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なぜ弁護士から学校経営に?日本の英語教育に課題を感じるAICOL校長・Garthさん

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語学学校はたくさんあるけれど、どの学校情報も似たようなものばっかりで、イマイチそれぞれの学校の違いや特色が分からない…と思っている人は多いのでは?そこでアブログ運営スタッフが、学校のウェブサイトからは分からないもっと深い情報を探るべく、学校へインタビューを行います。

今回は、オーストラリア・ゴールドコーストにあるオーストラリアン・インターナショナル・カレッジ・オブ・ランゲージ(Australian International College Of Language:以下、AICOL)の校長、Garthさんへインタビューを行いました。

AICOLは、Garthさんと妻のJanさんがオーナーの家族経営の学校です。1993年創立のゴールドコーストで最も老舗の語学学校です。インタビューを通して、意外にも日本と深い関わりがある学校だということが分かりました。

  1. まずお伺いしたいのは、ヤングラーナーズコースについてです。貴校は、大人向けの一般英語コースの他に、6~12歳のヤングラーナー向けのコースにも非常に力を入れていますよね。なぜですか?

    アブログ
  2. Garthさん

    実は、妻も私も以前は弁護士をしていたので、子供だけでの留学や親子留学に必要なVISAなどの法的手続きに強いことが一つの理由です。

  3. 以前は弁護士をされていたのですね。

    アブログ
  4. Garthさん

    はい。私はオーストラリアの大学で、法律と歴史、日本語を学んだ後、大阪大学へ1年間留学し、再びオーストラリアに戻って、日本語通訳の博士号を取得しました。その後は、ゴールドコーストにある日本の企業に弁護士として勤務していました。他にも、ゴールドコースト日本商工会議所の所長を務めたこともありました。

  5. 日本にとても深く関わっていらっしゃったのですね。学校のウェブサイトからは、まったく想像もできません。それから、どういった経緯で、AICOLを始められたのですか?

    アブログ
  6. Garthさん

    私が日本に居た頃にホームステイをさせてもらっていた日本のご夫婦がゴールドコーストにやって来て、英語の語学学校を始めたのです。これが、AICOLです。私と妻は最初は手伝っているだけだったのですが、やがて弁護士の仕事を辞めて、2人共フルタイムでAICOLに勤務し始めました。その後、日本人のご夫妻は日本へ帰国され、私と妻がAICOLのオーナーとなりました。

  7. なるほど。AICOLのオーナーになられた時、どんな理想を掲げたのですか?

    アブログ
  8. Garthさん

    私たちは常に、道義的に経営をすることに重きを置いています。オーナーになった時は、誠実で質の良い本物の英語を学ぶ体験を、全ての人に提供しよう、と目標を掲げました。

  9. 素晴らしいですね。オーナーになられてから苦労された事は、何かありますか?

    アブログ
  10. Garthさん

    そうですね。一番辛かったのは、初期の頃から一緒に頑張ってきてくれたスタッフが、学校のスタッフほとんど全員を連れて退職し、新しい学校を作ったことです。提携していたエージェントにも、自分の学校に学生を送るようにと営業していました。
    それでも、親しい友人たちの助けをかりながら、AICOLを守りました。

  11. 明るい校舎からは、そのような過去は想像もできませんが、それを乗り越えたからこそ、今のAICOLがあるのですね。
    では逆に、今までの学校経営の中で、一番嬉しかった事は何ですか?

    アブログ
  12. Garthさん

    この仕事をしていると、嬉しい事は本当にたくさんあります。そんな中でも、私がいつも思い出すのは、九州から留学してきた男の子とその家族です。
    男の子は10代で、AICOLに来た当初は勉強に興味はなく、目上の人に対しても乱暴で、髪はオレンジ色に染めていました。両親は、そんな彼を非常に心配しながらも、ゴールドコーストに彼を一人で残して、帰国しました。
    それから1年後、再び両親がゴールドコーストを訪れた時、彼は別人のように変わっていました。とても礼儀正しくなり、他人に敬意を払うことを学んでいました。そして、日本に帰って両親の仕事を手伝うことを自ら希望していました。彼の変化を見て、両親は、本当に喜んでいました。
    このような光景を見るといつも、AICOLは若い生徒達にとって、ただの語学学校ではなく、多感な時期に様々な面を教育する重要な役割を担っていると実感します。

  13. 素晴らしいエピソードですね。オーナーのそのような思いが、貴校のヤングラーナーズコースに結びついているのですね。
    日本人留学生のエピソードが出ましたが、全体的に見て、日本人留学生には、どのような印象をお持ちですか?

