12歳で単身韓国留学

▼学校スタッフ・プロフィール

• 荒川さん
• 中学3年間は韓国のボーディングスクールへ留学
• 帰国後、大検取得
• 日本で就業後、22歳の時にワーキングホリデーでカナダに渡航
• 30歳でフランスへワーキングホリデーに
• 2006年〜、IHニースに勤務

（2024年10月現在）

1. 荒川さんは、中学3年間を韓国で過ごしたという異色の経歴をお持ちですね。

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1. 荒川さん

   日本の小学校卒業後、親の意向で韓国のボーディングスクールに留学しました。なので、日本の学歴は、小学校卒になります。
   親は最初から、私を中学から韓国へ留学させようと考えていて、私もずっとそう言われていたので、そういうものだと思って、特に反抗などもせずに、 単身で韓国へ留学しました。

1. それまで日本で韓国語の勉強はしていたのですか？

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1. 荒川さん

   いえ、特にしていませんでした。
   留学先には私の他にも日本人学生がいて、最初の一年は日本語で授業を受けることができました。 同時に韓国語の勉強もして、2年目からは韓国人学生と一緒に韓国語で授業を受けていました。

1. 小学校を卒業したばかりの12歳で、言葉も分からない中、一人で留学するのは寂しくなかったですか？

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1. 荒川さん

   そうですね。自分で決めた留学ではないので、当時はとにかく日本に帰りたかったです。
   ボーディングスクールというと今風な感じがしますが、正確には寄宿舎に他の学生と相部屋で住んで、日本へは1年に1回だけ帰国していました。

1. 韓国で中学卒業後は日本に帰国されたのですね。

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1. 荒川さん

   はい。日本の法律上、帰国子女枠には当てはまらず、思うように高校受験ができなかったので、高校には進学せずに大検を取得しました。

1. 確かに、帰国子女の条件は「親の仕事の都合で海外に複数年滞在した経験があること」なので、単身で留学した場合には帰国子女には当てはまりませんね。

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1. 荒川さん

   それからは派遣で働き、22歳の時にワーキングホリデーでカナダに行き、ウェブデザインの専門学校に通いました。

カナダ・ワーキングホリデーを経てフランスへ

1. ワーキングホリデーに行ったカナダには、前から興味があったのでしょうか？

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1. 荒川さん

   いえ、実は興味があったのは、カナダではなくフランスです。
   なぜかは分かりませんが、小さい頃からずっとフランスに憧れがあり、将来はニースに住みたいと思っていました。
   ですが、当時はフランスにワーホリ制度はなく、長期でフランスに行くとなると学生ビザを取得して行くしかなく、 それなりの資金が必要だったので、フランス語圏があるカナダにワーホリに行きました。

1. 女の子が何となくヨーロッパに憧れを抱くのは想像できますが、「将来はニースに住みたい」と都市まではっきりとしたビジョンが描けていたのは、すごいです。
   その後、フランスのワーホリ制度もできて、満を持して、フランスへ渡航するわけですね。

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1. 荒川さん

   はい。カナダから帰国後は、日本で派遣で働いていて、ワーホリが利用できるギリギリの年齢の30歳の時に、ワーホリで渡仏しました。
   フランスへワーホリに来る方は、最初はパリに住む方が多いですが、私はずっとニースに住みたかったので、最初からニースに来ました。
   渡航したのが12月だったこともあり、南にあるニースはパリよりも寒くないのも理由の一つです。

1. それから、ずっとニースに住んでいるのですか？

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1. 荒川さん

   はい。パリの日本食レストランで3ヶ月ほど働いたことがありますが、それ以外はずっとニースです。
   IHニースには、渡仏した2006年から勤務しているので、勤続18年になります。（2024年10月現在）

