１．ルプレヒト・カール大学ハイデルベルク（Ruprecht-Karls-Universitaet Heidelberg）

この大学は名前のとおり、ドイツのハイデルベルクにあります。なんと、1386年に設置された大学であり、ヨーロッパにおいても、世界中においても、最古の大学だと言われています。

ハイデルベルクは、観光地としてもよく名を挙げられるほど有名な町ではありますが、この大学も、その敷地がハイデルベルクの町ごと占めるほどの大きな規模を持っています。しかも、この大学のキャンパスはこの町にある昔からのお城の中に設置されています。つまり、ハイデルベルクとは、キャンパスと現地の歴史文化と観光が一体化しているという、極めて珍しい構造を持っている町です。

また、この大学は文理総合系の大学ですが、特に医学部は、ヨーロッパで最も歴史が長く、有名なものだとされています。

筆者の友人にもこの大学を卒業した人がいましたが、専攻はなんと日本語学（Japanologie）でした。このハイデルベルク大学では、日本語学の学科を開設したり、日本の大学との学術的な交流も続いているようです。

ルプレヒト・カール大学ハイデルベルクの詳細情報

２．ミュンヘン工科大学（Technische Universitaet München）

日本人にとって、ミュンヘンといえば、美味しいビールやバイエルンの白ソーセージなどのグルメの産地、オクトーバフェスト（Oktoberfest）の開催地など、有名な観光地のイメージがあるかと思いますが、ドイツの学生にとっては「ミュンヘンといえばこの工科大学」というイメージが強いです。

なぜなら、この工科大学はドイツで最も有名な工科大学だからです。ドイツ国内では、毎年9つのトップレベルの大学をピックアップして評価するランキング（Exzellenzinitiative）があります。このランキングの中の大学は、公平性を保つため毎年必ずほぼ変更することになっています。しかし、この大学は常にエリート大学のランキングのトップを君臨するほどの名門大学です。

バロック建築でできたキャンパスは、その由々しき歴史や名門の誇り高さを語っており、観光スポットしても見所が多いです。ミュンヘンへ観光に行く際は、このドイツ一の名門大学を見てみましょう。

ミュンヘン工科大学の詳細情報

３．マンハイム大学（Universität Mannheim）

マンハイムとは、フランクフルトから電車で一時間ほどの距離の町です。この町の中に、ドイツで最も有名な商科大学があります。それがマンハイム大学です。1907年に設立されたこの大学は、やや若めの大学でありますが、そのキャンパスは宮殿の中にあるというお洒落な大学でもあります。

現在、この大学の経済学部はドイツ国内の大学の中でもトップを占めるほどの名門です。さらに、この大学では日本学という学科も設立しており、日本の大学との交流も数多くあります。

以前、筆者は試験を受けるためにこの大学を訪ねたことがあります。外から見れば、一見綺麗に整えているような構造を持っているキャンパスではありますが、建築の中はほとんど大理石でできており、かなり複雑で華やかな構造になっています。

また、このキャンパスでは、大学だけではなく博物館としても公開されているところがたくさんあります。ドイツでの留学だけではなく、歴史や文化の観光としてもなかなかいいところです。

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４．カールスルーエ工科大学（Karlsruher Institut fuer Technologie）

カールスルーエとは、ドイツの南部にある町であります。アジアではあまり知られていませんが、この地域では、ドイツの最高裁判所や連邦裁判所以外、ポルシェやBMWなどの本部も設置されてあります。司法行政だけではなく、経済や貿易などの重役を担っているこの街は、まさに工業大国であるドイツの産業の心臓部とも言えるところです。

このカールスルーエ工科大学は、ドイツ最古の工科大学だと言われており、この大学から数多くのハイテク技術を生み出しております。さらに、この大学はヨーロッパの超名門であるスイス連邦工科大学チューリッヒ校と1〜2位を争うほどのトップレベルだと言われており、世界100大学にも常に入っています。

現在ヨーロッパで最大級と言われているソフトウェア会社SAPとは、この大学の卒業生によって設立されたものです。また、この大学に留学した学生の話によると、もともと部外者や見学禁止のSAP本社の中にも、この大学の学生は例外で大学のプログラムを通じて見学することができるようです。

カールスルーエ工科大学の詳細情報

５．ケルン大学（Universitaet zu Koeln）

ケルンは日本でもドイツの観光地として知られておりますよね。しかし、このケルンという町では、大聖堂だけではなく、ドイツで最も古い文系大学の一つ、1389年に設立されたケルン大学もあります。

ケルン大学は、ドイツの中でもエリート大学として評判の高い大学であり、特に経済学部は、マンハイム大学と1〜2位を争うほどの学部でもあります。

また、この大学では東アジア研究所という機構も設置されており、日本学を中心に、アジアの数多くの大学との交流も持っています。毎年、東アジア研究所の中で桜まつりなどのイベントも開催しています。春にケルンに来られた際は、ドイツでの花見をしてみてもいいですね。

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６．ゲオルク・アウグスト大学ゲッティンゲン（Georg-August-Universität Göttingen）

ゲッティンゲン大学とは、北ドイツを代表するエリート大学のひとつであり、ドイツの古くからの名門大学でもあります。この大学は、ゲッティンゲンの町ごとを占めるほどの大規模なキャンパスを持つ大学であり「門も隔たりもない大学」だと言われています。この大学は1737年に開設されており、当時は法学、哲学、数学と物理学の4つの学部が設置されました。

私たちが今知っているドイツの有名人の中にも、かなり多くの人がかつてこの大学で学んでいました。グリム童話の作者であるグリム兄弟、数学者であるガウスやリーマン積分などの理論を作り出したベルンハルト・リーマン、物理学者であるヴィルヘルム・ヴェーバー、さらにドイツ帝国首相を歴任し「鉄血宰相」だと言われるオットー・フォン・ビスマルクなど、現在世界でも知名度の高いドイツ人はほとんど昔このゲッティンゲン大学で学んでおり、まさにエリートが輩出するドイツの名門と言っても過言ではありません。

また、この大学は、現在に至っても、45名のノーベル賞受賞者を輩出しているという、ドイツでは、最も多くのノーベル賞を獲得している大学であります。現在のドイツでは、この大学の物理学部が最も有名な専攻として名を挙げています。

ゲオルク・アウグスト大学ゲッティンゲンの詳細情報

まとめ

いかがでしたか？留学だけではなく、観光という目的でも楽しめるドイツの大学です。また、ドイツの学制には入学試験がありませんので、全ての学生は平等に自由に教育を受けるチャンスを持っています。つまり、誰もがこのようなエリート大学に入学できるようになっています。

これから留学したい人も、是非これを参考にしてエリート大学での教育を受けてみましょう。