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アメリカにいる留学生の3割が中国人!世界に進出する驚異の中国パワーと日本の未来

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現在、アメリカにいる留学生のうち3割が中国人です。また、アメリカに移住希望の中国人の総数も驚くべき数であり、日本に住んでいる外国人の3割は中国人です。中国人の爆買ツアーの凄まじさは今や誰もが知るところだと思います。中国で今、何が起きているのでしょうか。

増加するアメリカ留学を希望する中国人

まずは、下記のデータをご覧ください。

Honkawa Data Tribune 社会実情データ図録

上記のグラフの2013/14年の留学生の出身国を表にすると、下記のようになります。

ランク 出身国 人数 全体の比率
1 中国 274,439 31.0%
2 インド 102,673 11,6%
3 韓国 68,047 7,7%
4 サウジアラビア 53,919 6,1%
5 カナダ 28,304 3,2%
6 台湾 21,266 2,4%
7 日本 19,334 2,2%
8 ベトナム 16,579 1,9%

(データ元: Institute of International Education, Open Doors Report(HP)

ニューヨークに本部があるInstitute of International Education(IIE、米国国際教育 研究所)の上記の調査データを見ると、2007年あたりから中国人のアメリカ留学者数がうなぎ登りに上昇しています。日本は2011年あたりから横ばい状態です。

世界中どこに行っても日本人学生がうじゃうじゃ・・・というイメージを抱いている方もいるかもしれません。しかし、実際にアメリカにおける留学生を見てみると、中国、インド、韓国出身の学生が留学生全体の50%を占めているのです。中国に限っては、今後も増加する勢いがあります。

中国人のアメリカ留学が増えている背景

アメリカに留学する中国人が増えている理由には、次の3点が挙げられます。

1.文法構造上と気質

英語を学習する上で、中国語は日本語よりも文法構造が英語に似ている利点があります。下記の例文を見てみてください。

・I am learning Japanese.(英語)
・我在学習日文(中国語)
・私は日本語を勉強しています(日本語)

日本語の場合は「主語(私は)→ 目的語(日本語を)→ 動詞(勉強しています)」の順番に対し、中国語と英語は「主語 → 動詞 → 目的語」の順になっているのが分かります。中国語の話者にとって、文法の点において英語脳に切り替える必要がありません。

発音に関しても、中国語は母音だけで30以上の種類があり、英語よりも発音の数は豊富です。中には英語に類似した発音も存在します。

加えて、中国人は自分の英語力で相手に理解させようとする、一種の厚かましささえあります。多少英語が上手くなくても、意思疎通が図れればよいのです。引っ込み思案が多い日本人にとっては、この「厚かましさ」は見習うべき点だとも言えます。

2.海外に意識が向いている

経済成長の波に乗って中国における中流層の懐が豊かになりました。そのタイミングに合わせて一人っ子政策でかわいがられて育った子どもが、大学受験を迎えることになります。

中国人は海外志向が強く、グローバル意識も高いです。自分の大事な子どもの為なら金を惜しまない傾向もあります。同時に閉鎖的な中国から自由な国へと脱出したい意識も強まり、多くの中国人が欧米に旅立っているのです。

3.国内大学の受入れ人数が少ない

中国の大学受験事情も大きな要因の一つであるようです。近年は約1000万人が大学の入学試験を受けますが、大学側が用意している入学枠は約600万人しかないのです。約400万人があぶれてしまいます。

志望校に入学できなかった富裕層の学生がアメリカに留学したり、富裕層でない学生は日本を留学先に選んだりするのです。

日本経由で欧米に留学する中国人

2008年に日本政府が鳴りもの入りで「留学生30万人計画」を開始しました。2020年までに留学生を30万人増やす計画です。海外からの留学生にとっては、かなり手厚い待遇です。

現在、政府が投入している予算は年間で約300億円。国立大学の場合、国費留学生の授業料はほぼ無料。私大なら3割限度の減免。また、修士課程、博士課程、 研究生といった大学院留学生には、月額15万円~15万3000円、教員研修留学生にも月額15万2000円、学部学生、高等専門学校留学生、専修学校留学生にも月額13万3000円が支給されます。

