今回の留学経験者インタビューは、イギリスのランカスター大学にて留学中の「杉本瞳（すぎもとひとみ）」さん。お茶の水女子大学文教育学部言語文化学科修士課程修了後、2015年9月からイギリスに渡り、現在は博士後期課程1年生として留学中。

そんな彼女の留学体験を3回にわたってご紹介。第2回は、杉本さんが留学して発見したイギリスの文化、国民性についてのお話。

コロコロ変わる、天気との付き合い方

ーー ランカスター大学周辺の天候はどんな感じですか？

ヨーロッパの中でも寒い方ですね、緯度が北海道よりも高いんです。1年のうち3,4カ月くらいは天気がいいんですけど、半年間は天気がよくなくて、寒いですよ。

ーー イギリス人の会話は天気の話題が多いって聞いたのですが本当ですか？

しますします！天気悪かったら「悪いね」って、良かったら「すごくいいね」って。一日のうちに天気がすごい変わるんですよ。例えば、大学の中の寮に住んでるんですけど、大学の図書館から帰る10～15分くらいの間だけでもすごく変わったりするんです。雨とか風とかいきなり吹いて来たり。そう意味でコロコロ天気が変わります。

ーー そうなると折り畳み傘はもっていた方がいいですね！

そうですね。日本のモノの方が軽くて丈夫なので、日本から持ってくるべきです！

冷食王国？イギリスの新たな一面

ーー ご飯は普段どうしていますか？

大学がランカスターの街から離れているので、普段あんまり行けなくて、学校の中の生協みたいな店で食材を買って料理します。みんな男子も女子も自然と自炊してます。
イギリスって、楽できる出来合いの食品がいっぱいあって、冷凍食品がたくさん信じられないくらいあるんですよ。冷凍食品専門店もあるんです。

ーー 冷凍食品の専門店！？チェーン店なんですか？何ていう名前のお店なんですか？

チェーンですね。その名も、「 Iceland 」っていうんです（笑）

ーー 覚えやすい！！（笑）

（↑イギリスの有名な冷凍食品専門店「Iceland」。種類豊富な冷凍食品やアイスクリームだけでなく、野菜やお肉も安いと人気なのだそう。一人暮らしには心強い存在！）

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チャリティー、ボランティアを「自然に」行う人々に出会って

ーー イギリスで驚いたことなど、ありますか？

そうですね、イギリスって、チャリティーの活動が活発で、チャリティーの店がたくさんあるんです。一見古着屋に見えて、買った際のお金が動物のケア、貧しい人へのケアに使われてたり、っていうことがたくさんあるんです。

寮の中でも、段ボールを郵便受けの近くに置いておいて、こういう人に物資を届けたいから協力してくれませんかって呼びかけたり。例えば女性で暴力、虐待に合っている人に化粧品を送ろうってなったり。それがすごい自然にやっているように見えているのが印象的です。過剰にかわいそうだからって動くんじゃなくて、ナチュラルです。障害をもった方を自然にサポートしている雰囲気がありますね。車いすの方を楽しそうにサポートしている人とか。学生レベルでも、ボランティアが自然に根付いています。

ーー 杉本さん自身、それによって何か考え方が変わったりしましたか？

うーん、自分も、どんな人にも優しく接しようって思うようになりました。出会う人みなさん感じ良い、気持ちの良い方ばかりなので、自分も失礼のないように…って。

まとめ

留学中、学べることは勉強や研究から得られるものだけではありません。常にアンテナを高くして、いろんな日常の一面からその国のオモシロイ文化、見習うべき文化を見つけられたら、留学はあなたにとってもっともっと価値のあるものになるはず。杉本さんのような姿勢を大切にしたいなと思いました。

今回紹介したランカスター大学の口コミ

インタビュアー

佐藤果歩（さとうかほ）／早稲田大学3年／アブログインターン生