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BYOって何?お酒の持ち込みシステムあり!ロンドンのお勧めレストラン
「BYO」や「BYOB」という表記をレストランのメニューやウェブサイトで見かけるけれど、これって何でしょう?この略語は大衆紙のグルメ特集などでも良く使われるために目にされた方も多いのではないでしょうか。今回はそのシステムの解説と、ロンドン市内のお勧めのお店をいくつかご紹介いたします。
「BYO」、「BYOB」とは?
イギリスでは雑誌やネットの特集などで「The best BYO restaurants in London」といった表記をよく目にします。このBYOとは「bring your own」の略で「お酒の持ち込み可」という意味なのです。
他にも「BYOB」とありますが、こちらは「bring your own booze(bottle、beer、beverage)」となります。「booze」とは「アルコール飲料」という意味になり、イギリスではよく使われています。
ロンドンのレストランでは単純にお酒を出すライセンスを取得していないがためにこの「BYO」をメニューに掲げているお店や、ライセンスはあるけれどイベントや、サービスの一環として行っているお店がたくさんあります。
中にはビールはあるけれどワインは持ち込みで、もしくは曜日限定などと、細かく分かれている場合もあります。また「Corkage(持ち込み料)」が大抵の場合は課せられますが、レストランによりさまざまですので、事前に確認されると良いかと思います。
ライセンスはあれど、サービス、イベントの一環で行われているレストラン
Hawksmoor
2016年8月現在、Guildhall、Air Street、Spitalfields and Seven Dials,、Knightsbridgeと、ロンドンに5つの支店と、マンチェスターにもお店を持つ筆者も大好きなステーキ店「Hawksmoor」。
赤身の特大ステーキをシェアするもよし、自分好みのカットをグラムで頼むのもよし、前菜もサイドディッシュもデザートも外れなしのロンドンで大人気のお店です。
こちらのお店ですが、これもロンドンの食通の人々の間で知らない人はいないのでは?というお肉屋さん「Ginger pig」からお肉を仕入れているそうです(実際にスタッフに尋ねたところ、この答えが返ってきました。)。
和牛の霜降りのような、とろっととろけるステーキをイメージしているとびっくりされるかもしれません。イギリスで好まれているのは脂身の少ない引き締まった肉。しかもこちらのお店はその赤身の旨みを最大限に引き出してサービスしてくれるのです。ソースも各種そろっていますが、いつも塩と胡椒だけでお願いしています。
また、イギリスではなかなか手に入らない「お刺身に近いお肉」を、ビーフタルタルなどの前菜でいただくこともできます。
常にスーツ姿のPosh(イギリスでよく使われる表現で「上流階級」を意味します)なビジネスマンや、スマートな服装の人々で賑わっているロンドンでは割と高級なステーキ店にも関わらず、スタッフもかしこまらずジーンズにシャツなどカジュアル、接客もとてもフランクでフレンドリー。ジーンズ姿のお客さんもたくさんいます。シックな店内ながら活気にあふれ、接待から記念日、気取らず普段のディナーまでさまざまな使い方ができます。
そんなHawksmoorですが、月曜日に5ポンドの持ち込み料で自分のワインを持ち込めるサービスがあります。
普段、このお店のワインは少なくとも30ポンド程度のお値段ですから、自分のお気に入りのワインとおいしいステーキを楽しむためのサービスであるようです。ですが、お店のウェブサイトには「小売店の安くておいしいワインの持ち込みも!」と、お客さんが「高くてよいワインを持っていかなきゃ!」と感じる不安を取り除くような記載もあります。
ちなみに火曜日から日曜日にも持ち込みは可能なようですが、25ポンドの持ち込み料がそれぞれのボトルに対してかかります。これは単純に「お気に入りのワインじゃなきゃいやだ!」という方や、「記念日だから大事にとっておいた一本を開けたい。」という人のためにサービスされているようです。
どの日であっても、予約の際に「ワインを持ち込みたいのですが。」と伝えてから行きましょう。
基本情報
- 名称:Hawksmoor
- 住所:11 Langley Street, London WC2H 9JG
- 営業時間:【日】12:00〜21:30【月〜木】12:00〜15:00、17:00〜22:30【金〜土】12:00〜15:00、17:00〜23:00
- 電話番号:+44 20 7420 9390
- 公式サイトURL: http://thehawksmoor.com/
その他「ライセンスがあるけれどBYOもあり」のお勧めレストラン
