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ミラノ風ドリアはフランス料理?日本人が間違えがちなイタリア語4選
イタリアの日本料理店で軍艦巻きの上に西京焼きが乗っていたり、お汁粉に団子が刺さっていたりすると非常に驚きますが、日本に来たイタリア人も、同じように日本のイタリア料理にびっくりすることが多々あるそうです。今回は本国イタリアと違う解釈をされている料理をいくつかご紹介したいと思います。
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1.ミラノ風(Alla milanese)
「ミラノ風」というと日本ではサンドイッチやドリアが定番ですが、殆どのイタリア人にとって「ミラノ風」は、ご当地グルメ2トップの「カツレツ (Costoletta alla milanese)」か「リゾット (Risotto alla milanese)」ですのでご注意を!
ちなみに「ミラノ風リゾット」と聞くと日本人は赤色・トマト味を想像してしまうかもしれませんが、本物は黄色でサフランで味付けされた料理です。また、そもそもドリア自体がフランス料理なので私はドリアをイタリアで見たことがありません。
2.ボロネーゼ(Alla bolognese)
日本でもミートソースのスパゲッティを「ボロネーゼ」と呼ぶレストランが増えていますが、イタリアでもボロネーゼ(ボローニャ風)といえばほぼミートソースが出てきます。
しかし、先述の「ミラノ風」と同じで、こちらもボロネーゼという言葉には「ボローニャ風」という意味しかないため、「Alla napoletana(ナポリタン)」を頼んだのに、ミートソーススパゲッティが出てくることもあります。ナポリもミートソースパスタで有名だからです。
ミートソースのことは「ボロネーゼ」ではなく「Ragu(ラグー)」といいますので、ぜひ覚えておいて下さい。
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3.ナポリタン(Alla napoletana)
「Ragu alla napoletana(ナポリ風ミートソース)」もそうですが、ナポリには有名なご当地料理が沢山あるため「何のナポリ風か」によって意味が全く異なります。
例えばピザだったら、マルゲリータなどがでてきますし、デザートであればパスティエーラという、柑橘系のタルトが出てきます。メニューに写真や解説がない場合は、積極的に店員に質問しましょう。
4.マリナーラ(Alla marinara)
「船乗り風」を意味するマリナーラは、日本やアメリカ圏ではシーフードメニューに対して書かれていることが多いですが、イタリアのマリナーラには一切シーフードは乗っていません。というのもこれは昔、ナポリの船乗りが食べていたトマトソースにニンニクやオレガノなどを加えた料理に由来する言葉だからです。シーフードのことは「漁師風(ペスカトーレ)」という別の名前で呼んでいます。
最後に
イタリアには日本の「関西風」「秋田風」などと同じくらい、本当に様々な「〇〇風」があります。私は最初、レストランでいちいち調べて注文していたのですが、友人に「店によって〇〇風の解釈が違うから、聞いてしまった方が早い」と言われ、今は聞くようにしています。 ぜひ皆さんも日本とのギャップを発見しながらイタリアご当地グルメを楽しんで下さい。
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