さらには、日本語学校の生徒にまで月額12万5000円が支給されているのです。この好待遇の制度を利用して、多くの中国人が日本へ留学に来ています。

中には、学校に通いながらバイトに専念し、アメリカ留学の資金を貯めている中国人学生もいるそうです。日本で勉強しながらお金も貯める。その資金で今度はアメリカの大学に向かうのです。

移民を受け入れるための投資ビザ制度

各国で外国人の富裕層を呼び寄せるために、移民に対してビザを発給する様々な取り組みをしています。

早くから移民投資を推進していたカナダ

中国の富裕層の6割強が海外移住を希望していると言われています。そんな中、早くから中国人の投資移民を認めてきたのがカナダ政府です。

投資金額が80万カナダドル(約8000万円)です。永住権を取得できる特典がウリで、中国からの移民は15万人を数えました。実際には、移民たちはカナダで事業をおこす訳でもなく、中国の資産をカナダに移動させる目的も多かったみたいです。

この制度は、2012年後半に事実上廃止されました。

アメリカの投資永住権プログラム

EB-5プログラム、もしくはEB-5ビザとも呼ばれており、外国人投資家に対してグリーンカードの取得を可能にしたプログラムです。なんと、このプログラムの2014年の申請者は、85.4%が中国人だったのです。

この急増ぶりにアメリカ当局も慌て、2015年9月30日をもって中国人からの申請を受け付けない旨を発表しました。

日本の投資ビザ取得の条件

日本の場合は、アメリカやカナダと比較すると条件額がかなり低いです。資本金が500万円以上、経費が年間500万円以上認められればビザの発給要件を満たすとされています。

カナダやアメリカが中国の富裕層をターゲットにしていたのに対し、日本は来るものは拒まずスタイルです。この制度の問題点は一人の中国人がビザを取得すれば、その一族も日本に呼ぶべる点です。一人が許可されると、ねずみ講式に増えていくのです。

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中国人が海外に移住する理由

中国人が海外移住を希望する理由には、次の3つがあります。

1.手持ちの資産を1ヶ所(中国)に置いておく事の危険性
2.空気汚染などの環境からの脱出
3.中国内では規制が多く、自由な国への脱出

今、中国の経済は急成長中ですが、いつ破綻するかわかりません。富裕層にとって、法治国家とはいえない中国内のみに資産を置くことをリスクと考え、海外に資産を分散させる動きがあるようです。

日本市場も外国人に占領される可能性

映画界で例えると、なぜ日本の映画界はハリウッドに見られるような大きな資金をかけて賭博的な映画作りをしないのでしょうか?それには日本市場だけでも採算が取れるという大きな理由があります。

さらに、なぜ日本人は海外に留学する学生が少ないのか?それは何も海外に出なくても、十分に日本市場の中で幸せな生活ができる安心感があるからです。たしかに、食べ物は美味しいし、治安もいい、最高の国だと思います。

しかし、これからは中国を筆頭に海外から外国人がどんどん日本に進出してきます。『 もし、英語が公用語になったら?日本のグローバル化の先にあるもの 』の記事の中でも触れましたが、日本国内に日本人の居場所もなくなるかもしれません。

予測がつかない未来

これからは、地球規模でアンテナを張っておく事も大切だと思います。どの居場所が自分にとって安住の地であるのかの判断も困難になる時代に突入しそうです。私個人の考えは、できることならば今のままの日本でいて欲しいのが本音です。

海外に出てみて、つくづく日本は素晴らしい国だと認識させられました。日本にいれば、最高の食にありつけます。治安面でも安全です。日本は本当に最高にすばらしい国だと思います。

最後に

日本国内に留まっていても生活ができる能力がある方は、何も外国語を習得する必要性はないと私は思います。いかなる人種が日本に来ようとも動じない方は、そのまま日本にいた方が幸せだとも思います。

これからの激動の世の中に備えて外国語を学ぶ必要性を感じる方は、外国語を習得されればいいかと思います。強力なアンテナを張って、これからの時代を乗り越えてください。

<参考サイト>
東洋経済ONLINE『中国人留学生を優遇し、日本人を追い込む矛盾-これでいいのか!日本の「グローバル教育」-』
中国IT情報局『富裕層の6割強が海外脱出する中国』
中国IT情報局『中国人向け投資ビザの発行を米国が停止』

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