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【スペイン手続き事情】10年経っても煩雑さは変わらない、、、すったもんだの2回目NIE更新<2025年>
2025年12月某日、バルセロナで10年ぶり2回目のNIE更新をしたので、体験談を交えながら、その時の状況を記録します。
この記事で報告するのは、配偶者がスペイン人で、Parmanenteの滞在ステータスを持っている方の2回目のNIE更新についてです。
結婚後NIEを取得してから5年後の最初のNIE更新の情報はちらほら見かけますが、2回目のNIE更新についての日本語の情報はあまりないので、該当する方の参考になれば幸いです。
10年ぶり2回目のNIE更新
私はスペイン人との結婚によりスペインに移住し、スペイン居住16年目になります。
NIE取得(5年有効)
↓
1回目のNIE更新、10年有効のNIE取得(ステータス:Parmenente)
↓
2回目のNIE更新←今回行った手続きはココ!
今回は、表面にはRégimen Comunitario、裏面にはParmanenteの記載があるNIEカードの更新をしました。10年ぶり2回目のNIEカードの更新になります。
学生ビザや就労ビザ、5年有効のNIEの更新手続きとは異なりますので、ご注意ください。
NIE更新をした場所はバルセロナです。州や都市によって更新方法に違いがある場合もあるので、必ず居住している地域での手続き方法を確認してください。
この記事では、2025年12月時点で私が体験したNIE更新方法を記載しています。
現在は変更になっている可能性もありますので、必ず更新前に各情報を確認してください。
NIE更新手続きの流れ
2回目のNIE更新手続きの流れは、下記のようになります。
①書類提出のためのCita(予約)を取る
②Citaの日時にComisariaに行き、書類を提出+指紋採取
③約1ヶ月後、新しいNIEカードができたらカード受け取りの予約を取る
④新しいNIEカードを受け取る
大前提として、「NIEの更新をする」とは言いますが、更新後もNIEの番号に変更はありません。現在のNIEにParmanenteと記載されている方の場合は永住権があるので、正確には、NIEのカード(=TIE:Tarjeta de Identidad de Extranjero)の更新手続きです。
最初にして最大の難関、Cita Previa
NIE更新のための予約(Cita Previa)は、下記のスペイン政府公式オンライン手続きサイトSede electrónicaから行います。
https://icp.administracionelectronica.gob.es/icpplus/index.html
注意点① Oficinaの選択
「Selecciona Oficina」の箇所は、本来は最寄りの一番行きやすいオフィスを選択するのでしょうが、最短で予約を取るにはオフィスは選択しない方が良いです。その結果、自宅から遠いオフィスになってしまう可能性もありますが、どれもバルセロナ管轄のオフィスなので公共交通機関で1時間以内には行けるところが大半です。
注意点② TRÁMITES POLICÍA NACIONAL
10年のPermanenteのNIEを更新するには、TRÁMITES POLICÍA NACIONAL(手続き内容)は「Toma de Huellas (Expedición de Tarjeta) Inicial, Renovación, Duplicado y Ley 14/2013」を選択します。
注意点③ 書類集めは、NIEの有効期限内に
必要書類については後ほど説明しますが、Citaが取れていない状態でも、NIE更新に必要な書類準備は、NIEの有効期限が切れる前に行った方が良いです。
後述しますが、私はCitaが取れてから書類の準備をしようと考えており、実際にCitaが取れたのがNIEが失効してから2ヶ月後だったので、通常ならNIEがあればすぐに発行される書類が発行されず、冷や冷やしました。
注意点④ 予約は早めに
公式には、NIE更新の手続き期間は、NIEの期限が切れる1ヶ月前~失効後3ヶ月以内となっています。
NIE期限の1ヶ月以上前に更新手続きをしようとしたら、「1ヶ月を切ってからでないとダメ」と言われて手続きできなかった、なんていう話もよく聞きます。
ですが、後述の通り、Citaがとにかく取れません。私はNIE失効の1ヶ月前からCitaを取り始めましたが、最終的にCitaが取れたのは、NIE失効から2ヶ月後でした。
なので、CitaはNIEが切れる1ヶ月以上前から取り始めることをお勧めします。
Citaが取れない!
