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高校の交換留学のメリットとデメリットとは?ーーTHE RYUGAKU座談会Vol.6

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今回の留学座談会は高校時代に経験した交換留学編!高校時代に交換留学するメリットとは何なのか。留学中に苦労した経験や、それを乗り越えたことによって得られた成長。留学中の生活の様子。友達の作り方。などなど、英語を学んでみたいと漠然と考えている人は必見です!留学に向いていない人はどういう人なのか、逆に交換留学のデメリットって?そんな本音もたくさん飛び出した今回の座談会。留学経験者だからこそ話し合えた本音トークの様子をお届けします。

  1. 高山黎さん

    高山黎(たかやま れい)さん/東京外国語大学三年
    高校二年の八月から三年の六月にかけて、アメリカサウスカロライナ州にある高校に留学。

名称 Indian Land High School
国・都市 アメリカ  / サウスカロライナ州  / フォート・ミル
学校形態 高校
住所 8063 River Rd, Fort Mill, SC 29707 アメリカ合衆国
公式サイト http://ilhs.lancastercsd.com/
口コミサイト https://ablogg.jp/school/14831/
  1. 野々下暁久(ののした あきひさ)さん/秋田国際教養大学三年
    同じく高校二年の八月から三年の六月にかけて、アメリカオレゴン州にある高校に留学。

    野々下暁久さん
名称 Aloha High School(アロハ・ハイスクール)
国・都市 アメリカ  / オレゴン州  / ビーバートン
学校形態
住所 18550 SW Kinnaman Rd. Beaverton, OR 97078
電話番号 +1 503-356-2760
公式サイト https://www.beaverton.k12.or.us/schools/aloha/
口コミサイト https://ablogg.jp/school/14833/
名称 International School of Beaverton(インターナショナル・スクール・オブ・ビーバートン)
国・都市 アメリカ  / オレゴン州  / Aloha
学校形態 高校 中学校
住所 17770 SW Blanton St, Aloha, OR 97007 アメリカ合衆国
電話番号 +1(503) 356-3690
公式サイト https://www.beaverton.k12.or.us/schools/isb
口コミサイト https://ablogg.jp/school/14832/
  1. まき

    林元 真季(はやしもと まき)/早稲田大学国際教養学部二年
      高校二年の一月から高校三年の一月にかけてカナダのマニトバ州にある高校に留学。
    アブログのインターン生。今回はインタビュアーを務めます。

名称 J. H. Bruns Collegiate
国・都市 カナダ  / マニトバ州  / ウィニペグ
学校形態 高校 中学校
住所 250 Lakewood Blvd Winnipeg, Manitoba, R2J 3A2
電話番号 +1 (204) 257-2928
公式サイト https://www.lrsd.net/schools/JHB/Pages/default.aspx
口コミサイト https://ablogg.jp/school/14817/

留学に行くまでの流れ・きっかけとは?

まき:留学はなぜお二人ともアメリカだったんですか?

野々下:僕は最初、留学に興味があったわけではなくて、たまたま高山君に一年間の交換留学に行けるよという話を勧められたのがきっかけでしたね。そこから、親とも相談して、賛成してもらえたので留学に行くための試験から受けてみようという感じでした。

高山:僕は、親が仕事で海外によく行っていた影響もあって、留学してみたいなっていう思いは前からありましたね。ヨーロッパ方面も興味はあったのですが、まずは英語からだと思いアメリカへの留学を決めました。

まき:留学に行くまでの準備とかはどのように進めましたか?

野々下:僕も高山君も同じ高校に通っていたのですが、高校が直接交換留学プログラムに関わっていたわけではなかったので、AFSという留学会社を介してアメリカ留学をすることになって。なので、どの州のどの高校に配属されるかは行ってからのお楽しみでしたね。

まき:VISAの手続きなどはどうしましたか?

高山:高校には推薦状を書いてくださいとお願いしただけで。後は、自分たちで大使館に行ってビザ申請をしました。僕たちの留学をサポートしてくれていた留学会社は、日本で高校留学を一番最初に始めた会社らしいので、そこを介してのビザ申請はスムーズに進みました。

現地校での授業の様子とカリキュラムとは?

