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Griffith University

日本がグローバル化するには何が必要なのか?オーストラリアと日本で異なる教育方法

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文部科学省が行っている「トビタテ!留学JAPAN」は、2020年までに日本人留学生を6万人から12万人へ倍増する目的のキャンペーンです。2020年には東京オリンピックも開催します。今回は日本のグローバル化について、私が留学するオーストラリアの教育方法と比較して考えてみます。

日本は現在、世界のグローバル化に追いつくために文部科学省が様々な取り組みを行っています。その中でも注目されているのが、「 2020年までに日本人留学生を6万人(2010年)から12万人へ倍増 」という目標です。日本から留学する人数を増やし、グローバル人材を多く生み出そうという計画です。

そこで、留学人数を増やすことが本当にグローバル化に向けて正しいのか、について考えてみました。海外に目を向けることも大事ですが、まず日本の教育から変えて行くべきなのではないかと、私は思うのです。

日本とオーストラリアの教育方法の違い

一般的に欧米諸国の授業では、机に向かってひたすら教科書に載っていることを覚えるのではなく、自分の意見をいかに相手に主張するか、に重点をおきます。グローバル人材を生み出すためには、日本の教育方法から変えて行くことも1つの手段だと思います。

私は中学3年の冬、日本を離れオーストラリアに単身で留学しました。最初の半年は語学学校に通い、残りの2年半はクイーンズランド州にある公立高校へ。現在はゴールドコーストの大学でInternational Businessを専攻しています。

早い時期からの留学で最初は違いに戸惑うこともありましたが、今はオーストラリアの教育方法の良さを感じながら勉学に励んでいます。

Surface LearningとDeep Learning

日本の教育は「Surface Learning(浅い学習)」、オーストラリアの教育は「Deep Learning(深い学習)」と言われています。私自身、中学校3年生まで日本の学校、高校と大学はオーストラリアで学んだため、2カ国での教育方法の違いについては、身を持って感じています。

Surface Learning
外部から与えられる知識や課題を記憶・習得すること

Deep Learning
主体的に既習の知識や経験を相互に関連づけて理解する学習

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日本とオーストラリアのテストの違い

テストの穴埋め問題のために、歴史や年号を単純に覚えることはSurface Learningです。Deep Learningは、テストのための勉強ではなく、自分が学んでいる内容が将来の経験にどう関わるかを深く考えながら勉強します。

日本の授業方法では「いかにテストの点を高く取るか」の結果が重視されます。テストが終わり、1週間、1ヶ月、と時間が経つとすっかり忘れてしまいます。

対照的にオーストラリアでは多くのテストに決まった正解はありません。自身でトピックについてしっかり考え、その考えをまとめ、相手に伝える、これらのプロセスが非常に重視されます。テストは穴埋め問題は少なく、出題されたトピックに関してA4の紙に自分の意見をまとめる形式の問題が中心です。

決まった正解はないので、「考える」「まとめる」「伝える」の三原則が大事になります。どのように考えて、自分の経験に結びつけながらまとめて、相手にうまく伝える必要があるため、とても記憶に残りやすい学習方法と言われています。

プレゼンテーション力の違い

オーストラリアでは、小学校の授業から当たり前のようにプレゼンテーションやディスカッションがあります。人前での発表に慣れているオーストラリア人は、当然、社会に出てもその主張力を活かすことができます。

グローバル化の社会では、他の国に負けないよう自国をアピールする力がとても大事になるはずです。2020年の東京オリンピックが決まったのも、日本がプロのプレゼンテーショントレーナーを雇い、プレゼン能力を高めたからとも言われています。

日本もDeep Learningの教育方法を導入するべき

今、日本国家に承認されている国は194カ国あります。その194カ国の中から勝ち抜いて行くには、語学力だけでは足りません。世界では英語が話せることが当たり前になっている今、いかに英語を使ってアピールできるか、が今後の課題になってくると思っています。

日本もオーストラリアのようなDeep Learningの教育方法をもっと取り入れていく。更に、国際交流を盛んにし、留学など日本の若者たちがもっと国際性を身に付けられるチャンスをサポートしていくべきだと思います。

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