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どうやって手で食べるの?東南アジアで手を使った食事をするときの作法と注意点

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東南アジアでは食事するとき、手を使って食べることがあります。そのときの作法をまとめました。

まずは食事の前に手を洗いましょう

大抵はお店に手を洗うところがあります。蛇口に注目してみるとタップがバリヤフリー用かと思うくらい長い棒状になっています。これは洗ったあとの手でタップを直接触らず、手首で閉めるため、このような形状となっています。

手を洗う場所がないところでは、テーブルの上に小さなヤカンが小さな網付きの桶に乗って置いてあります。これで右手を洗います。何故右手かと言うと、イスラム教圏やアジア圏では左手は不浄の手と呼ばれており、トイレで用を足したとき、紙じゃなくて水を使って左手でおしりを洗います。

そういった背景から、手で食事をするときは左手で直接食べ物を触るのはマナー違反となりますので注意してください。

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実際に手を使って食べる方法と注意点

右手の使い方

食べるときですが、まず、人差し指を中指の上に小指を薬指の上に乗せます。右手でシャベルを作るイメージです。その右手のシャベルと親指で食べ物を掴みます。ほとんどの場合、食材は熱くはないので火傷はしません。

食べ物を掴んだら、掴み手を口に持っていくのではなく口を手に持って行きます。食材はあくまでも指の上、口が指に近づいたら親指を指の付け根まで持って行き食材を押し出します。

右手は水平よりも上にあがることはありません。ここで水平より上に上げると、ソースが腕の方に垂れてシャツがソースだらけになります。

最初は慣れないですが、コツを掴むとうまく食べることができるようになります。地元の人々は骨付き肉やエビを感動的に器用に片手で食べるので注目してみると面白いかもしれません。

コース料理の場合、毎回テーブルにあるヤカンで手を洗いましょう。ただ大抵コース料理などを提供する高級店の場合、フォークやスプーンがありますので、それらを使って問題ないです。スープもレンゲで食します。

またウエスタンフードや日本食のレストランでは普通に箸やフォーク、スプーンなどを使います。現地の人たちが手で食べるからと言って、ラーメン屋で熱いスープに手を突っ込こんで麺を手づかみにすることもないですし、ステーキハウスで肉を手づかみで食べることもありません。

左手を使って良いもの

食事中に電話が鳴ったときは左手対応です。また、飲み物は直接触るわけではないので左手で飲みます。

食事から見える文化の違い

筆者はマレーシアで料理店を経営しております。日本で飲食店で働いていると料理は熱いものは熱いうち、冷たいものは冷たいうちと徹底的に仕込まれまれており「冷めるだろ!早く持っていけバカヤロー!」なんていう罵声は厨房の日常で、それに慣れているとマレーシア人のスタッフが料理を熱いうちにすぐ持って行かないか不思議で仕方ありませんでした。

あるとき「なんで料理を熱いうちに早く持って行かないの?」と聞くとスタッフから「熱かったら(手で)食べられないじゃん。」と言われ、刮目しました。海外生活では、こういった場面でも文化の違いを改めて実感することが多いのです。

ただ困るのが 子供がお箸を使わずに手で取ろうとしたとき、こんなことがありました。

  1. 筆者

    行儀悪いよ。お箸使いな。

  1. なんで?だって友達も手で食べてるよ。

    子供
  1. 筆者

    ・・・

ミックスカルチャーは難しいですね。

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