリの攻防を描いた心理戦の史劇。監督・スタッフ共に名優・ベテラン揃いで、とても深みのある作品です。
終始繰り広げられる、ドイツ軍将校とスウェーデン総領事の長く渡る心理戦の他、冷静に俯瞰する職人や、戦争に翻弄されるドイツ軍の乱心するシーンにもインパクトを受けました。
11.帰ってきたヒトラー(原題:Er ist wieder da)
2011年にタイムスリップしたヒトラーが、芸人として人気者になってしまうというベストセラー小説を映画化した話題作。コメディでありながら、これもまた道徳的なメッセージを深く考えられる作品です。
コメディでありながら、これもまた道徳的なメッセージを深く考えられる作品であり、筆者が今年一番繰り返し見たい映画でもあります。
まとめ
ドイツが舞台の映画11選は「戦争」をテーマにしたものばかり。ドイツと第二次世界大戦の歴史は切り離せないものであり、又、その歴史を通して1つのテーマから現代に通じる多様な問題まで色々な角度で読み解けることは多く、国内外で関心を寄せる話なのではないでしょうか。皆さんも是非、じっくり観賞してみてはいかがでしょう。
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