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緑豊かな環境良し!先輩や先生との関係も良し!ーーランカスター大学の留学体験者にインタビュー

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ピーターラビットはイギリスの湖水地方生まれだということを、みなさんはご存知でしょうか。そんな美しい地域の「風景」に惹かれイギリスのランカスター大学で博士課程で学ぶ学生が、今回の取材させていただいた杉本瞳さんです。まずは彼女の通うランカスター大学の魅力をとことんご紹介します!

今回の留学経験者インタビューは、イギリスのランカスター大学にて留学中の「杉本瞳(すぎもとひとみ)」さん。お茶の水女子大学文教育学部言語文化学科修士課程修了後、2015年9月からイギリスに渡り、現在は博士後期課程1年生として留学中。

そんな彼女の留学体験を3回にわたってご紹介。初回の今回は、杉本さんが実際に見つけたランカスター大学の魅力をご紹介します。

留学を決めたきっかけ

ーー まず、留学先にランカスター大学を選んだ理由はなんですか?

ランカスター大学ってどこにあるか分かりますか?イギリス北部にあるんですが、すごく景色がいいところが多く、特に湖水地方が有名な観光地になっています。ランカスター大学はすごくそこに近くて、電車で1時間くらいで行けちゃうんです。それで私が今やっている研究が風景なので、その一環として湖水地方調査したいと思ったっていう地理的な理由が一つ。あと自分のやっている研究内容に詳しい先生方が何人かいらっしゃるってことと、日本ではなかなか手に入らないような文献資料がたくさんあるってことです。

(↑杉本瞳さん)

ーー 杉本さんの場合は、授業よりも研究がメインになるのでしょうか?

そうですね。博士課程ってなると、論文を書くっていうのが主にやることになるんで、授業はとりたかったら取れます。私の場合は、担当の指導教官と会って、じゃあ次はいつ話そうって決めて、それまでに準備をして、先生との間で「今回はここまでできたね、じゃあ次はこんなことしてみよう」っていう進み方になります。

基本的には文献調査で、18~19世紀に書かれた作品を読んだり、その文献に関して現代の学者がどういう評価をしているのか批評読んだり。先生が専門の先生なので、新しいアドバイスがもらえて、「こういうこと知りたい」って相談すれば、「それならこの文献を読んだ方がいいよ」「これ読めばこんなことが分かるよ」って言ってもらえたりするので、とてもよかったなって思います。

学生や先生の温かさとフランクさが魅力

ーー どんな学生と一緒に学んでいるんでしょうか?

日本文学にいる学生が日本人が多いのと同じように、イギリス文学にいる学生にもイギリス人が多いです。あんまり留学生が行かない分野なので、私がアジアの学生だってことをよく理解してくれていますし、「大丈夫?」ってよく聞いてくれます。優しい先生も多いです。やっぱり、日本にいる学生がわざわざイギリスでイギリスの研究内容に興味持ってきてくれたってだけで、割と喜んでくださる先生が多いのでね。

ーー 日本の先生との違いってありますか?

めちゃくちゃフランクです。メールとかも、First nameで呼び合うのが自然な文化のようで。最初は緊張して「Dear Professor~」って書いてたら、先輩にそんなのしなくていいよって言われました。何というか、先生が学生っぽいです。気軽に学生主体のワークショップや研究会にひゅっとやってきて参加してます。ナチュラルで、ふんぞり返ってる怖い先生はいないですね。礼儀正しくても、マイペースで、人間らしい先生が多いです。

ーー 学生主体の会っていうのは?

同じ学科の学生が主体となって2週間に一回くらい開かれる会です。主に、自分が今やっている研究内容をプレゼンします。私がいるコースって、授業じゃなくて研究中心で、活動が個人個人なので、不安とかになりやすいんです。なので上手くいかないときにどうしていったらいいか、気持ちの面も含め、話し合いする場であったりもするので、勉強の話だけじゃなくメンタルの面を話し合う機会があります。あとは先輩の研究の発表を聴くこともできますし。面倒見の良い先輩にも出会えます。

私が「すごくいいな」と思うのが、人の論文の発表を聴いて、周りはダメなところを言うんじゃなくて、どうしたらもっと良くなるかを話す習慣があることです。そうすると、発表者自身も落ち込まずに済みますよね。ここがダメっていう言い方はしないで、「ここがいいね!でも、さらにここをこんな風にしたら、こう良くなるんじゃないか。」っていう言い方をするんです。上手に話し合いをもっていくところがイギリスの良いところだと思います。同じコースの学生15人くらいから、このように建設的な意見をもらえるのは、すごくいい会だと思います。

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大学内にBarがあることのメリットとは!?