Hix Oyster and Chophouse
イギリスのセレブリティシェフ、マーク・ヒックス氏のお店。ロンドン市内にいくつもお店を展開するなど、モダン・ブリティッシュ料理に定評あり。 月曜日に持ち込み料無料でワインボトルが持ち込める「BYOB CELLAR MONDAY」のサービスがあります。
基本情報
- 名称:Hix Oyster and Chophouse
- 住所:36-37, Greenhill's Rents, Cowcross St, London EC1M 6BN
- 営業時間:【月〜金】12:00〜23:00【土】17:00〜23:00【日】12:00〜22:00
- 電話番号:+44 20 7017 1930
- 公式サイトURL: http://www.hixrestaurants.co.uk/restaurant/hix-oyster-chop-house/
Foxlow
2016年現在、ロンドンに3つの支店を構える人気店。自家製のスモークサーモンや、イギリスの特別な地域で育ったソルトマーシュ・ラムなど(シーズンにより変更あり)に加え、ドライ・エイジドのステーキが売り。サンデーロースト、ブランチなど、さまざまなシーンで使えます。
火曜日にBYOBサービスあり、持ち込み料は5ポンドです。
基本情報
- 名称:Foxlow(Newington)
- 住所:71-73 Stoke Newington Church St, London N16 0AS
- 営業時間:【月〜木】12:00〜15:00、17:30〜22:00【金】12:00〜15:00、17:30〜22:30【土】10:00〜15:00、17:30〜22:30【日】10:00〜21:00
- 電話番号:+44 20 7481 6377
- 公式サイトURL: http://www.foxlow.co.uk/
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ライセンスがないためにBYOを実施するレストラン
ロンドンのイーストにある博物館のジェフリー・ミュージアム。地下鉄の各駅から、さらにバスに乗って訪れるその美術館があるエリアの近くに、ベトナム料理店がずらりと並ぶことで有名な「Kingsland Road(キングスランド・ロード)」という通りがあります。
今では、ここからスタートしロンドンの中心部に支店を出すお店も現れる程、本格的なベトナム料理が食べられるエリアとして長く人気を誇っています。
筆者が渡英した10年前はまだ支店を持たないお店も多く、たくさんのお店でお酒を扱うライセンスがないためにBYOを実施していました。昔訪れたお店に行ったらBYOはもうやっていないと言われたこともあります。
その後、人気を集めロンドン各地に進出するお店も増え、ライセンスを獲得しBYOを行う店も少なくなったようですが、いまだに行っているお店もあります。
また、同じくイーストにあるエリアの「Brick Lane(ブリック・レーン)」。いまやイーストエンドでも流行の発信地として有名に、たくさんの移民が住むためにマルチカルチャーを体験できる場でもあります。
ここでもホワイト・チャペルへと向かうあたりのエリアにBYOで人気のお店がいくつかあります。お店はバングラデシュなどアジア系が多く、昔は「カレーを食べるならブリック・レーン」などとも言われていました。
宗教的にお酒を出さない、単純にライセンスを持たないなど理由はさまざまだと思いますが、ジンのボトルなどを仲間と持ち込んでいるグループの姿なども見かけたり。
また、ずっとロンドンはウィンブルドンから更に南西に進んだ辺りには「New Malden(ニュー・モルデン)」というエリアに韓国の方の移民街が。ハングルが溢れるこのエリアにもたくさんの韓国料理屋さんがあります。
ロンドンにはこのように、移民が集まりそこに彼らの国々の本格的料理を出すエリアがいくつもあります。ライセンスを持たないお店も多いために、BYOのお店が目立つのも特徴です。
このようにBYOがある場合、ビールやワイン、好きなお酒を自由に持ち込むことができます(持ち込み料は各店にご確認ください)。
食堂のようなカジュアルなお店が殆どなので物価が高いロンドンでお酒の持ち込みができ、おいしい移民系の本格的料理が頂けるこういったBYOのお店は、仲間とのわいわい会食などに広く人気を集めています。
Kingsland Road、New Malden付近のBYOのお勧めのお店
Tay Do Cafe
昔からあるベトナム食堂のような趣きです。
基本情報
- 名称:Tay Do Cafe
- 住所:65 Kingsland Rd, London E2 8AG
- 営業時間:【月〜木】11:30〜15:00、17:00〜22:30【金〜土】11:30〜15:00、17:00〜24:00【日】11:30〜23:30
- 電話番号:+44 20 7481 6377