まき:それぞれ楽しかった授業と辛かった授業を教えてください

野々下:授業は基本的に現地についてから好きな授業を選択できました。それでも、現地の学生と同じ授業をとっていたので最初はついていくのに精いっぱいの授業が多かったですね。中でも僕が一番苦労したのが、アメリカの歴史を学ぶ授業でした。ほとんど毎回様々な話題についてのディスカッションが行われるのですが、英語が早くて聞き取れない上に内容が個人的に興味のなかったので…。ディスカッションでも発言できずに終わってしまいました。やはり、興味のある分野でないと、授業に集中するには難しいと感じました。

高山:僕も同じようにとりたい授業を現地で選択できたのですが、中でも難しかったのが、マーケティングの授業でした。黒人の先生で、独特の英語のアクセントになかなか馴染めず苦労しましたね。分からないところはホストマザーに聞いたりしてました。逆に楽しかった授業といえば、陶芸の授業ですかね。

野々下:僕も同じような図工の授業をとってました!貴重な経験ができてとても楽しかったです。あまり、陶芸が得意なわけではなかったのですが、自分なりの作品を作り上げて楽しんでました。(笑)

まき:私が留学してた時にしんどかったのは、英語の授業でした。日本でいう国語のような授業なので、リーディングが多くて苦戦しました。

野々下:僕も英語の授業は辛かったですね。シェークスピアの作品を授業で取り扱っていたので本読みの課題が毎回つらかったです。でも、ある日友達に作品の要約だけが載っているお勧めのサイトがあるって教えられて…

まき:もしかして スパークノート っていうサイトですか?

野々下:そうです!それです!毎回かなりお世話になってました。(笑)

ホームステイの良さと悪さって?

 

まき:ホームステイについて教えてください。

高山:僕は最初のホームステイ先が若い夫婦の家だったんです。子供を育てた経験のない方たちだったので、どういう風に呼べばいいのかもわからず、気まずい雰囲気でした。そのあと、友達伝いで他のホームステイ先に移動しました。二番目のホームステイ先は子供もいて、部屋も子供たちと同部屋だったので、たくさん話して仲良くなることができました。

野々下:僕も途中でホームステイ先を一度だけ変更したんです。最初のホームステイ先は、貧しいシングルマザーの家で。食事面で苦労した部分はありました。ほとんどシリアルだったので…。でも、その地域にあったコミュニティは年関係なくみんなで外でわいわい遊ぶ環境だったので、そこで友達はたくさんできました。僕が住んでいたところは夜の九時ごろまで明るかったので、みんなで仲良く遊んでました。二番目のホームステイ先は最初のホームステイ先とは反対で割と裕福な家でした。友達の紹介で探せたホームステイ先だったので、友達には本当に親切にしてもらっていたのですが、学校も途中で変更しないといけなかったので、環境の変化に適応するのが大変でしたね。二番目の学校で、派閥のある人間関係に苦しんだこともありました。でも、ホームステイ先の人たちは本当に親切でいい方たちでした。

まき:ホームステイ先でのご飯はどんな感じでしたか?

高山:基本的にはお肉料理でしたね。ある日風邪をひいて寝込んでしまった時があって。たまには体にやさしい野菜が食べたいと言ってホストマザーにお願いしたら、グラタンを持ってきてくれたんです。アメリカでは、グラタンが野菜なんだと驚きましたね。(笑)

野々下:僕のところはしょっちゅうピザでした(笑)。アメリカ人って本当にピザ大好きなんですよね。日本のピザと違ってボリューミーで油が垂れるくらいの高カロリーのピザだったんですけど…。よく、家に宅配してもらって家族で食べてました。

友達はすぐできた?ちやほやされた経験って?

まき:向こうでの友達づくりはどうでしたか?苦労しましたか?

高山:僕が通った学校は全校生徒800人ほどの学校だったんですけど、田舎にある学校だったので日本人が一人もいなくて。留学生もほとんどいなかったので、僕が学校にくることが噂になってたみたいなんです。初日はすれ違う人たちに手を振られたり、声をかけてもらったりして、ちやほやされました。(笑)そのおかげもあってか、友達は割とすぐにできましたね。向こうがフレンドリーだったので自然と友達は増えました。

野々下:僕は苦労しましたね。途中で学校が変わっちゃったこともあってなかなか新しい環境に馴染めずにいました。僕が個人的に仲良かった人のことをホストマザーが嫌っていたりもして…。いろいろ気を遣って大変でした。(笑)でも、部活動に参加するようになってからは友達がたくさんできました。

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絶対参加した方がいい?部活動の経験とは?