ーー ランカスター大学で驚いたことはありますか?

驚いたのが、図書館で飲食していいことです。日本だとだめだから、面白くて、最初は変だなって思ったんですけど、慣れるといちいち外でなくていいですし、楽ですね。飲食していいって言われると、すごいストレスが下がるんですよ。そこらじゅう、サンドイッチ片手に、っていう学生がいますよ。24時間開いてますし、とても便利です。

ーー 留学生へのサポートは整っていますか?

大学には留学カウンセラーもいますし、メンタルに関しての相談ものってくれます。私の場合は同じ国の先輩が助けてくれますし、Barでのイベントで相談会あったりもします。大学側が積極的に用意していますね。意識的に作ってるんだなって思いますね。イギリスの大学だと、たくさん留学生を受け入れないと資金的にやっていけないみたいで、そのためのサポートも整えられているんですね。だから先生も学生たちをすごく大切にしてくれます。

ーー その他、通ってみて分かったランカスター大学の魅力はありますか?

学生のための施設が多いところです。大学内に大きい寮が8つほど散らばっていて、それぞれのまとまりごとにBarが付いてるんです。普通日本にはないですよね。テスト終わりや課題終わりに何人かでBarに行ったり、学校も積極的に企画を提供してくれたりします。例えば「試験が終わった人たち、集まれ!」みたいなイベントやハロウィーンなども企画してくれて、中には学生で合奏したり、いろんな留学生がサークル単位でイベントやったりすることもあります。私は日本人サークルでお寿司やカレーを作ってごちそうしたり、書道の体験イベントなど最近やりました。

(↑杉本さんが参加した書道体験イベントの様子)

サークルや英語コースで忘れられない経験を

ーー 日本人のサークルっていうのは?

すごくゆるくてFacebookでの呼びかけで集まった日本人や、日本に興味のある学生が活動します。日本語を教えたりする活動もやったりしています。うちの大学に限らず、そういうサークルはあるんじゃないでしょうか。

こっちにいると、英語使ってなんでもやらなきゃいけないんですけど、そうなるとやっぱりイギリス人の方ができるじゃないですか。そうなると、自分ができることは何かなって考えて、やっぱり日本的なことだなって。そう考えるようになって以来、ホームパーティーに呼ばれたときなどに(手作りのお寿司を作って持って行ったりするようになりました。いつもとても喜んでくれますね。

ーー いろんな出会いの場があるようですが、今までで印象的な出会いはありましたか?

実は博士課程は始まる1か月前から英語準備コースに参加したんです。そのときに同じ寮で一緒に過ごした5人の仲間が大切な出会いかもしれません。 中国、イタリア、タイのメンバーだったのですが、すぐ仲良くなって、毎週金曜に夜ご飯を作って食べるイベントが始まりました。それ以降も交流が続いていて、金曜に夜ご飯を作る習慣は続いています。みんなでロンドン、イタリアへ旅行も行きました。

やはり、英語が第一言語でないと悩み事も似てきますし、仲良くなりやすいですね。しょうもないことばっかり話してましたが、すごくいい友達ができました。そういう点でも、英語のコースはオススメですね。

まとめ

ランカスター大学は留学生にとって、新しい交友関係を作りやすく、自分の学びを温かくサポートしてくれる素晴らしい環境が整っていることが分かりました。次回は杉本さんが実際に見つけたイギリスの面白い文化をご紹介します!

今回紹介したランカスター大学の口コミ

名称 Lancaster University(ランカスター大学)
国・都市 イギリス  / イングランド  / ランカスター
学校形態 大学 大学院
住所 Bailrigg, Lancaster, Lancashire LA1 4YW イギリス
電話番号 +44 1524 65201
公式サイト http://www.lancaster.ac.uk/
口コミサイト https://ablogg.jp/school/6617/

インタビュアー

佐藤果歩(さとうかほ)/早稲田大学3年/アブログインターン生

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