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フランス・アルザス地方で開催されるオペラ「金閣寺」の見所とは?
フランスでは各地で日本関連のイベントが開催されますが、その多くがアニメやコスプレを中心としたポップカルチャーを中心としたものですが、2018年の3月、三島由紀夫の小説「金閣寺」を元に作曲家である黛敏郎が作曲、宮本亜門による演出のオペラ「金閣寺(Le Pavillon d'or)」がフランス・アルザス地方にあるラン国立オペラ劇場で開催されるイベント「Arsmondo Japon」にて上演されます。オペラ金閣寺とArsmondo Japon。一体、どのような内容なのでしょうか?
アルザスで開催される日本イベント「Arsmondo Japon」と「オペラ金閣寺(Le Pavillon d'or)」
2018年3月2日から4月15日までの期間で、アルザスにあるラン国立オペラ劇場主催で「Arsmondo Japon」と称した日本のイベントが開催されます。このArsmondoとは2018年より開催される豊かな国際色を打ち出したフェスティバルで、今シーズンからラン国立オペラ劇場の支配人に就任したエヴァ・クライニッツ氏が大変な日本通ということもあり、第一回目となる今回のイベントでは日本がフィーチャーされることになりました。
Arsmondo Japonの目玉は三島由紀夫の小説「金閣寺」を元に作曲家である黛敏郎が作曲、宮本亜門による演出のオペラ「金閣寺(Le Pavillon d'or)」の上演です。このオペラ金閣寺は東京二期会とフランス国立ラン歌劇場の共同制作で、2018年春にまずフランスでプレミア公演が行われ、2019年には日本でも開演予定です。
その他にも黛敏郎が音楽担当をした映画の上映や三島由紀夫作品の映画上映、三島由紀夫に関する展示会、小説朗読会、三島由紀夫に関する学会、さらに、オペラ劇場内でのコスプレ大会まで開催されます。
また、ストラスブール大学にて宮本亜門氏の講演会も開催されます。
オペラ金閣寺公演詳細
- 場所:フランス国立ラン歌劇場・ストラスブール
- 日程:2018年3月21日、24日、27日、29日、4月3日
- 主催: Arsmondo Japon
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オペラ「金閣寺」誕生秘話
1963年、日生劇場のこけら落とし公演として、ベルリン・ドイツ・オペラの「フィデリオ」が上演されました。その際、当時のベルリン・ドイツ・オペラの総支配人グスタフ・ルドルフ・ゼルナーから日本の作曲家によるオペラが提案され、黛敏郎氏が担当することになりました。「黛敏郎」と聞いてもピンとこない方もいるかもしれませんが、彼は「題名のない音楽会」という番組の司会などもしていた作曲家です。
ベルリン・ドイツ・オペラの総支配人が示した原作の案は歌舞伎、もしくは三島由紀夫の小説「金閣寺」だったそうです。三島由紀夫と黛敏郎の関係については、黛敏郎がフランス留学していた当時、三島由紀夫とも出会っており、その後一度仲たがいもしているのですが、このオペラ制作をきっかけに再び交流が始まったそうです。
このような経緯で作曲された本作は、三島由紀夫の小説をベルリン・ドイツ・オペラ座付きの作家クラウス・H.ヘンネベルクがドイツ語で台本化し、それに黛敏郎が音楽をつけて完成。1976年、オペラ「金閣寺」の初演が上演されました。ただ、残念なことに三島由紀夫は1970年11月25日に割腹自決してしまい、この上演を目にすることはできませんでした。
まとめ
以上、フランスのアルザスで開催される日本イベント「Arsmondo Japon」と「オペラ金閣寺(Le Pavillon d'or)」についてご紹介しました。日本ではオペラも料金も敷居が高いイメージもありますが、ヨーロッパでは以外とお手頃な料金でオペラを観ることができます。
もし、三島由紀夫の「金閣寺」の話を知っていれば、たとえオペラが外国語(今回はドイツ語)でも、なんとなく内容を理解していくこともできるでしょう。ぜひこの機会にヨーロッパにいる方、フランスにいる方、オペラを楽しんでみませんか?
また、 Japan Expoだけじゃない!フランス各地で開催される日本関連のイベント7選 では、フランス各地で開催される日本関連のイベントをご紹介していますので、こちらもチェックしてみてください。
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