スペイン在住の方なら「Citaが取れない」というのは、何度も耳にしたことがあると思います。私も、「とにかくCita(予約)が取れない!」と聞いていたので、NIEの有効期限が切れる1ヶ月前から、Selecciona Oficinaのサイトから予約を試みました。
…ですが、噂通り、まったくCitaが取れませんでした。NIEが切れる1ヶ月前~NIEの有効期限が切れた2ヶ月後までの約3ヶ月間、毎朝仕事前にサイトを開いてCita取得を試みました。
「毎週月曜日の朝8時に新しい予約枠が追加されるらしい」
「毎週月曜ではなく、木曜日の14時」など、
巷で飛び交う様々な噂を耳にするたび、それも試してみましたが、やっぱりダメでした。ただ無慈悲にも、「En este momento no hay citas disponibles para la reserva sin cl@ve.」と表示されるばかりでした。
ちなみに、cl@veというのは、スペインのオンライン個人認証システムで、これを使えば各種手続きのCitaがスムーズに取れる、ということになっています。
私自身はcl@veは持っていませんが、夫が持っているので夫のcl@veを使って予約を試みました。(cl@veは自分自身のCitaだけでなく、身内のCitaを取得することも可能です。)
しかし、結果は同じで、やっぱりCitaは取れませんでした。
そうこうしているうちに、NIE失効から2ヶ月が経ち、更新手続き猶予期間が残り1ヶ月となってしまいました。
そこで、切り札としていた、“Cita取り会社”を利用することにしました。
Cita取得の切り札、ROBOTITA
スペインで公的手続きのCitaが取れないのは今に始まったことではなく、Citaを取るために弁護士を利用する方もいます。弁護士には特別なルートがあるのか、依頼すればCitaが取れるため、手数料を払ってCitaを取ってもらうのです。
私の場合、今まで弁護士を利用したことがなく、知り合いに弁護士もいないので、ROBOTITAという、Citaを取るためだけの会社を利用しました。
弁護士を利用するにしろ、Cita取り会社を利用するにしろ、当然、サービス料を取られます。
本来は無料のCita取得にサービス料を支払うのは癪ですが、更新手続き期間が残り1ヶ月となっては、背に腹は代えられません。
ROBOTITAはアメリカにある会社のようで、独自のシステムを使って、ロボットが24時間休みなくCita取得手続きを行います。
その結果、なんと3日でCitaが取れました。今までの3ヶ月の苦闘は何だったのだと思うくらい、あっさり取れました。
ROBOTITAはすべてオンラインで完結でき、依頼時に€10を支払い、実際にCitaが取れ、そのCitaを承認した後に€45を支払いました。
Citaが取れた後に支払う金額は、いつまでにCitaを取得したいかによって変わってきます。Cita取得希望の期限に余裕があれば、その分金額も安くなります。
私の場合は、希望するCita取得の期限を2週間以内にしたので、サービス料が結構高くなりました。
予定外の痛い出費となってしまいましたが、とにかくCitaが取れてほっとしました。Citaが取れないというストレス、期限内に手続きできないかもしれないという不安からも解放されました。
ただ、ROBOTITAが取ってくれたCitaは、わずか3日後の日時でした。このCitaを拒否することもできますが、そうしたら次はいつのCitaが取れるかは分からないですし、もう3ヶ月もCita取りに苦戦していたので、もう終わらせたいという思いから、3日後のCitaでOKを出し、大急ぎで提出書類の準備に取り掛かりました。
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一難去ってまた一難、書類の準備
必要書類は、Cita Previa画面で、「TRÁMITES POLICÍA NACIONAL」を選択した後のページで表示されます。
<Sede electrónicaに記載されている必要書類>
- Cita Previaの予約証明書(予約の日時・予約番号が記載されたメール)
- 記入済のEX-17
- 有効なパスポートの原本とコピー
- Modelo 790/Código 012のTasa支払い証明書
- 証明写真(32x26)1枚
- Certificado o Volante de empadronamiento(住民票、発行から3ヶ月以内)の原本とコピー
- 現在のNIE
①EX-17
必要書類が記載されているページ、もしくは下記のリンクからダウンロードできます。
https://www.inclusion.gob.es/documents/410169/2156469/17-Formulario_TIE.pdf
