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イタリアで部屋探しをするときに役立つ「住まい」に関するイタリア語5選

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ここでは筆者の経験談や苦労話なども踏まえながら、イタリアでお部屋探しをする際に覚えておくと役立つ、似ているけれどちょっと違う「住まい」にまつわるイタリア語の数々をご紹介します。

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1.CameraとStanzaの違い

「Camera(カーメラ)」も「Stanza(スタンツァ)」も日本語訳は「部屋」ですが、Cameraの方が、若干使用目的がはっきりした部屋に対して使うことが多いです。日本語でいうとCameraが「お部屋・○○室」でStanzaが「部屋」というイメージでしょうか。いずれか一方しか使わない場合もあり、例えば「寝室」は「Camera」としかいいません。

どちらを使ってもイタリア人には「部屋」と理解してもらえますし、例えば子供部屋などは「Camera dei bambini」という人もいれば「Stanza dei bambini」という人もいるので、内見を進めながら徐々に両者の言葉のニュアンスの違いを感じていってみてください。

なおその他にも「部屋」を表す単語は他にも沢山あります。

「部屋」を表すイタリア語単語

Soggiorno(ソッジョルノ)

居間やリビングルームはこちらの言葉を使います。

Sala da pranzo(サーラ・ダ・プランゾ)

直訳は「昼食を食べる広間」ですが、転じて「ダイニングルーム」を指します。「Sala」は「サロン」と同じルーツを持つ言葉で、StanzaやCameraよりも広めの部屋を指します。「Salone(サローネ)」と呼ばれることもあります。

Bagno(バンニョ)

バス&トイレのことです。なおイタリアにはマンションでもBagnoが2つ以上ある物件も多く存在します。

Cucina(クチーナ)

こちらは、キッチンを指します。

ちなみに日本でおなじみの物件用語「LDK」は和製英語なので海外では全く通じません。イタリア版の物件情報誌風に訳すと以下のようになります。

イタリアでの物件情報記載例

1K

1 Camera・1 Cucina・1 Bagno

2DK

2 Camere・1 Soggiorno・1 Cucina・1 Bagno

この時(物件詳細の記述に)使われる「部屋」という語は用途が明確なので、Cameraのことが多いです。一方「お部屋探し」のときの「部屋」という語は「Trovare una stanza」と「stanza」が使われることが多いです。

2.TerazzaとBalconeの違い

Wikimedia Commons

バーベキューをしたり、洗濯物が干せたり、テーブルセットを置いたり出来そうな広めの屋外スペースは「Terazza(テラッツァ)」、植木鉢を2〜3つ並べたらそれだけでぎゅうぎゅうになってしまいそうな、出窓のでっぱりの位の広さの屋外スペースは「Balcone(バルコーネ)」と呼ばれることが多いです。

イタリアで暮らし始めた当初、物件情報誌を見ていると、例えば「Terazzaは無いけれどBalconeは3つある」などと書かれていてとても混乱しましたが、実際に暮らし始めてみて徐々に違いが理解できるようになりました。なお、いずれも何階にあるかは関係がありません。

また、目が慣れてくると気になるのが「Terazza(女性名詞)」のこともあれば「Terazzo(男性名詞)」のこともある点。しかも一人暮らし用の物件探しをする人は、男性名詞のTerazzoの方を目にする機会の方が多いでしょう。

実はTerazzoは≒Balconeで、小さめのテラスやバルコニーはTerazzoを使うことが多いです。お部屋が決まった際は自分の物件がどのように文章で表現されていたのか、チェックしてみるのも面白いかもしれませんね!

3.MuroとParete

Wikimedia Commons

どちらも日本語にすると「壁」ですが「Muro(ムーロ)」は外壁、「Parete(パレーテ)」は室内の壁を指すことが多いです。Pareteはセパレート、つまり、仕切り、パーテーションに由来する言葉であることをセットで頭に入れておくと覚えやすいです。

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4.CorridoioとGalleria

Wikimedia Commons

どちらも「廊下」を指しますが「Corridoio(コリドーイオ)」は「走る(Correre)」という単語に由来する、いわゆる家の廊下。「Galleria(ガレリア)」は「ギャラリー(画廊)」に由来する言葉で、一般の人が住むような家ではまず使われません。

5.「地下」にまつわる単語、Sottoterra・Seminterrato・Cantina・Scantinato

「Sottoterra(ソッテッラ)」は、まさに直訳の意味する「地面の下」というニュアンスのため、Sottoterraの家を検索するとマテーラの洞窟住居のような面白物件がヒットしてしまうかもしれません。

地下室のイタリア語は「Seminterrato(セミンテラート)」。ただ地上階に住みたい方が多いと思いますので、こちらもお部屋探しの際はあまり関係がないかもしれません。

一番覚えておきたいのは「地下貯蔵庫(地下倉庫・ガレージ)」を意味する「Cantina(カンティーナ)」や「Scantinato(スカンティナート)」でしょう。物件によってはマンションでも地下貯蔵庫完備のことがあり、倉庫として普段使わないスーツケースなどを収納しておくことができます。

CantinaもScantinatoもほとんど大差はないのですが、Cantinaの方がワインを閉まっておくための貯蔵庫のニュアンスが強いそうです。(ただワイン以外も収納可能です)

まとめ

いかがでしたか?これからイタリアでの生活を始める人は最初に必死に辞書を引かなければならないワードばかりかと思います。少しでもお役に立てれば幸いです。

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