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留学前に観ておきたい!第二次世界大戦時のヨーロッパが舞台の映画5選
日本の映画でも多くの第二次世界大戦時をテーマにした映画がありますが、ここではヨーロッパが舞台の第二次世界大戦に関する映画をご紹介します。留学前に観ておくことで、歴史の勉強にもなります。
1.史上最大の作戦(The Longest Day)
「史上最大の作戦(The Longest Day)」は、1944年6月、米英仏の連合軍がドイツ勢力下フランスのノルマンディに上陸する作戦に基づいた話です。暗号としてイギリスBBC放送はヴェルレーヌの詩「秋の歌」を用いました。ドイツ軍の激しい抵抗により激戦区となったオマハビーチは真っ赤な血の海となったと言われています。
作品の中ではベートーベンの交響曲5番がモチーフとなり、運命の日の暗示として使われます。作戦決行はいつかいつかと待ちわびる両軍兵士たちの描写がとてもリアルに描かれています。また、登場人物に合わせて言語は英語、ドイツ語、フランス語が入り混じります。
史上最大の作戦(The Longest Day)の詳細情報
- 公開年:1962年
- 監督:ケン・アナキン/ベルンハルト・ヴィッキ
- 出演者:ジョン・ウェイン/ロバート・ミッチャム/ヘンリー・フォンダ他
2.サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)
「サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)」は、修道女見習いのマリアが家庭教師としてトラップ家に遣わされ、音楽を通して子どもや大佐と心を通わせていき、家族でオーストリアから亡命するストーリーです。
退役軍人であるトラップ大佐は妻を亡くしてから、子どもたちを軍隊のように厳しく教育していました。マリアは子どもたちに歌を教えたり、服を作ってあげたりして、距離を縮めていきます。
その後トラップ一家の合唱団としてザルツブルクの祝祭劇場で披露し、追っ手を振り払ってスイスに向かうことになるのです。
ミュージカルを基にしているためさまざまな曲が登場します。「Sixteen Going On Seventeen」「My Favorite Things」「Do-Re-Mi」「Edelweiss」「Climb Ev’ry Mountain」など、一度は聴いたことがある歌が所々に出てきます。
舞台であるザルツブルクは音楽の街として有名です。
サウンドオブミュージック(The Sound of Music)の詳細情報
- 公開年:1965年
- 監督:ロバート・ワイズ
- 出演者:ジュリー・アンドリューズ/クリストファー・プラマー他
3.シンドラーのリスト(Schindler’s List)
「シンドラーのリスト(Schindler’s List)」は、ドイツ人実業家のオスカー・シンドラーが1200人のユダヤ人を救う話です。
1939年のドイツのポーランド侵攻に伴い、国内に住むユダヤ人はゲットーと呼ばれる居住地区内に住むことを余儀なくされます。そこでシンドラーはユダヤ人の安価な賃金を利用し、ゲットー内で琺瑯溶接工場を経営します。
自身の金銭的利益のための工場経営という大義を上手く使い、ユダヤ人を強制収容所から買い取ったり、SSへの賄賂を渡したりしてユダヤ人を救っていきます。
SSによるユダヤ人の殺戮が本格化すると、シンドラーは地元の収容所内に私設の工場を造ることを画策します。そこで、連れ出すユダヤ人のリストを作成するのです。
映画全体を通してほとんど英語が使われますが、軍人の会話や命令などはドイツ語でリアリティが出ています。私設の工場に軍人は一切足を入れさせず、シンドラーがユダヤ人の安息日を尊重するシーンは印象的です。
一方、シンドラーの工場に運ばれるはずの女性列車がアウシュヴィッツに向かってしまい、ガス室に送り込まれるシーンは恐怖に満ちています。テーマはジョン・ウィリアムスが作曲し、ユダヤ人のイツァーク・パールマンが演奏しました。
シンドラーのリスト(Schindler’s List)の詳細情報
- 公開年:1993年
- 監督:スティーブン・スピルバーグ
- 出演:リアム・ニーソン/ベン・キングスレー/レイフ・ファインズ他
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4.ライフ・イズ・ビューティフル(La vita e bella)
「ライフ・イズ・ビューティフル(La vita e bella)」は、1939年、イタリアはアレッツォにて、ユダヤ系イタリア人のグイドと妻子にまつわるストーリーです。
「これは素朴な物語。話すのは簡単ではないけれど、童話のように悲しみがあり、童話のように驚きと幸せにあふれている。」と、子のジョズエのナレーションから話は始まります。
一家は幸せに暮らしていたが、イタリアでのユダヤ人迫害も強まり、とうとう強制収容所に連れていかれてしまいます。グイドは持ち前のユーモアとジョークでジョズエを励まします。
映画全体を通じて、どんな困難でも希望はあるということを悲喜劇的に表し、劇中のオッフェンバックのホフマン物語からもそのことが見てとれます。大人は気付いたら大人になっており、言葉も国も人種も関係ないということを気付かせてくれます。
また、グイドがドイツ将校の通訳をかって出て、でたらめを言って聞かせるシーンや、殺されてしまう直前にもジョズエを笑わせようとするシーンはとても心に刺さります。
ライフ・イズ・ビューティフル(La vita e bella)の詳細情報
- 公開年:1997年
- 監督:ロベルト・ベニーニ
- 出演:ロベルト・ベニーニ/ニコレッタ・ブラスキ/ジョルジョ・カンタリーニ他
5.戦場のピアニスト(The Pianist)
「戦場のピアニスト(The Pianist)」は、ユダヤ系ポーランド人ウワディスワフ・シュピルマンがドイツ軍による過酷な迫害から逃れ生き抜いていく話です。
ドイツのポーランド侵攻によりユダヤ人はゲットーでの生活を余儀なくされます。家族との別れ、ゲットーの蜂起、ドイツ軍による街の破壊、密告などで、すべてを失ったシュピルマンは、彷徨っていたところをドイツ軍将校のヴィルム・ホーゼンフェルトに発見され、自身がかつてピアニストであったことを告げます。ドイツの敗北を予期していたホーゼンフェルトはシュピルマンに食料を届けるのです。
他のドイツ兵と異なり、ホーゼンフェルトはシュピルマンとの会話で2人称の「du」ではなく「Sie」を使っており、捕虜やユダヤ人を人道的に扱ってきたことが想像されます。将校に披露したショパンのバラード第1番ト短調作品23はそれまでのシュピルマンの歩みを描いているかのようです。
他にも夜想曲やポロネーズなど多くのピアノ作品が効果的に用いられています。
戦場のピアニスト(The Pianist)の詳細情報
- 公開年:2002年
- 監督:ロマン・ポランスキー
- 出演:エイドリアン・ブロディ/トマス・クレッチマン他
まとめ
いかがでしたか?昨今は戦争を実際に経験した人々が少なくなり、私たちは映画や本などの媒体を通してしか知ることができません。外国で生活してみると、日本とは違った角度から戦争について考えてみることができます。
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