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世界中で利用されているトラムの歴史!トラムに関するアレコレ
ヨーロッパ各地やアメリカ、その他世界各地にてトラム(路面電車)は交通手段のひとつとして多くの人に利用されており、日本でも札幌や広島、熊本などで利用されています。ここでは、そんな世界中で利用されているトラムの歴史と、日本の路面電車に関するアレコレをご紹介します。
トラムのルーツは馬車?
トラムはもともと、どのような歴史を経て現在に至るのでしょうか?もともと馬が引く都市内を走る馬車がルーツで、1840年代に欧米各地へ広がっていきました。
馬以外の動力が模索され始め、最も普及したのは電気でした。1879年、ベルリン博覧会でシーメンス社がデモンストレーション走行させたのち、1881年には電気動力での試験運行をベルリン郊外で行っています。同年シーメンス社は、パリの電気博覧会で架空電車線方式を試みます。
1884年、フランクフルトで登場した路面電車に採用されたことから、その後ヨーロッパ各地へと広がっていきました。
自家用車の普及、第二次世界大戦後のトラム
自家用車の普及が進む中、トラムは減少していき、その流れで第二次世界大戦後には欧州の一部でも廃止されています。
アメリカでもどんどん廃止されていき、旧ソビエト連邦がトラム保有国のトップになりました。
トラム保有国の中でも西ドイツは大戦後もトラムを活用し、そのうち半数程は廃止されたものの再構築を進め、連接車両を投入したり、安定性を保つために軌道レールの確保など向上に努めていきます。
こういっためざましい発展を、日本や、それまでは歴史の流れの中で減少していったものの、交通網の発展に困っていたアメリカも注目していました。
現代のトラム-超低床車両の研究
現在では多くの国で客室床面の高さが極めて低い超低床車両と呼ばれる車両が主流となっています。
1984年、スイスでは既に超低床車両が導入されていましたが、ドイツではさらに低い車両が開発されつつありました。
当時日本ではオイルショックの影響を受けてトラムが減少し、そこで、超低床車両の可能性を探るべく調査に乗り出しました。
しかし、国内ではどのメーカーも実績がなかったため、ドイツのアドランツ社と技術提供を前提とし、新潟の会社が具体的な案を提示。当時現状を打破すべく模索していた熊本と新潟が契約を結び、日本では熊本での導入が決定されました。
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トラムの語源
ところで、トラムを表す英語「Tram」ですが、欧州でも一般的に使用されています。もともとは低地ドイツ語の「Traam」に由来するそうです。ドイツ語でトラムを指す「Straßenbahn」は元々、先に述べた馬車鉄道として用いられていました。
おまけ:熊本の路面電車で行われているユニークなイベントとは?
日本の熊本県熊本市の中心地にも「市電」と呼ばれるトラム(路面電車)が走っています。熊本市は友好姉妹都市はドイツのハイデルベルクということもあり、現在走っている9201形の車両は「ハイデルベルク号」の愛称がつけられています。
車内はとてもレトロで可愛いらしく、座席は長椅子式です。車内にはハイデルベルクを紹介する写真が掲示されており、かつてはドイツ語で車内放送も行われていたそうです。
2017年には、入り口を意味するEingang、出口にはAusgangの標識が追加され、さらに日本語、英語、韓国語がドイツ語より小さく追記されています。
そんな熊本の路面電車で行われているユニークなイベント、それは、車内にカウンターが付いている路面電車に乗車しながら飲食できる、その名も「ビアガー電」というものです。
7〜9月の期間の期間限定で運行しており、事前予約をして貸切で利用します。街を走る路面電車に揺られながらお酒を楽しめるなんて、面白い企画ですね!
まとめ
以上、世界で定番の交通手段、トラムに関する豆情報をご紹介しました。留学先などでトラムの話になった際の話のネタにぜひ!
参考リンク
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