10年前に1回目のNIEを更新した際は、5年の滞在許可→永住権(Permanente)への変更があったのでEX-19を提出しましたが、今回は居住ステータスの変更はなく、カードの更新のみなのでEX-17です。
②Tasa
10年前のNIE更新時には、書類提出時ではなく、新しいNIEを受け取る時にTasaの支払い証明書を提出したと記憶していますが、今回は、書類提出前に支払いを終え、他の書類と一緒に提出します。
オンラインでも支払いできるはずなのですが、私の時はエラー画面が出て、オンライン支払いページに進めなかったので、銀行のATMから支払いをしました。ATMからの支払いでもすぐに終わります。料金は€12でした。
③住民票(Empadronamiento)
最寄りの区役所(Ayuntamiento)で、書類発行機械にNIEをかざせばすぐに発行できます。もしcl@veを持っていれば、オンラインでの発行も可能です。
私は住民票の取得で問題が発生しました。住民票は取得から3ヶ月以内しか有効ではないため、Citaが取れてから取得しようとのんびりしていたのですが、いざAyuntamientoに行くと、私のNIEは有効期限が切れているため機械での発行できませんでした。窓口で発行してもらうには予約が必要で、最短で取れる予約は2週間後―Comisariaに書類を提出する日よりずっと後の日程です。しかも、その時に有効なNIEの提出が必要と言われました。
期限切れのNIEを更新するために住民票が必要なのに、住民票を取得するには有効なNIEが必要という、矛盾した状況です。
バルセロナの行政サービス窓口「010」にも電話をして、バルセロナ市内どこでもいいから、今日か明日の窓口予約が取れるところはないか問い合わせてみましたが、最寄り以外の区役所でも最短で予約が取れるのは10日後で、やはりComisariaのCitaの日程よりずっと後でした。
文句を言ったところで状況は変わらないのがスペインなので、「住民票が必要な理由=私が登録している住所に実際に住んでいることを証明するもの」と解釈し、夫にCertificado de convivencia(同居証明書)を発行してもらい、それでNIE更新に望むことにしました。
Certificado de convivenciaというのは、名義人と一緒に同居している人の名前が記載されている書類です。私名義での住民票の発行ができないので、夫名義ではありますが、私がその住所に居住していることは証明できる書類を用意しました。
念には念を入れて、Cita当日はLibro de Familiaも持参して、私は同居している子供たちの親であることも示せるように準備しました。
Cita当日、書類提出・指紋採取
ROBOTITAが取ってくれたCitaは、幸運にも最寄りのComisariaだったため、Cita当日は歩いて行きました。予約があるとはいえ、スペインは何が起こるか分からないので、余裕を持って15分前に付きましたが、案の定、Comisariaの前には長めの列ができていました。
最初はCitaを持っていない人の列かと思いましたが、確認してみると、Citaを持っている人の列でした。
予約があるのに外で待たされるなんて、一体何のための予約なんでしょう…。
外で15分程待った後に中に入って受付に進めたので、結果的に、予約時間ギリギリでした。
やはり、Citaがあるとはいえ油断せずに、30分前には到着しておいた方が安心です。
受付後、さらに40分程待合室で待って、書類を提出することができました。
実際に提出した書類は下記です。
<Comisariaで実際に提出した書類>
- Cita Previaの予約証明書(予約の日時・予約番号が記載されたメール)
- 記入済のEX-17
- Modelo 790/Código 012のTasa支払い証明書
- 証明写真(32x26)1枚
- パスポート(原本提示のみ)
- 現在のNIE(原本提示のみ)
あれほど心配していた住民票は、なぜか不要でした。
パスポートと現在のNIEも、その場で提示するのみで、コピーは必要ありませんでした。
5年→10年のNIEへ変更した前回の更新時は、スペイン人夫のDNIのコピーなど夫の書類も必要でしたが、今回は一切不要でした。私自身の書類についても、原本の提出と提示のみで、コピーは要りませんでした。(念のため、全部準備して行きましたが。)
指紋採取と署名もスムーズに終わり、手続きは10分程で終わりました。
Comisariaの前で待った時間も含めて、Comisariaに居た時間はトータル1時間半程でした。
悲願の新NIE受け取り
更新手続きを終えた後、「NIE更新中」という書類が発行されますが、そこにQRコードが付いており、そこにアクセスすると、自分のNIEが発行されたかどうか分かるようになっていました!
前回は、「新しいNIEカードは1ヶ月後にできるから、1ヶ月後位に受け取りオフィスに行ってみて。」というテキトーなあしらいだったので、大きな進歩です!
