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イタリアの牛乳の種類は?イタリアで牛乳を買う際に役立つ豆知識

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イタリアにはたくさんの牛乳メーカー・種類があります。パッケージには、日々のイタリア語の勉強では出会わなかったような独特な単語がたくさん書かれていますので、購入時に困らないように、牛乳を買う際に役立つ豆知識をまとめました。

イタリアには冷蔵と常温2種類の牛乳がある

イタリアのスーパーには冷蔵コーナー以外になんと、常温コーナーにもたくさん牛乳が置いてあります。冷蔵コーナーにあるものは「latte fresco (日本でいう低温殺菌牛乳)」、常温コーナーにあるものは「lunga scadenza (日本でいうロングライフ牛乳)」で、後者の方が1カートン (1リットル) あたり0.5ユーロ程安く手に入ります。 その他、品揃えの良い店には、冷蔵コーナーに「latte crudo (日本でいう生乳)」が置いてあることもあります。まずは両方試して味の違いを楽しんでみてください!

脂肪分別によるラインナップも豊富

flickr

イタリアでは日本と同様、脂肪分の割合によっても牛乳が細分化されています。それぞれの呼称を忘れてしまっても、全乳以外はパッケージにダイエットを連想させる挿絵や大きく「0%」と書いてあることが多いのでご安心を!ちなみにヨーグルトにも脂肪分の割合が表記されています。

intero (全乳)

いわゆる普通の牛乳です。カロリーは100mlあたり68kcal程度です。時々「alta qualita (高品質)」という、高級感漂うパッケージに入ったプレミアム牛乳が売っていることもあります。

parzialmente scremato / leggero (低脂肪乳)

こちらはカロリー48kcal程度でややヘルシー。全乳よりはコクが少なめですが、カロリーを気にする人には人気です。

scremato / magro (無脂肪)

こちらはカロリー38kcal程度と、ダイエッター向き。大きく「0%」と書かれていることが多いのでおそらくすぐにわかるかと思います。

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殺菌方法で分かれていることも…

Wikimedia Commons

イタリア語の教科書にはなかなか出て来ない難しい単語なので、スーパーで迷われる方もいるかもしれませんが、イタリアの牛乳のパッケージには殺菌方法も割と大きく書かれています。

latte pastorizzato (低温殺菌牛乳)

 

低温殺菌牛乳を指し、冷蔵コーナーに置いてあるfrescoタイプが基本的にこちらに該当します。なお、crudo (無殺菌) タイプは開封後2日間、frescoタイプは1週間程度美味しくいただくことが出来ます。最近ではより長期間牛乳を保護出来るというブルーボトルに入ったバージョンが登場するなど、中身・パッケージともに進化を続けています。

latte sterilizzato (高温殺菌牛乳)

高温殺菌牛乳を指し、常温コーナーにあるlunga scadenzaタイプの多くがこちらに該当します。特に「UHT (ultra high temperature pasteurization)」という、150度近い高温で1~3秒間殺菌処理したものが人気です。高温殺菌することにより、未開封で常温長期保存が可能になり、1か月から長いものだと3か月ほど持ちます。災害時の備えなどにも活用されています。

それ以外のバラエティも豊富

カカオ・コーヒー・いちご・バナナといった味のバラエティはもちろん、その他にも以下の様に目的別に様々な牛乳が用意されています。値段は通常のものより0.2~0.3ユーロ高い程度。パッケージには他の牛乳と間違えないよう、挿絵などが豊富に盛り込まれていますが、必要でない方は念のため買う時に注意しましょう。

alta digeribilita / senza lattosio

乳糖分解済のもので、牛乳でお腹を壊しやすい人向けです。

BIO (ビオ牛乳)

有機農法の干し草を食べて育った牛から絞った牛乳のことをいいます。

microfiltrato

精密濾過処理を施した牛乳です。

soia (豆乳)

日本と同様、イタリアでも豆乳は美容や健康意識の高い方によく飲まれています。

riso (ライスミルク)

日本でも最近ダイエット効果があるとしてライスミルクが流行っていますが、イタリアでも同様に飲まれています。

capra (ヤギのミルク)

チーズを作る際によく使われるヤギのミルクは、イタリアのスーパーなどでも購入することができます。

最後に

2015年のミラノ万博に出展していたボローニャ発祥の「Granarono社」は全国的に目にしますが、その他は地域によって主力商品が様々。スーパーではプライベートブランドもありますし、酪農大国フランス・スイスに近い北イタリアには「Vipiteno」「Chiuro」といった北海道や那須高原のような牛乳の産地があり、地元の乳製品組合ブランドの美味しい牛乳もあります。是非イタリアに来たらいろいろな牛乳を試してみてください!

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