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シンガポールで発生する大気汚染「ヘイズ(Haze)」とは?原因と対策方法は?
近年、日本でも春先を中心に「PM2.5」と呼ばれる大気汚染の問題が取り上げられることが多くなりましたが、シンガポールでは、4月〜10月くらいの間で「ヘイズ(Haze)」と呼ばれる大気汚染が発生します。ヘイズとは一体どのようなものなのでしょう?対策方法と合わせてご紹介します。
大気汚染・ヘイズ(Haze)とは?
年によって月は異なりますが、毎年4月〜10月くらいの乾季、中盤くらいになってくると、シンガポールではよく「ヘイズ(Haze)」という言葉を耳にします。
日本では聞きなれない言葉ですが、これは「煙霧」のことで、毎年インドネシアのスマトラ島やカリマンタン島で行われる焼き畑作業によって発生する煙が、風向きによってシンガポールやマレーシア、タイに流れ込んできます。それによって、島全体が霧がかかったように視界が悪くなり、煙の微粒子が原因で大気汚染となるのが、シンガポールで耳にする「ヘイズ」です。
ヘイズが広がってくると、もやっと霧がかかったかのように視界が悪くなってきます。また焦げたような臭いが感じられます。
ヘイズがもたらす影響とは?
個人への影響
個人差はあるものの、以下のような症状が見られます。
- 目や、鼻、耳など粘膜のかゆみ
- 皮膚のかゆみ
- のどの乾燥
また、ヘイズがひどくなってくると、偏頭痛、吐き気などをもよおす場合もあります。特に気管支系が弱い人は注意が必要です。
社会への影響
ヘイズがひどくなると、社会にも影響がでます。例えば、航空業界、特にシンガポール〜マレーシア間のフライトがキャンセルされることがあります。また、学校が休校になったり、企業では、出社を見合わせることもあります。
ヘイズの程度を判断する方法とは?
ヘイズの程度は政府機関が発表する大気汚染指数「PSI(Pollutant Standard Index)」や微小粒子状物質の濃度「PM2.5」で数値を知ることができます。
シンガポールでは、PSIで100を超えるとマスクを着用する人が街の中で見られます。このPSIは、二酸化硫黄(SO2)、二酸化窒素(NO2)、一酸化炭素(CO)、オゾン(O3)、粒子状物質(PM10)及び微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が反映されています。
小さい国のシンガポールですが、その日の風向きによって、東西南北におけるヘイズの濃度は変わってきます。
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ヘイズの対策方法とは?
ヘイズに対する対策は、以下のようなものが挙げられます。
- 不要な屋外の行動は避ける。
- 喉を乾燥させないようにする。外出の際はマスクを着用する。
- 部屋に空気清浄機を置く。
- 外出先から戻った際に必ずシャワーを浴びる。
ヘイズが出ていてもマスクを着用しない人たちが多いのも実情。ただし、ヘイズがひどくなると、季節柄乾季ということもあって、喉がカラカラになったところに、ウィルスが入り、声をからせてしまう人も多いのです。
この時期は、病院も喉を炎症させた患者さんも多くなりますので、自己管理が重要です。
ヘイズはなくならないの?
シンガポールやマレーシアにおいて、健康に甚大な影響を及ぼすこのヘイズ。シンガポール、マレーシアの政府は、インドネシアに焼き畑の制限を呼び掛けています。インドネシア政府もこの焼き畑を行う地主などにペナルティなども実施しているようですが、状況向上には著しくはないようです。
このヘイズの濃度がひどくなり国民に影響が出始めると、シンガポールとマレーシアでは、政府の判断により一時的に人口の雨を降らせることもあるようですが、その雨だけでヘイズが完全になくなるわけではないのが実情です。
最後に
以上、シンガポールで発生する大気汚染「ヘイズ(Haze)」に関してご紹介しました。
シンガポール滞在時にヘイズに遭遇した場合、PSI値を確認して対応することが大事です。ヘイズが発生すると、TVでは常にPSI値が表示されます。またシンガポール国家環境庁(NEA)のウェブサイトや、Haze@Sgといったアプリなどもありますので、積極的に活用しましょう。
シンガポール国家環境庁(NEA)のウェブサイト
Haze@Sg(アプリ)
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