発行時間自体には大きな進歩はなく、大体3週間位で、私の新しいNIEカードが発行されました。
すぐに取りに行こうと思ったのですが、Comisariaでの書類提出+手続きを終えての帰り際、担当者に「新しいNIE受け取りの予約を取ってね」と言われたことを思い出しました。
前回の更新時は受け取りの際の予約は不要でしたし、Comisariaの待合室の張り紙にも、「NIE受け取りに予約は不要」と記載されていました。
どうしようか迷いましたが、受け取り予約は2週間後の日程で簡単に取れたので、「早く新しいNIEを受け取りたい」というはやる気持ちを抑えて、Citaを取って行きました。
新しいNIEカードの受け取りは書類を提出したComisariaではなく、C/Mallorca 213のオフィスです。
当日、Citaの時間にオフィスに付くと、入口の前に「1月2日からCitaが必要です」という張り紙がありました。
私がNIE更新手続きをComisariaでしたのが2025年12月1日、新しいNIEを受け取りに行ったのは2026年1月12日なので、ちょうどシステムが変わるタイミングだったみたいです。
担当者の言う通り、予約を取ってきて良かったです!
それでも、Citaがあっても待たされるのがスペインです。15分程外で待った後、行列を作っていた人全員が一気にオフィスの中に入ることができ、待合室で10分程待った後、新しいNIEを受け取ることができました。
新しいNIEは、前回のものとデザインが違い、裏面には夫の情報は記載されておらず、私の出生地が記載されたものになりました。
NIE更新の注意点
今回のNIE更新で感じた注意点をまとめます。
①AIやネットの情報に惑わされない
NIE更新に必要なフォームについて、スペイン政府のサイトにはEX-17と記載されてはいるものの、いまいち信用できないので、Ghat GPTにも複数回聞いてみましたが、EX-17と言ったり、EX-19、EX-18と言ったり、回答がまちまちでした。
スペイン在住者のブログやSNSも参考にしましたが、私と同じ状況で更新した方の情報は少なく、必要なフォームはEX-19と書かれているものが大半でした。
どの情報も完全に間違っている訳ではなく、人それぞれ状況が違うので、必ずしもすべての経験談・情報が自分に当てはまる訳ではありません。自分の状況にぴったり合った情報を見つけること、AIやネットの情報を鵜呑みにしないことが大切です。
私は、EX-17、EX-18、EX-19の3つのフォームを準備して更新に臨みました。
②Citaは、NIEが失効する1ヶ月以上前から
とにかくCitaが取れません。自力で1ヶ月以内のCitaが取れることはないと思うので、早めにCita取得手続きを始めてください。
最初からCita取り会社を利用する必要はないと思いますが、NIEの有効期限が切れる1ヶ月以上前からCitaの取得を試み、NIE失効日になってもまだCitaが取れていない状態なら、その時点で、Cita取り会社の利用を検討するのが良いのではないかと思います。手数料が安く済みます。
③書類の準備はNIE失効前に
NIEが失効していると簡単に取得できない書類もあるので、Citaが取れていない状態でも、書類の準備はしておいた方が無難です。
④オフィスには30分程度の余裕を持って到着する
書類提出のComisariaも新しいNIE受け取りのオフィスも、予約があっても、外に行列ができています。予約時間を多少過ぎても受付してくれるのがスペインではありますが、いらぬ心配はしなくていいように、30分前には到着するようにすることをお勧めします。
おまけ
NIE失効の2ヶ月前から、口座を持っている銀行から
「新しいNIEの写真をアップロードして、アカウントを更新してください」
という通知がずっと来ていました。
ようやく新しいNIEを手にしたので、早速、銀行のアカウントに写真をアップロードしました。
これで、NIE関連の手続きは全部終了したと思っていたのも束の間、会社から「口座名義人の名前が違うので給与の送金ができない」と連絡がありました。
銀行のアカウントを確認してみると、なんと私の名前が変更されていました。
私の名前がCooLだとすると、「Co L」という名前になっていて、1文字消し去られていました。
おそらく、私がアップロードしたNIEの写真を読み取ったAIが「Co L」と認識してしまったか、単純な人的ミスでしょう。
アップロードした写真を確認してみましたが、光の加減で一文字が薄くなっていたということもなく、普通に読み取れる感じでしたが…理解不能なことが起こるのがスペインです。
名前は自分では修正できず、銀行窓口に直接行って、修正してもらう羽目になりました。
これで本当にNIE更新関連の手続きは完了です。
10年後の次の更新の時は、もっと手続きが分かりやすく、スムーズになっていることを祈ります。(10年前に1度目のNIE更新をした際も、そう思ったような気がします。。。)