めまぐるしく変化するサンパウロの天気

サンパウロはブラジル南部に位置しており、亜熱帯性気候ですが、標高800メートルの高原地帯にあるため、リオデジャネイロに比べて、平均気温が3度〜5度ほど低いです。

「サンパウロには一日に春夏秋冬が全部ある。」といわれるほど気候の変化が激しい土地です。昼と夜の温度差が激しく、最高気温と最低気温の差が10度以上になることも珍しくありません。真夏でも雨が3日も続くと寒くなります。

また、ブラジルは南半球に位置しているため、夏は11月から4月、冬は5月から8月になります。

突発的に発生する激しい雷雨と対処法

亜熱帯性気候のサンパウロでは、突然激しい雷雨に見舞われることも少なくありません。

朝天気がよくても、突然の雷雨に見舞われることもよくあります。最悪の場合、ピンポン玉サイズのヒョウが降ったり、川が洪水し大混乱に巻きこまれることも。

もし傘が役に立たないほどの激しい雨のときは、近くの建物やお店に退避してください。あたりが雨で真っ白になり視界も悪くなりますので、決して無理はしないように。

近くに川がある場合には洪水の危険がありますので、周辺の情報には十分注意してください。

車の場合は徐行運転するか、車を路肩につけて雨が落ち着くのをのを待ってから、行動を再開してください。停電で信号機が止まってしまうこともよくありますので、そのときは十分に注意して運転しましょう。

夏場に外出する際の必需品

上記の点を踏まえ、外出時には以下の物を持って出かけることをおすすめします。

折りたたみ傘

急な雨に降られたときのために折りたたみ傘を持っておくと便利です。

上に羽織るもの

夏場でも寒暖差が激しいので、急に寒くなったときのために。

携帯電話

サンパウロでも携帯電話の普及によって、公衆電話が減っています。急な激しい雨や洪水などで、身動きが取れないときの連絡手段として必要です。

意外と寒いサンパウロの冬

ブラジルは南半球にあるため、常夏のイメージがあるかと思いますが、サンパウロの冬は意外と寒いです。特に一番寒い時期は8月で、時には霜が降りたり、1ケタ台にまで気温が下がることがあります。そんなときはコートやダウンジャケットが必要になります。

ブラジルの家は、基本的に風通しがよくなるように作られているため、冬はかなり寒いです。日本のようにストーブやお風呂など、体を温めるものがあまり普及していないので、冷え性の人はルームソックスやひざ掛けなどを用意しておきましょう。

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４月〜９月の乾季は風邪に注意

サンパウロでは4月から9月は乾季に当たります。この時期は寒さと乾いた空気により呼吸器系の疾患にかかりやすくなるので注意が必要です。下記が主な対処法です。

• 水分をまめに補給する
• 部屋の掃除をこまめに行う
• 加湿器や濡れタオルなどを部屋に置く
• 部屋の換気をこまめに行う
• カーペットやラグは埃がつきやすいので、使用を控える
• 喫煙を控える

ブラジルのアパートにはベランダがなく、洗濯物を中干しする家が多いのですが、部屋の湿度を保つという視点から見ると、実はとても理にかなっているのです。

サマータイムに注意！

サンパウロはサマータイムを導入しています。冬場に比べて夏場は1時間ほど時間が早くなります。したがって日本との時差も、冬場は12時間、夏場は11時間になります。

うっかりこれを間違えてしまうと、バスや電車の発車時刻、学校や仕事の始業時刻もすべてが変わってしまいます。

冬時間から夏時間に変わる時期については、新聞やテレビなどのニュースで伝えられますので、季節の変わり目には注意しておきましょう。

日本の冬の星座をサンパウロでは夏に見られる？

日本の冬の星座といえば、オリオン座やおおいぬ座がありますが、まったく同じ時期に、サンパウロでも同じ星座を見ることができます。

この時期はサンパウロは真夏に当たります。夏場の寝苦しい夜に、外へ出て涼を取りながら空を見上げると、オリオン座やおおいぬ座のシリウスが確認できます。

星座を見ていると、日本もブラジルも同じ空の下にあることを実感できます。ホームシックで寂しくなったら、どうか空を見上げて見てください。日本の家族や友人も同じ星を見ることができますよ。

まとめ

サンパウロの気候や天気についてまとめてみましたが、いかがでしたか？

サンパウロは寒暖の差が厳しく、体調管理が大変です。たとえ遠い異国にいても、やはりバランスの良い食事と充分な睡眠が健康づくりの基本です。そして、かしこい知恵と工夫でブラジル生活を元気に過ごせることを願っております。