IHニースのスタッフに

1. 荒川さんが、IHニースの学校スタッフになった経緯を教えてください。

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1. 荒川さん

   最初は、IHニース校の生徒でした。ワーキングホリデーで来たので仕事を探していて、 何か私に出来ることがあればと思い、学校の日本語のウェブサイトを作る仕事を承ったのが最初です。
   今は、日本や韓国などのマーケティングを担当しています。

1. 荒川さんの現在のお仕事内容を教えてください。

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1. 荒川さん

   どうやったら一人でも多くの方にニースに来ていただけるかを考えながら、現地のエージェントを訪問したり、ワークショップ、 ブログやSNSなどのWebマーケティングなどを担当しています。

1. 海外で働くことに対して、葛藤や不安はありませんでしたか？

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1. 荒川さん

   渡仏当時は、ボンジュールくらいしか分からず、カナダのワーホリで少しの英語は話せたものの、フランス語はほぼ話せなかったので、 コミュニケーションの仕方に苦労しました。時が解決してくれましたが、自己主張が大事な国で言葉は出来るということはとても重要です。 渡航前に少しでもよいのでフランス語の勉強をされることをお勧めします。

生徒さんのエピソード

1. 学校スタッフをやっていて良かったなと感じるのは、どんなところですか？

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1. 荒川さん

   日本にいたら会えなかったであろう沢山の生徒さんと出会えることは、一番の宝物で沢山の刺激を頂いています。
   困ったことがあった時に、何でも良いので頼ってもらえたら嬉しいです。

1. 印象に残っている学生のエピソードはありますか？

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1. 荒川さん

   私は自宅でのパーティーやディナーに生徒さんを招待したりしているので、印象に残っている生徒さんは沢山いらっしゃいます。
   IHニースで出会った方とご結婚されたり、一流企業や航空会社に就職されたり、エミレーツなどのCAさんの生徒さんも多いですし、勉強家で教養があって、モチベーションの高い方が多いです。
   ただ、スリに合ったり、クレジットカードや携帯電話をなくしたりなどのハプニングも多いですので、気を付けて下さいね。

1. パリはスリが多いと聞きますが、ニースでも多いのでしょうか？

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1. 荒川さん

   パリに比べると、ニースの治安は良いですが、それでも空港周辺は危険なので注意が必要です。
   滞在先まで自分で移動した方で、財布を取られた方もいらっしゃるので、到着の際は、学校の空港出迎えサービスを利用した方が安心です。 IHニースに留学に来られる方は、ほとんどの方が空港出迎えサービスを利用しています。

ニースの魅力

1. ずっと憧れていたフランス・ニースですが、来て良かったなと思うことは何ですか？

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1. 荒川さん

   たくさんあるので、箇条書きでまとめてみました。
   
   ・年間を通して晴れの日が多く、気候がよく過ごしやすい
   ・周りの目を気にしなくていい（自由にできる）
   ・農業大国なので、新鮮な野菜や果物が豊富で、パンやチーズなどがおいしい
   ・休暇が取りやすく、労働者の権利が守られている(サービス残業や飲み会などがない)
   ・子供やペットに寛容で、子育てがしやすい
   ・医療と教育にあまりお金がかからない
   ・外国人留学生に寛容で、アロカシオン(政府からの家賃援助)が出る

1. 気候だけでなく、制度的にも、フランス人・外国人双方にとって、暮らしやすそうな環境が整っていますね。

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1. 荒川さん

   そうですね。特にここ数年は、日本から移住して来る人も増えています。日本食レストランもどんどん増えているので、ワーホリの方にはお仕事が見つけやすい状況です。 語学力があまり必要ないレストランのキッチンでのお仕事などもあります。
   その時求人が出ているレストランを紹介できることもあるので、お仕事探しで困った時は、一度ご相談ください。

