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服装や香典はどうする?カナダでのお葬式の流れ

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海外に長く住んでいるといつかは経験することになるお葬式。結婚式とは違い突然来ることになるので、なかなか前もって準備するということは難しいと思います。筆者はこの半年で2回、Orthodox Catholic(オーソドックスカトリックのキリスト教)のお葬式に参加する機会がありましたので、この経験を元にお伝えしていきますが、日本でも宗派が違えば色々と違うように、海外でも同じキリスト教でも、例え同じカトリックでも細かい宗派、地域によっては多少異なることがあるかと思います。今回はカナダのオタワでの経験談です。

服装については喪服は不要

日本だと喪服を着ますが、カナダでは派手な服でなければ特に指定はないそうです。男性はネクタイ有りのスーツが無難ですが、ジャケットではなくても大丈夫ですし、スーツでない人もいます。女性は暗めのドレスが多いですが、多少色や柄のあるドレスを着ている人もいました。日本ほど厳しいドレスコードはありません。

香典は不要だがメッセージカードやお花を持参

基本的にお香典は必要ないです。ただし、追悼の意を表したメッセージカードやお花を持参されている方はいました。ちなみに筆者は特に何も持参しませんでしたが問題なかったです。同じように特に何も持ってきていない人も多かったです。

また、会場にドネーション(寄付)の箱が設けらている場合があるので、そこに寄付をすることもできます。寄付する額ついては明確な相場はありませんが、気になるようでしたら参加される周りの知人に確認すると良いでしょう。

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カナダでのお葬式の流れ

式の開始

日本ではお葬式の後に火葬場に行き故人を火葬することになることが多いと思いますが、筆者が参加した2回のお葬式では故人は既に火葬されており、故人の灰は大きな陶器の入れ物に入れられていました。

式の開始と共に教会のパイプオルガンと恐らくボランティアのコーラスグループによる讃美歌と共に教会の祭壇に運ばれます。これは全員起立で迎えることになります。

親族の挨拶

式が始まると日本でいう「喪主」の挨拶になります。1人のときもあれば何人かがスピーチをする場合もあります。

牧師の挨拶、儀式

牧師の挨拶のあとに、聖書の朗読のようなものが始まります。これは日本でいうお経に近いものがあると感じました。大きな違いは所々で讃美歌が挿入される点です。

歌は知っているなら歌ってもいいですし、知らなくても音符が読めるのであれば教会の椅子の背に楽譜付きの讃美歌集がありますのでそれを見ながら歌うこともできます。ただし、ボランティアのコーラスグループが歌ってくれるので、基本的には歌う必要はないでしょう。

祭壇にいる牧師は聖書の朗読と共に聖水とワインを混ぜたり、煙を故人の灰が入った入れ物に漂わせる儀式を行いますが、参列者が参加することはありません。

式の終盤

牧師がイエスキリストの肉に見立てたパン(クッキーのようなもの)を希望する参列者に配ります。これは希望する参列者のみです。

と、いうのもキリスト教の教えでは「キリストの身体(肉)=パン」、「キリストの血=ワイン」ということになっていますが、同じキリスト教信者でもその見解は必ずしも同じということではないからです。

ですので希望者のみがパンを頂きます。ちなみに希望しなかったからといって周りから冷たい目で見られるというようなことはないのでご安心ください。今回のお葬式でも希望していた人は全体の3割程度でした。

式の後

式は1時間ほどで終わります。式の後は誘導車に導かれ参列者の車が列になって墓地まで行きそこで牧師から最後の言葉を頂き、そこで解散です。その後はリセプションがありますが必ずしも参加する必要はありません。故人の親族や親しい友人たちが集まり軽食を食べながら思い出話に花を咲かす、といった具合です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。右も左もわからない状態でお葬式に参加することにならないよう、この記事が少しでも役に立てば幸いです。

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