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水没の危機?近い将来に消滅する可能性があるイタリアの観光地3選

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世界最多の世界遺産数を誇り、とにかく見どころの多いイタリアでは滞在中どこに行ったらいいか迷ってしまう方も多いはず。そんな方にオススメなのが将来的に消滅、立入禁止になってしまう可能性のある景勝地です。「いつか行こう」なんて思っていたら入れなくなってしまうかも?今回は、皆さんに是非、明日にでも行ってほしい絶景をご紹介します。

1.Civita di Bagnoregio(チヴィタ・ディ・バーニョレージョ)

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ローマから電車で北へ約1時間、ラツィオ州のBagnoregio地区にある約462mの凝灰石(火山灰が堆積したもの)でできた絶壁の丘の上にあるCivita(街)がCivita di Bagnoregioです。ここは街を形成する丘が、度重なる地震や雨風による浸食などで常に崩壊の危機にあるため「あと100年持たないだろう」と言われています。

街の中へは徒歩でしか入れないため、車やバス(電車は近くに駅がありません)で近くまで行き、最後、約300mの細長い橋を渡って街の中へ向かいます。決してアクセスの良い場所ではないですが、そそりたつ崖の上にある街は他に類を見ないとても神秘的な光景で、古城や名画とはまた違った魅力がありますので、是非足を運んでみてください。

2.Venezia(ヴェネツィア)

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その昔、敵から身を守るために北イタリアの市民がヴェネツィア湾の干潟に作った都市がVeneziaです。海抜が1m程度しかない上、年々地盤沈下、海面上昇が加速しているため、街はあと100年で消滅の危機にあると言われています。

イタリアの各都市から電車、飛行機で簡単にアクセスできるため、意外と後回しになってしまう方も多いと思いますが、訪れる季節や時間帯によって全く違う表情を見せてくれるカメレオンのような街なので、是非一度と言わず何度でも行ってみてください。

2〜3月に開催されるカーニバル(Carnevale di Venezia)が有名ですが、個人的には冬は極寒なので春〜秋も、のんびりできておすすめです。

なお、土地の特性上、水位があまりに上がってしまうと街が水浸しになる「Acqua alta現象」というものが起こります。 街のウェブサイト では最新情報、3日先までの予報が、その他にも各種アプリなどで情報提供がなされていますので事前にチェックしてから行くと良いでしょう。

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3.Grotta azzurra(青の洞窟)

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ナポリから船で45分程の所にあるカプリ島北西部Damecutaエリアにある小さな洞窟がGrotta azzurraで、入口の狭さゆえ、近い将来水没の危機にあると言われています。

あまりに有名なので簡単に行ける場所だと思う方も少なくないようですが、これが大間違い。Grotta azzurraの入り口はなんと約1m!雨や風、高潮によって簡単に閉ざされてしまいます。中も非常に狭いため、洞窟の外で順番を待ち、専用の小舟で4人ずつ身をかがめて中へ入っていかなければなりません。

行くのは本当に大変ですが、青く光る幻想的な海面を見たら一瞬にしてそれまでの苦労も吹っ飛んでしまいます。イタリア人も憧れる観光スポットは、晴天率の高い夏場は入場できる確率も高いので、是非足を運んでみてください。

ちなみにナポリ自体も、ほど近くにあるMonte Vesuvio(ヴェスヴィオ山)が世界で最も危険な火山の一つと言われており、いつ噴火するかわからないため、行けるうちにセットで観光されることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?「自分の生きているうちは大丈夫!」と思った方もいるかもしれませんが、例えば北イタリアの世界遺産、断崖絶壁にそびえたつ街Cinque Terreは、2011年の洪水と翌年のがけ崩れであっという間に全面閉鎖になってしまい、今現在(2017年4月)も多くの場所が閉鎖されたままです。

イタリアの都市は耐震構造になっていない場所が多く、また復旧工事もスローペースなので、今しか行けない場所にはチャンスがあれば是非積極的に行ってみてください!

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