1. お仕事探しの話が出ましたが、滞在先探しについてはいかがですか？

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1. 荒川さん

   フランスではルームシェアはあまりなく、留学生はワンルームを借りることになるのですが、探せば割とすぐ見つかります。
   IHニースでは、ホームステイと寮の手配ができますが、最初に滞在するのはホームステイがお勧めです。
   ルームシェアの文化がないので、寮もワンルームアパートのような感じで、他の方と交流する機会があまりありません。 その一方で、ニースは田舎なので、パリに比べて物価が安く、生活の質が良いので、住んでいる人もゆとりがある方が多いです。 ニースのホストファミリーはお世話好きな方が多いので、フランス語の練習をしながら安心して滞在できると思います。

1. 学校周辺には、荒川さんのお勧めスポットはありますか？

   ラングペディア

1. 荒川さん

   学校から徒歩10分程の場所にある、メリディアンホテルの屋上に海の見えるカフェテラスがあり、生徒さんや友達を連れていくと喜んでくれるので、お勧めです。
   
   La Terrasse
   住所：1 Prom. des Anglais

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IHニースの良いところ

1. 荒川さんから見て、IHニースはどんな学校ですか？

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1. 荒川さん

   先生やスタッフが親切でフレンドリーで、アットホームな学校だと思います。
   全校生徒は20〜30人で、クラスも少人数制なのでフランス語初心者の方にもお勧めです。
   
   クラスは一緒にはなりませんが、移民のためのフランス語も同じ校舎内で開講していて、色々なバックグラウンドを持つ様々な国の人たちと知り合うチャンスがあります。

1. 日本人生徒はどれくらいいますか？

   ラングペディア

1. 荒川さん

   日本人は年間を通しても1桁しかいません。
   ヨーロッパ（北欧、イギリス、イタリア、オーストリア、イギリスなど）からの学生が一番多く、中東・アジアからの学生はほとんどいません。

1. 評判の先生やスタッフはいますか？

   ラングペディア

1. 荒川さん

   IHニースには、親日家の先生が多いです。
   マチューとい男の先生は、日本に住んだことがあり日本語が話せる明るく面白い先生です。
   アニックという女性の先生も、最近長年の夢だった日本各地を旅行して、前に受け持った生徒さんたちに会ってきたそうです。
   他の先生もとても熱心でフレンドリーな先生方がたくさんいます。

1. どういう生徒さんに来てほしいですか？

   ラングペディア

1. 荒川さん

   海外に行ったことのない方は、日本以外の国を一度は見て見ると新しい発見があって、視野が広がると思いますので、色々な年齢層のみなさんに来てほしいです。 7才から80才までの生徒さんを年間を通してお迎えしています。

荒川さんからメッセージ

1. 留学を考えている人・迷っている人にメッセージをお願いします！

   ラングペディア

1. 荒川さん

   島国の日本から留学するというと一大決心だと思いますし、準備が色々必要だと思いますが、欧州など陸続きの国に住む方は、旅行の延長線上の様な感覚で、気軽に1、2週間当校に来られる方も多いです。
   インターネットやスマートフォンの普及で、航空券やホテル、滞在先なども気軽に選べる時代です。思い立ったら些細な事でも行動に移してみて下さい。 体力、気力があって自由になる時間を持てる時は、人生の内で限られています。今の気持ちを大切に、やりたいことには挑戦してみましょう。

最後に

日本で留学というと、渡航先は英語圏が主流なので、フランス留学に興味がある方にとっては、情報を探すのがなかなか大変です。
荒川さんは、ご自身でもブログを運営していて、フランスの生活情報や留学情報、ご自身の経験などを発信しています。
「フランス留学に興味があるけど、情報が少なくて、イメージが描けない」という方は、ぜひ荒川さんのブログものぞいてみてください。

フランス留学のススメブログ

荒川さんのブログからお問い合わせの際は、「The Ryugakuを見た」とお伝えください。

IHニースの基本情報

※記事内容・学校情報はラングペディアが学校に確認した段階での情報です(2024年10月現在）。
現在は変更されている可能性があります。

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