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NYで国際結婚!するも妊活&不妊治療で苦労した話Vol.2

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ある日突然、30代前半という若さで、ニューヨークで不妊治療を開始することになり、日々絶望の淵に立たされながらも、決して希望を捨てずに、妊活に励んだ筆者の妊娠に至るまでの体験談です。ここではNYでの不妊クリニック探しの様子を中心にお伝えします。

知識ゼロの状態からの不妊クリニック探し

妊活を開始してから8ヶ月が経とうしても、全くいまだに妊娠する気配がない現実を渋々受け入れることにした私たち夫婦は、ついにNY市内での不妊クリニック探しを始めました。まさか自分たちが不妊治療をする運命になるとは思っていなかったので、知識ゼロの状態からのスタートです。

周りで相談できる人が誰もいなかったため、米国最大のオンライン上の口コミレビューのサイト YELP の情報を通し、自分の判断だけで不妊クリニックを探すことに。アメリカ人の旦那も、治療に通うのは女性側が中心になるということで、クリニック探しに関しては一切何も口出しをせずに、自由に決めさせてくれました。

自分たちの保険が適用でき、職場の近所にあり、口コミレビューも良く、同じアジア系のドクターでなんとなく安心できるといった理由から、ミッドタウンに位置する、チャイニーズ系の男性ドクターによる個人経営の不妊クリニックを選びました。2018年5月半ばのことです。

このとき筆者は既に過ちを犯していました。NYの不妊クリニックには、大きく分けて「個人経営・中堅レベル・大手のクリニック」の3つのタイプのクリニックがあるという知識すら持ち合わせておらず、インターネットの情報だけを頼りに、なんとなくの感覚で個人経営の不妊クリニックを最初に選んだことを後になって大いに後悔しました(このお話は今後の連載で詳細をお伝えします)。

当時の私たちは「不妊治療=ネガティブなことだから、他人には絶対に知られたくない!」と強く思っていたので、親族も含め、周りに相談できる人が誰もいなく、信じられるのはインターネット上の情報のみというスタンスでした。

しかし、そんなプライドは捨てて、実際にNYで不妊治療したことのある人たちと繋がる機会を早くに見つけ出し、先輩方から情報収集をしていれば、最初のクリニック探しも、もう少しスムーズに進んだのかもしれません。

本格的に始まった不妊検査

行きたいと思う不妊クリニックを見つけ、NYで本格的な不妊検査が始まりました。この段階になっても、まだ自分の年齢が30代前半であることを異様に過信していたため、医師から風邪薬を処方してもらい、2〜3日安静にしていれば普通に風邪が治る感覚と似たようなレベルの甘い考えで、これから不妊治療に臨もうとしている自分がいました。

初回の検診では、まず、ドクターとの簡単なコンサルテーション(夫婦の現在の年齢、自然妊娠を試みてどのぐらい経つかなど)と、子宮の中の卵胞をチェックするための超音波検査を行い、その後、ナースによる血液検査がありました。

後日、別の医療機関でアポを通り、そこで子宮卵管造影検査(英語でHysterosalpingography、略してHSG)をすることになりました。また、一緒にコンサルテーションを受けた旦那の方も、後日、別のクリニックでアポを取り、そこで精液検査をすることになりました。

このように、人によって検査内容が異なる場合もありますが、アメリカの一般的な初回の不妊治療検査では、血液&超音波検査、HSG、精液検査の、4つをすることが義務付けられているようです。

これらの検査結果をもとに、不妊原因を特定していき、今後の治療プランをドクターと話し合って、決めていくこととなります。

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不妊検査結果で突きつけられた受け入れがたい現実

クリニックに行ってから1ヶ月以内で全ての検査結果が出揃ったものの、タイミング的にちょうど夏に入ったところで、すでに以前から夫婦で、ヨーロッパとハワイ方面への夏の旅行を計画していたこともあり、再びクリニックに戻り、ドクターと検査結果を話し合うことができたのは、旅行から戻ってきた8月の終わりのことでした。

実はその時、旅行中に密かに自然妊娠ができて、この前の不妊検査が全て無駄にならないかな?などという淡い期待を抱いていたのですが、旅行中に見事に生理が来てしまい、筆者の夢はあっけなく散ってしまい、常夏の島、ハワイからニューヨークに戻ってきてから、再び不妊治療と真剣に向き合わざるをえない現実が待っていました。

初回のコンサルテーションから約3ヶ月ぶりに訪れたNYの不妊クリニック。果たして、検査結果をもとに、どんなことを言われるのか?コンサルテーション直前まで、ずっとハラハラドキドキしていた私たち夫婦。

そして、結果は、あまりにもショックで、受け入れがたい事実の数々であったため、すぐに頭が真っ白になってしまいました。

まず、精液検査の結果、幸いにも、男性側には不妊原因がなく、旦那の精子は運動率もよく、何も問題がないことが判明しました。そうです。つまり、主な不妊原因は全て女性である筆者側にあったということがその時点で初めて発覚しました。

それだけでもかなりショックでしたが、不妊原因の詳細を聞いたところ、さらにショックを受けることとなりました。まず、筆者は30代前半にも関わらず、AMH(抗ミュラー管ホルモン)のレベルが極端に低く、今回の血液検査の結果、卵巣機能年齢が、すでに40代前半であることが判明しました。

また、超音波検査の結果、同年代の女性の場合、平均的に毎月子宮内に卵胞数が12個ぐらいあるのに対し、筆者の子宮にはその半分に近い、7個しかなかったという衝撃的な事実も発覚しました。

幸いにも、HSG検査の結果、卵管の方は両方とも詰まっていなかったため、排卵、卵管障害などの原因は除外されました。

結果を告げてくれたドクターに、早速AMHレベルを上げるためにはどうしたらいいのか?藁にもすがる思いで質問をしてみましたが、AMHは生まれつき持って生まれてきたもので、今さらどうすることもできない。という突き放された返答の一点張り。

この先、私たち夫婦の運命は、一体どうなってしまうのか?不安で胸がいっぱいになりながら、2018年の夏がそのとき静かに幕を閉じていきました。

まとめ

以上、NYでの不妊クリニック探しの様子から検査の結果に関してお伝えしました。不妊原因が分かったからこそ、次のステップに前進できると楽観視したいところですが、やはり不妊原因が自分だった衝撃的な事実を受け入れるにはかなり時間がかかりました。

次回の記事では、NYでついに本格的な不妊治療に望んでみた結果について詳しくお話ししていきます。

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