まき:留学中に学校の部活動には参加しましたか?

高山:はい。僕は常にスポーツを楽しんでましたね。シーズンごとに違った部活動に参加していました。クロスカントリーや、レスリング、長距離の陸上などです。日本人が僕しかいない環境でしたが、部活動を通して多くの友達を作ることができました!

野々下:僕は、最後の三ヶ月だけテニスクラブに所属していました。休日とかはほとんど友人と無料のテニスコートでテニスしてましたね。部活動をするとそこでのコミュニティができるので、友達は作りやすくなると思います。

こういう子は留学にはむいてない?交換留学のデメリットとは?

まき:同じ期間、留学をして帰ってきても英語が伸びて帰ってくる人と、そうではない人がいますよね。それはなぜだと思いますか?

野々下:やはり、引きこもりがちの性格の人は、せっかく海外に行っても、部屋でゲームばかりしちゃったりとかすると思うので、そういう傾向がある人は英語が伸びづらいし、留学には向いていないのかなぁとは思いますね。

高山:僕も、間違いを恐れずに話す勇気がないと、留学に行っても英語は伸びづらいのかなと思います。現地の日本人以外の留学生たちは、比較的英語が話せる人が多いので、それに怖気づかずに積極的に学ぼうとする姿勢が大切だと思います。

まき:高校時代の間に交換留学することでかえって不利になった点などはありましたか?

野々下:僕は、留学前に所属していたクラスに戻れなくなりました。一年間のブランクはなかなか埋められるものではないのかなと感じました。大学試験の時も、センター利用で受けることを考え始めた時は、英語以外の科目もカバーしなければいけなかったので、他の生徒たちに遅れをとってしまった分、必死で追いつかなければいけない時もありました。

高山:僕もセンター利用で大学受験を考えていたので、他の生徒の数倍勉強して遅れを取り戻そうと努力しました。

まき:後輩たちに交換留学を勧めますか?

野々下:お勧めします。大学受験で不利な点があったとしても、英語というツールを身に着けることによって、実際に大学受験の幅が一気に広がりましたし、海外に行かないとできない貴重な経験をたくさんすることができたので。

高山:僕もお勧めします。ホームステイなどのトラブルで苦労する経験や、伝えたいことが上手く伝わらないもどかしさ、などを通して成長できる部分が多いからです。辛いことを乗り越えた先の成長に出会える留学経験は本当に貴重で有意義なものだと思います。

留学経験を踏まえて、後悔していることは?

まき:最後に、留学中にもっとこうしておけば良かった、などと後悔していることがあれば教えてください。

野々下:僕は、アメリカでの友達の作り方に気付いて慣れ始めたのが後半三ヶ月以降だったので、もっと早くから気付いていればもっと楽しい留学生活になっていたのになと思います。実際に留学に行って感じたのは、中学生、高校生の間に学んだ教科書の固い文法はほとんど日常会話では使われていないということです。向こうに行かないと分からないスラング表現や言い回しがたくさんあるので、それを早く身に付けて慣れることが大切だと思います。アメリカ人はフレンドリーで明るい人が多いので、そのノリと雰囲気に怖気づくことなく楽しむことが、友達を作るうえで一番大事なことだと感じましたね。

高山:僕は、最初のホームステイ先で我慢しすぎたことが後悔ですかね。最初のホームステイ先の人とうまくいかないのは、自分にも非があると思い込んで我慢しながら生活していた期間が長かったんです。もっと早くから思い切ってホームステイ先を変えていれば、また違った留学生活になっていたのではと、今振り返って思います。

まとめ

高校時代に約一年間の交換留学を経験した三人が登場した今回の座談会。高校での交換留学に対する大まかなイメージは掴めましたか?留学に行く前は、誰もが不安でいっぱい。でも、一年間異国の地で現地の生徒たちと同じように授業を受けて帰ってきた後の自分は、一味違うはずです。日本では経験することのできなかった多くの出来事に巡り合うことが出来るでしょう。

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