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イタリア滞在中に見ておきたい!教科書にでてくる有名な彫刻3選

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イタリアには多くの彫刻作品がありますが、そんな中でも特に有名で、イタリア滞在中に一度は見ておきたい作品をご紹介します。

1.ダビデ像(David)

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恐らく日本で一番有名なイタリア彫刻と言えば、ミケランジェロの「ダビデ像」でしょう。教科書や新聞雑誌、はたまたTVCMなどで1度は観たことがある作品ではないでしょうか。

彫刻のモチーフとなったダビデは旧約聖書に登場する人物の1人。そのため、ミケランジェロ以外にも、多くの芸術家がダビデをモチーフにした作品を残しています。しかし、イタリア人の間でもやはりミケランジェロのダビデ像がダントツに有名!

イタリアではダビデ像は「David(ダーヴィド)」といいます。Davidは現在トスカーナ州フィレンツェのアカデミア美術館(La Galleria dell'Accademia a Firenze)に所蔵されています。アカデミア美術館は、フィレンツェが世界に誇る「ウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi)」から徒歩で20分程の所にあり、隣接するフィレンツェ美術学校の学生用に元々作られたものであることから、ウフィツィ美術館と比べるとこじんまりしていて30分もあれば一通り見て周れる大きさです。

入館すると長い廊下の突き当たりに現れるDavidを見た瞬間、誰もがまず驚くのがその大きさ!台座を含め517㎝もある巨大な像に、筆者も思わず目を疑いました。そして、近づいて見ると、石で出来ていることを忘れる程、全てが今にも動き出しそうで、圧倒させられました。特に手の血管の様子などは自分のそれとほとんど変わらない程でした。

ミケランジェロがこの作品を完成させたのは29歳の時(1504年)です。今から500年以上前に同世代にこのような天才がいたのかと思うとまた、また一段と深く感動させられます。

アカデミア美術館はウフィツィ美術館と比べると前日でも予約が取りやすく、入場時間も15分刻みで設定されているので、ウフィツィ美術館の予約が一杯で入れなかった方も是非あきらめずにチェックしてみてください。

ちなみにアカデミア美術館といえば、美術館から徒歩数十メートルの所にあるジェラート店「Carabè(カラベ)」もイタリアではとても有名で、美術館とCarabè(カラベ)前はいつも沢山の人がおりますので、是非どちらもお見逃しなく!また並び間違えのないようご注意ください。

アカデミア美術館ウェブサイト

2.ピエタ(Pietà)

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「ピエタ」はマリア様が十字架から降ろされたキリストを抱きながら悲嘆にくれるシーンをモチーフにしたもので、こちらもあらゆる芸術家が作品を残しています。

その中で最も有名なのがミケランジェロのピエタ。中でもBasilica di San Pietro(サン・ピエトロ大聖堂)内にあるピエタは、名前は知らなくとも「観たことはある!」という方も多いのではないでしょうか。

ミケランジェロは実は生涯でピエタ像を4作品残しており、うち1つは先のアカデミア美術館にあります。興味がある方は是非4つ全部鑑賞して頂きたいですが、もし1つだけ観るならばやはり彼の唯一の完成作品となった、サン・ピエトロ大聖堂の中にあるピエタをご鑑賞ください。世界史や美術の教科書で「ピエタ」と紹介される場合は、大抵ミケランジェロ作、サン・ピエトロ大聖堂にあるものが紹介されます。

ピエタはイタリアでは「Pietà(ピエタッ)」といい、尻上がりで最後の音にアクセントがきます。PietàはDavidを手掛ける前年までミケランジェロが打ち込んでいた作品で、完成当時(1500年)彼は24歳でした。

13歳で彫刻の道を志し、すぐにメディチ家にその才能を買われ、金銭面や生活面でのサポートを受けていたミケランジェロは、10代の頃から人体研究や解剖なども行うことが出来たそうです。

それらの知見も踏まえて生み出されたPietàは、聖堂内に注ぐ光で神秘的な白さが際立ち、周りは世界中からの観光客でごった返しているはずなのに、なぜかその一角だけ静寂に包まれているように感じられます。

イタリアに長く滞在される方は、こちらを見た後は是非フィレンツェにある2作品を観た後、彼の遺作となったミラノのスフォルツェスコ城美術館(Pinacoteca Castello Sforzesco)にある「Pietà Rondanini(ロンダニーニのピエタ)」をご覧ください。

こちらはミラノのドゥオモから徒歩15分程の所にあり、大抵予約せずとも観賞できます。

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3.ラオコーン像(Laocoonte)

ヴァチカン美術館(Musei Vaticani)の中庭の一角にあるラオコーン像は、ギリシア神話をモチーフにした作品で、ミケランジェロがDavidを完成させた2年後の1506年に、ローマのブドウ畑から発掘されました。

もちろん当時、発見の知らせを聞いたミケランジェロはただちに現場に急行!彼の像に対する評価を聞いたときのローマ教皇は像の購入を決意し、その美しさに感動したミケランジェロはその後、この像の影響を大きく受けるようになります。

500年前に一大センセーションを巻き起こした本作品は、もちろん今見ても深く感動させられるもの。イタリアでは「Laocoonte(ラオコーンテ)」といい、中央に立つラオコーンと両側にいる2人の息子の像は石にも関わらずなめらかな曲線が美しくて、今にも動き出しそうです。

最新の調査によるとおそらく紀元前42年から紀元前20年ごろに作られたものだそう。今後さらに研究が進めば、もっと具体的な数字や当時の様子などもわかってくるかもしれません。

先のサン・ピエトロ大聖堂は予約不可ですが、ヴァチカン美術館は予約可能です。日曜日は休みですので注意しましょう。

ヴァチカン美術館ウェブサイト

まとめ

いかがでしたか?今回ご紹介したもの以外でも、例えばローマの真実の口(Bocca della Verità)やトレヴィの泉(Fontana di Trevi)なども彫刻作品のひとつですし、教科書ではあまり登場しないものでも、世界的には有名な彫刻がイタリアには沢山あります。

ヴァカンスシーズンをはずせばゆっくり見て周れるチャンスも多いです。是非写真の中の風景を実際に確かめに行ってみてください。

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