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イタリアに行くなら知っておきたい!「デカメロン」伝説とは?

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ここではイタリアの誇る超大作「デカメロン」について、是非知っておいて欲しい基礎知識をご紹介します。

果物のメロンとは全く関係ありません

デカメロン(伊:デカメローネ)は、イタリア・フィレンツェ出身の詩人Giovanni Boccaccio(ジョヴァンニ・ボッカッチョ)による物語集です。イタリア語でもメロンを「Melone(メローネ)」という為、街で「デカメロン」「デカメローネ(Decamerone/伊語読み)」と聞くと、どうしても果物の方を想像してしまいますが、綴りもよく見ると「Merone」と「Melone」で異なります。

もちろん、デカメロンは果物とは全く関係の無い物語で、劇中にもメロンのお話はありません。

「デカメロン」名前の由来とは?

メロンとは全く関係のないデカメロン。実はギリシャ語の「10日(Deka hemerai)」に由来したタイトルで、この「10日」という日数は物語の大きなカギを握ります。

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「デカメロン」ってどんな話なの?

一言で言うと「男女10人すべらない話 実録集」といったところ。1348年にイタリア各地でペストが流行した際、難を逃れる為豪邸に引きこもった貴族らが、順番にデーマに沿って面白い話を10日間にわたって繰り広げたものを1冊にまとめたものがデカメロンです。

語り手が高貴であるがゆえに、なんとか品格が保たれていますが、セクハラ、浮気、だましあい、はたまた大恋愛にまつわる話など、よくよくその内容を紐解けば、半分以上が週刊誌をにぎわせそうな面白い話で溢れています。

「デカメロン」はなぜ有名なの?

ではなぜ、デカメロンは有名なのか。その一つに「イタリア散文芸術のはじまりだから」という説があります。日本で言う五・七・五のように、それまでのイタリアの文学には、ありとあらゆるルールがありました。それらをとっぱらって自由に展開される愉快で下世話な話。

ルネサンス期に興った自由な雰囲気も手伝って、デカメロンは、その後の世界各国の作家に多大な影響を与えました。

まとめ

一見とっつきにくいイタリアの古典文学も、よくよく目を凝らすと楽しいものがたくさんあります。是非気になったものから手に取ってみてください。

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