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スターバックスの本場シアトルで大学留学ーーベルビューカレッジの留学経験者インタビュー

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今回のインタビューはアメリカワシントン州のベルビューカレッジで9ヶ月間留学をした宮本洋輔さんです。大学を1年休学し、エージェントを使わずに準備から全て一人で進めたという宮本さん。宮本さんが留学を決めた理由やベルビューカレッジの施設や授業についてお話を伺いました。

アメリカワシントン州のベルビューカレッジに留学していた宮本洋輔さん。留学のきっかけや留学生が集まるベルビューカレッジについてお話を伺いました。

スターバックスの街シアトルに憧れて

(授業の間に友達とスターバックスにて)

ーー まず、宮本さんが留学を決めたきっかけはなんですか?

父親が英語を使って仕事をしていたので、英語を聞く環境が身近にあり自然と興味をもちました。父親の外国人の友人と会って話す機会が何度かあったのですが、そのうちに自分がもっと英語を話すことができれば楽しいのに思うようになり、同時に悔しい気持ちも生まれました。

また、漠然と就職活動の前に外の世界に出て、自分に何ができるのかチャレンジしてみたいという思いもありました。日本語以外の言語で他の人とコミュニケーションをとれたら楽しいだろうなと。父親がたまたま英語を使っていたので、英語に興味を持ちましたが、もしそれが他の言語だったらまた違っていたかもしれません。

ーー アメリカには多くの選択肢がある中で、ベルビューカレッジを選んだ理由はなんですか?

まずシアトルを選んだ理由としては、ずっとスターバックスでアルバイトをしていたので、本社のあるシアトルはどんな街なのかが気になったからです。その中でもベルビューは治安も良いので安心して暮らせると思い選びました。

ベルビューカレッジは学費がそこまで高くなかったのも魅力でした。1クオーター約30万円くらいで、コミュニティーカレッジはどこも同じくらいの授業料だと思います。

ーー 宮本さんは、留学エージェントを使わず全てご自身で準備をしたとお聞きしたのですが、具体的にはどのように準備を進めたのですか?

知り合いにシアトルの違うコミュニティーカレッジに留学している先輩がいたのですが、その人に聞いたら「自分でできるよ」と言われたので、インターネットでブログを読んだり、本屋さんに売っている留学の手引きのような本を使って必要な書類を全て作成しました。留学準備を始めた頃は高校レベルの英語くらいの実力しかなかったので、ほぼそれらをコピペして使っていましたね。ビザも普通に取れましたし、そこまで大変ということはなかったです。

留学しようと決めたのが1年前だったので、比較的時間にも余裕があり、直前になって焦ることもなく準備ができました。やはり、準備は早めに始めて情報収集するのがいいと思います。エージェントに何万円も払うのはもったいないので、こういうところで節約はできると思います。

世界中から留学生が集るベルビューカレッジ

(初めの3ヶ月通っていた語学学校の表彰式。宮本さんは無欠席の人が貰えるAcademic Achievementという賞を受賞)

ーー ベルビューカレッジはどのような大学ですか?

雰囲気は国際色豊かだと思います。アジア、アフリカ、中南米、ロシアなど世界中から留学生が集まっています。ベルビューカレッジに限らずの話ですが、日本人含めたアジア系留学生を多く受け入れている地域や大学では、アジア人の文化や考え方に理解のある人が多いような気がします。

「なるべく日本人がいない地域に留学したい」と思う方もいると思いますが、そのような地域にはそれなりの「理解してもらえない厳しさ」がついてまわるかもしれません。私はこれまで差別的な扱いを受けたことがないので、そういう意味ではベルビューカレッジはお勧めです。

ーー 日本人の割合はどうですか?

日本人は多いです。自分である程度距離の置き方を考えないと、留学が終わる頃になって、結局日本人の友達しかできなかった…なんてことにもなりかねません。

ただ、私は日本人を避けた方がよいとは思いません。自分よりも早く、長くアメリカに来てる人からは、課題のこなし方や安く買い物ができるお店、友達の作り方など困ったときにアドバイスが貰えたり、同じタイミングで来た人とは、抱えてる困難や辛さを共有できると思います。

Skypeで家族と話すよりも、現地にいる友達との会話の方がストレスを和らげてくれるものだったりします。同じ境遇を体験して乗り越えてきたからこそ、親友にあたる人ができるかもしれません。

ーー 学校の施設はいかがですか?