- 公式サイト: http://taydo.co.uk/
Mien Tay
この通りで人気を集め、ロンドンにいくつか支店を出しております。こちらはライセンスがあるものの、Kingsland Roadのお店では日曜日から木曜日に限り、2.50ポンドの持ち込み料でお酒の持込が可能です。
基本情報
- 名称:Mien Tay(Kingsland)
- 住所:122 Kingsland Rd, London E2 8DP
- 営業時間:12:00〜23:00
- 電話番号:+44 20 7729 3074
- 公式サイト: http://mientay.co.uk/
Aladin Brick Lane
「the Best Curry House in Brick Lane」と自ら紹介するように、ロンドンローカルの人々の間でも良く知られております。
基本情報
- 名称:Aladin Brick Lane
- 住所:132 Brick Ln, London E1 6RU
- 営業時間:【月〜木】12:00〜24:00【金〜土】12:00〜25:00【日】12:00〜22:30
- 電話番号:+44 20 7247 8210
- 公式サイト: http://www.aladinbricklane.co.uk/
Tayyabs
プンジャビ料理で有名。ラムの炭火焼や各種カレーなどは香ばしく食が進みます。
基本情報
- 名称:Tayyabs
- 住所:83-89 Fieldgate St, London E1 1JU
- 営業時間:12:00〜23:00
- 電話番号:+44 20 7247 6400
- 公式サイト: http://tayyabs.co.uk/
Cah Chi Restaurant
イギリスの大衆紙、TIME OUTが選ぶ「ロンドンで食べるべき一品 TOP100」にも入ったチヂミや、卓上でのコリアンBBQが人気のお店。実際の韓国の方が多く集まるエリアからは少し外れますが、多くのグルメ本などで取り上げられるとあってイギリスのお客さんの姿が目立ちます。
ビールやお酒の扱いもありますが、ワインのBYOも可能。ロンドンにも2店舗あります。
基本情報
- 名称:Cah Chi Restaurant(Durham Rd)
- 住所:34 Durham Rd, London SW20 0TW
- 営業時間:【火〜金】12:00〜15:00、17:00〜23:00【土〜日】12:00〜16:00、17:00〜23:00
- 定休日:月曜日
- 電話番号:+44 20 8947 1081
- 公式サイト: http://cahchi.com/
その他BYOできるおすすめのレストラン
BYOのお店はロンドンに数え切れないほどありますが、その中でも更に面白いものをご紹介します。
The Golden Hind
おしゃれなお店が立ち並ぶMaryleboneエリアにある、美味しいフィッシュアンドチップス店。こちらでは紅茶以外アルコールは持ち込み可能です。
基本情報
- 名称:The Golden Hind
- 住所:73 Marylebone Ln, London W1U 2PN
- 営業時間:【月〜金】12:00〜15:00、18:00〜22:00【土】18:00〜22:00
- 定休日:日曜日
- 電話番号:+44 20 7486 3644
- 公式サイト: http://thegoldenhind.com/
Bonnington Cafe
ベジタリアン、ビーガン料理のカフェです。007で有名なMI6があるVAUXHALL駅が最寄り駅。
基本情報
- 名称:Bonnington Cafe
- 住所:11 Vauxhall Grove, London SW8 1TD
- 営業時間:12:00〜14:00、18:30〜23:00
- 電話番号:+44 7552 475535
- 公式サイト: http://bonningtoncafe.co.uk/
The Breakfast Club
SOHOエリアに数年前に突然現れ、常に行列がいまだに続く朝食専門店。ものすごい人気で常に列ができているために、BYOでもゆっくりお酒を楽しむ雰囲気ではないのでご注意ください。
基本情報
- 名称:The Breakfast Club
- 住所:33 D'Arblay St, London W1F 8EU
- 営業時間:【月〜土】8:00〜22:00【日】8:00〜19:00
- 電話番号:+44 20 7434 2571
- 公式サイト: https://www.thebreakfastclubcafes.com/
まとめ
いかがでしたか?他にもたくさんあるのでまたの機会にご紹介しますね!ロンドンで皆様が美味しく楽しい時間をお過ごしになられるよう、これからもお手伝いができたらうれしく思います!
それではまたお会いしましょう!
Have a lovely day!