    アブログ
  14. Garthさん

    日本人留学生は、ほとんどの場合とても礼儀正しく、我が校が手配しているホストファミリーからも非常に評判が良いです。学ぼうという気持ちも強いです。それだけに、文科省と日本の学校教育システムがとても保守的であることが、非常に残念だと感じます。今の日本の英語教育システムは、近代的とは言い難いです。もし、もっと早い段階から正しい方法で英語の学習を始めたら、日本の学生はもっと英語が話せるようになると思います。

  15. 確かに、日本の英語教育の在り方に関しては、改善すべきという意見が長らくありながら、大きな改革はなされていない状態です。
    それでは続いて、AICOLの今後の展望をお聞かせください。

    アブログ
  16. Garthさん

    まずは、今までと同じように、質の高い英語教育を提供し続けます。同時に、TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages:英語を母国語としない人たちへの英語教授法)の資格を取得するコースをオーストラリア国外で拡大させたいと考えています。既にベトナムでは、パートナー校との連帯でTESOL取得コースを開設し、取得者も輩出しています。いずれは、このコースを日本でもやれたらと考えていますが、文科省次第ですね。

  17. TESOLを取得した英語教師が日本に増えれば、日本の英語教育水準も向上するかもしれませんね。
    では最後に、これから留学を考えている人に、メッセージをお願いします。

    アブログ
  18. Garthさん

    For all prospective Japanese students, we have a simple message. To make learning English easier, you must have a purpose to your study. If you understand clearly what you want to achieve with your study, then it will make learning English much easier. When you learn English outside Japan you have the chance to meet other students from all over the world.

最後の留学を考えている人へのメッセージは、Garthさんの思いがよりダイレクトに伝わるように、敢えて英語のまま記載させていただきました。

この他にも、学校のホームページを見ただけでは分からないAICOLの素晴らしいところをたくさん教えていただきましたので、最後にまとめて紹介します。

校舎について

立地は、他の多くの学校とは異なり、市街地ではなく海岸沿いです。市街地の学校では望めない、素晴らしいオーシャンビューが広がっています。校舎のすぐ目の前には広大な公園があり、学生はここで寛いだり、遊んだりするそうです。オーストラリアで一番設備が整っていると言われるプール施設もすぐ目の前にあります。 200店舗が入ったショッピングセンターも近くにあり、海沿いだから不便だということはありません。

教室は全部で15室あり、1クラスの最大人数は15人に留めています。それ以上の生徒が1クラスになることはありません。日本人スタッフも2人勤務しています。

ホームステイに関して

「ホームステイも大事な勉強のうち」という考えから、他の業者に委託するのではなく、完全に学校自身で手配しています。こうすることで、ホストファミリーと学校が直に連絡を取り合うことができるため、学校が家庭の状況をすぐに把握できるようになっています。

学校にはホームステイコーディネーターが常在し、毎日学校で生徒達と顔を合わせるので、何か問題があった時にはすぐに相談することができます。

学校運営に関して

学校の建物は、オーナーであるGarthさんとJanさんが所有しています。このため、家賃の値上がりや建物の所有者の都合等により、学校の所在地を変更せざるを得ないような状況が起こることはありません。

CRICOS (Commonwealth Register of International Courses for Overseas Students:オーストラリア政府が外国人留学生を受け入れる学校に対して行っている認定制度)をはじめとする、認定・資格の更新も常に行っており、公的機関からも認められている学校です。 認定制度への更新には膨大なお金が掛かる為、更新しない・できない学校も存在します。

カラキュラムは、生徒の自信が育つように作られています。先月も、徹底的なコース内容の見直しを行ったばかりだそうです。新しく教師を採用する時は、AICOLの考え方に共感し、AICOLでの経験すべてにやりがいと喜びを感じられるかを確かめるそうです。

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ヤングラーナーズコースについて

AICOLで語学力を付けた後、ゴールドコースト現地の小中高校への転入サービスも行っています。現在は中国・ベトナムの生徒が中心で、日本人学生でこのサービスを利用して現地校に転入する生徒はほとんどいないそうです。 短期間だけ現地校に体験入学する ショート・スタディ・ツアー には、毎年100人以上の生徒が参加しています。

最後に

今回のインタビューを通して、アブログ運営スタッフ一同、とても感動したエピソードがあります。それは、AICOLで出会った生徒同士が結婚し、今はその子供がAICOLに英語を学びにやって来ているということ。「自分の子供にもAICOLで英語を学んでほしい」と思えるほど、この2人の生徒がAICOLで素晴らしい体験をしたことが伝わってくるエピソードでした。

すべての人に、お勧めの学校です。

AICOLの基本情報

創立年 1993年
住所 3/66 Marine Parade, Southport QLD 4215 オーストラリア
電話番号 +61 7 5531 1990
学生数 235名
国籍割合 中国 20% / フランス 5% / ロシア 10% / 日本 20% / 東ティモール 10% / 香港10%
教員数 10
スタッフ数 7
クラス数 15
日本語対応
施設 無料Wifi / 自習室 / ラウンジ / コンピュータルーム / イートスペース
ウェブサイト http://www.aicol.com.au/

※アブログが学校に確認した段階での情報です。変更されている可能性があります。

この学校への問い合わせ

AICOLについてもっと知りたい方、質問や見積もり依頼がしたい方は、下記のボタンから可能です!

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名称 Australian International College of Language(オーストラリアン・インターナショナル・カレッジ・オブ・ランゲージ)
国・都市 オーストラリア  / クイーンズランド州  / ゴールドコースト
学校形態 語学学校
住所 3/66 Marine Parade, Southport QLD 4215 オーストラリア
電話番号 +61 7 5531 1990
公式サイト http://www.aicol.com.au/
口コミサイト https://ablogg.jp/school/11177/

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