学校自体は横に長く、校舎は高くても3階建てです。 カフェテリアは人の好みによりますが、値段も味もそこそこなので、現地の学生は家からご飯を持ってくる人が多いですね。私自身はわりと日替りスープにお世話になりました。

図書館は普段の日は比較的簡単に席を見つけられますが、試験前、期間中は混雑しています。 体育館と併設されたジムがありますが、これは授業を履修している人のみに開かれているのであまり親切ではないです。

もし留学期間中に体を動かしたいとおもうのであれば、近くの会員制ジムや地域のコミュニティセンターのジムをお勧めします。私も何度か行ったことがありますが、1日$5ほどで利用でき、最初に受講が必須の講習も英語でコミュニケーションを取るいい機会になりました。

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留学を通じて日本の文化や宗教観の無知さに気づかされた

(文化人類学の授業にて)

ーー 大学では、どのような授業を取っていましたか?

留学生活の9ヶ月のうち初めの3ヶ月はESLの授業を受けていたのですが、その後はパブリックスピーキング、コミュニケーション、文化人類学などの授業を受けていました。

ーー 具体的にはどのようなことを学びましたか?

パブリックスピーキングでは、学期内に5種類の異なるスピーチとグループスピーチを行い、トピックの選び方や根拠の裏付けとなる情報の探し方などを実践的に学ぶことができました。

この授業は、決められた期間までに膨大な量の参考文献からスピーチに使えるものを素早く選んで読み込んでいく必要があり、寝る間を惜しんで勉強しました。このクラスのおかげで、すばやく情報を汲み取る力がついたと思います。

一般的に1分のスピーチに最低1時間の練習が必要と言われているのですが、留学生である私はその倍以上の時間がかかったので、なかなか大変でした。中にはタイムアウトで点数を引かれてしまったものもあり、堪えましたね。

グループスピーチでは全体で成績がつけられるので、それぞれがきちんとしたもの作り上げないといけない責任感がありました。

ーー 膨大の量の課題は、留学生であれば誰もが苦戦しますよね。授業の中で、現地の学生に驚かされたことはありますか?

コミュニケーションのクラスでは文化や偏見、差別についてのディスカッションが多かったのですが、初めは現地学生の発言力に驚きました。この授業を通して、自分がいかに日本の文化や宗教観を意識せずに生きていたのかに気づかされました。

オンライン上でのディスカッションが課題として毎週出されていましたが、授業で上手く発言できなくても文字で言いたいことが伝えられる機会があってとても助かりましたし、他の人の意見を読むのも楽しかったです。

ーー 何か嬉しかったエピソードはありますか?

文化人類学は人類学と食文化を絡めた授業でした。授業の一環としてクラスメートが「Food Memory」をテーマに食べ物を持ち寄る機会があり、私は塩味おにぎりを作って持って行ったのですが、完食してもらえて嬉しかったです。

家に炊飯器がなかったので、当日朝5時に起きて鍋で米を炊くところから始めたのもいい思い出です。アメリカ人の友人がオレオを買って持ってきたときはさすがに大爆笑でした。(笑)

編集部コメント

私も以前シアトルに留学していたのですが、ベルビューを訪れたときは閑静で落ち着いている印象を受けました。宮本さんがエージェントなどに頼らず、すべて自分で準備をしたというのもとても印象的でした。留学準備から留学が始まっているという意識が、留学を成功させる秘訣なのかもしれません。

今回紹介したアメリカのベルビューカレッジの口コミ

名称 Bellevue College(ベルビュー・カレッジ)
国・都市 アメリカ  / ワシントン州  / ベルビュー
学校形態 大学 短大・コミカレ 職業訓練校
住所 3000 Landerholm Cir SE, Bellevue, WA 98007 アメリカ合衆国
電話番号 +1 425-564-1000
公式サイト http://bellevuecollege.edu/
口コミサイト https://ablogg.jp/school/6244/

インタビュアー

安彦海咲(あびこみさき)/神田外語大学4年/アブログインターン生

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