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マレーシアのインターナショナルスクールを選ぶときのポイントと学費を抑える裏技

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マレーシアにはさまざまなインターナショナルスクールがありますが、学費が安いところから高いところまであってピンキリです。ここでは、学費による学校の違いや、最低限の費用、そして学費を抑えるコツをご紹介します。

マレーシアのインターナショナルスクールは学費の高さで質が変わる?

駐在か移住かによって、かなり状況は変わってきますが、基本的に学費の高いインターナショナルスクール(以下インター)は欧米資本の学校が多く、先生も生徒も白人が多いです。

授業内容も、その学校がアメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダなど、どこに属すかでカリキュラムは決まってきますが、基本的にのびのびと授業を進め、それを学校がサポートする形です。しかし、宿題はどっさり出ます。

ちなみにサポートがあっても授業についていけない子はサラッと留年させますし、素行が悪いと放校処分にされる子もいます。

対して、学費の安いインターはローカル色が強い傾向にあります。筆者はこういった学校を「なんちゃってローカルインター」と呼んでいますが、先生も生徒もローカルの人が多く、英語の達者なインド系の出稼ぎ先生も多かったりするので、教育に対する考え方や子供への接し方で「?」ということも多々ありました。

そういえば、教員免許を持っているママ友が次の学期から先生として雇われていた、なんてこともありましたね。

インターナショナルスクール別の違い

ローカル色の強い(値段の安い)インターは、教育に関してはガンガン詰め込む式が強くなります。例えば美術の時間であれば、欧米系の学費の高いインターは「実際に絵を描かせる」のに対し、ローカル色が強いインターは「理論と画家について調べさせる」といった違いです。ローカルの人は「高い金払ってんだからうちの子の成績上げろ!」的な部分があります。

また、学校行事も大きく変わります。学費の高いインターの学校行事は、フランスシャモニーへのスキー旅行、オーストラリアへの合唱団の遠征、国内リゾートへの遠足(3泊4日)など、ゴージャスな催しが多いですが、学費の安いインターとなると、旅行は基本国内(あってもASEAN地域内)、遠足は近所の工場見学、ジャングルトレッキングなどになります。

学費の高いインター通っているのは「超」お金持ちの子供が多い

教育の質を考えると学費の高いインターに入学させたい気持ちも分かりますが、必ずしも学費の高い欧米系のインターが良いとも限りません。

学費の高いインターに通っているのは、学費をすべて会社持ちと言う太っ腹な欧米系企業のCEO、外交官政府関連、地元の「超」お金持ちの子供などが通っています(逆に学費の低いインターは自営業者や駐在員などの子供が通っている場合が多いです)。

なので「お父さんの社会的ポジションからして、この学校に入れてないとダメでしょ?」的な部分もあり、老舗の有名インターはハイクラスなご子息が入学することで有名ですが「パーティー学校(遊ぶばっかりで勉強は適当)」と他校から言われていたりします。 

また、無理をして学費の高いインターに子供を入学させても、その後の親御さん同士の付き合いが大変な場合もあります。

例えば子供のお誕生日会。プレゼント自体はインターに通っている子ですから子供部屋がおもちゃ屋のような子供がほとんどなので、それほど気を遣わなくて良いのですが、学費の高いインターに通っている子供のお誕生日の場合、お家に停まっているお子様のご両親のお車が、3つのB(ベントレー、ベンツ、BMW)、セカンドカーがカウンタックやポルシェ、フェラーリみたいなパターンが多いです。

筆者は日産キューブと言う日本ではレンタカーでお馴染みの車で、マレーシアでは殆どないレア車なのでまだ良いのですが、マレーシアの国産車に乗ってるパパ友は「恥ずかしいからいつもタクシーで行く」と言ってました。

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気になるマレーシアのインターでかかる最低限の費用

では、皆さん気になる学費のご予算のほうですが、筆者の経験上断言します。

月に子供一人につき15万円以上学費に使えない家庭はインターは諦めたほうがいい!(※小学校6年生の場合)

以上!!

と、話を終わっちゃダメですね。

ではどうするか?費用の安い「なんちゃってローカルインター」で妥協するしかないのでしょうか。実はインターの学費を抑える必殺技が2つあります。

インターの学費を抑えるコツ

1.新設一年目の学校を狙う

新設して間もない学校は、生徒を集めたいので授業料や入学金のディスカウントがある場合が多いです。

しかし、新設校を探すには、かなりの情報収集能力と英語力が要求されます。また、こういった情報はどうしても日本からだとなかなか見えてこないローカル情報になりますので、既に現地に在住している家族で転校させるパターンが現実的でしょう。

また、新設校の問題点として、システムが出来上がっていないので、突然人が辞めたり大幅にルールが変更されることが良くあります。実際に筆者の長男の学校でも、夏休みが終わり学校へ行ったら担任の先生がいなくなっていたことがありました。子供も家族も振り回されます。

そして新設校は郊外にある場合が多いので、お父さんが送迎で毎日片道100kmの運転なんてこともあり得ます。マレーシアの通学事情については「 通学が痛学に?マレーシアで子供を学校に通わせるときに考えなければいけないこと 」でもご紹介しておりますので、参考までにご参照ください。

2.スカラシップ(奨学金)を狙う

優秀な生徒を呼ぶために、スカラシップで学費50%免除、もしくは審査次第でフルスカラシップ(全額免除)などの制度があります。各学校で独自のスカラシップ制度もありますので、調べてみるのも良いかもしれません。

筆者の知り合いの例で言うと、その子は最初、学費が中の下くらいの、学業の成績重視のみなローカルインターに通っていました。その子はマレーシアでは敵なし級にスポーツが強かったのですが、全く評価されず、今はそれを評価され違う学校でスカラシップを貰って鍛えまくってます。そういった方法もありますので参考までに。

ただし原則的にスカラシップは学業も評価ポイントなので、成績が下がるとスカラシップの割合が下がったり一般人扱いになります。

まとめ

ここ近年、マレーシアはインターナショナルスクールブームで沢山の学校がありますが、家計や通学の距離などを考えると基本的に絞られてきます。そこから自分の教育方針、子供の性格に合わせた学校選びを考えてみてはいかがでしょうか?そして、経験者だから強く断言できます。

安易な学校選びは破産します!

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