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脂肪の火曜日?スウェーデンの食に関する4つの記念日

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日本では語呂合わせで毎月29日は「肉の日」、2月3日は節分で「恵方巻き」など、決まった日に何かを食べる習慣がありますよね。それと似たようにスウェーデンにも食べ物が関係する記念日や習慣があります。中には一年に一日だけのものもあるので、留学前にしっかりチェックをして、ぜひ留学中にその日を楽しんでもらいです。

1.皆んな大好き「シナモンロールの日」

毎年10月4日は「kanelbullens dag (シナモンロールの日)」と呼ばれ、スウェーデン国内のカフェや家庭、いたるところでシナモンロールが焼かれ、食べられています。この記念日は比較的新しいもので、1999年にスウェーデンの家庭料理協会40周年を祝い、設立されました。

スウェーデンのシナモンロールはアメリカ風よりも甘さ控えめ。シナモンだけでなくカルダモンというスパイスが効いた、独特でクセになるお味です。毎年この日には、シナモンとカルダモンの良い香りが国中を包んでいます。

2.カロリーに注意!「セムラの日」

かつてスウェーデンではイースター前の断食に入る前日の火曜日に、セムラと呼ばれるお菓子を食べていました。セムラはカルダモンの効いた丸パンに甘いアーモンドペーストと無糖の生クリームをたっぷりと挟んだ伝統のお菓子です。

今では断食をする人はほとんどいませんが、セムラを食べる習慣は途絶えることなく残りました。スウェーデンではクリスマス後からイースターにかけて、このセムラがいたるところで売られ、なんと毎年その年の「ナンバーワンセムラ」を決める大会まで開かれています。

そんな美味しいセムラですが元々は断食に備えて食べられていたため、カロリーはとても高いので注意が必要!セムラの日とされる火曜日(毎年日にちは変わります。)は「fettisdagen (脂肪の火曜日)」とまで言われています。

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3.駄洒落が由来の「ワッフルの日」

スウェーデンでは毎年3月25日、ワッフルが食べられています。なぜ、この日にワッフルなのか、その由来はカトリックの祝日とスウェーデン語の駄洒落が関係しています。

3月25日は元々カトリックでは聖告の日であり、スウェーデン語でこの日を「Vårfrudagen」と呼びます。この発音がスウェーデン語でワッフルの日「Våffeldagen」とそっくりであるため、この日をワッフルの日と定めてしまったのです。

クローバーのような形が特徴のスウェーデンのワッフル。このワッフル用の粉もスーパーで売っており、各家庭でワッフルを焼くことも多いようです。

4.夏は皆んなで「ザリガニパーティー」

スウェーデンの夏の風物詩といえばザリガニパーティー。8月のザリガニ漁解禁をスウェーデン国民は心待ちにしています。大量のザリガニをテーブルに置き、ザリガニの絵が描かれた帽子をかぶり前掛けをし、家族や友人とともにお酒を飲んだり歌ったりと愉快に時を過ごします。

日本人にとってはザリガニを食べるのは抵抗がありますが、スウェーデンのザリガニは臭みも少なく食べやすいのだとか。せっかくスウェーデンに行くなら、スウェーデン人が愛するザリガニを味わうのも良い経験かもしれません。

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最後に

いかがでしたでしょうか。比較的新しい記念日から、ずっと古くから続いているものまで、スウェーデンには食べ物に関する記念日や習慣が沢山ありましたね。スウェーデンで実際にその習慣を体験し、それがなぜ、どのようにして作られてきたのかを知ることで、スウェーデンの歴史や文化をもっと深く知ることができるのではないでしょうか。

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