Infiorata (インフィオラータ) とは？

Infiorataとは、復活祭（Pasqua) から60日後の最初の木曜日に行われる「聖体祭（Corpus Domini）」を記念して行われるイベントです。聖体祭は、復活祭以降地上にとどまっていたキリストが天国へ帰る日です。この日の前後は、世界各地で教会までの道のりを花や種子などを使ってキリスト教に関する絵を描いて、その上を行進して (聖体行列と言います) お祝いします。 イベントは数日間かけて続き、これに合わせて名物料理などもふるまわれる為、毎年日本のお花見に参加出来ない私は、Infiorataを「イタリア版お花見」としてとても楽しみにしています。 今回はイタリア滞在中にぜひ行ってほしい、有名な3大Infiorataをご紹介します。

1. Infiorata di Genzano (ラツィオ州)

Romaから1時間ほどのところにある GenzanoのInfiorataは1778年より続く、イタリアで最も歴史あるお祭り です。毎年聖体祭の週の土～月に開催されます。金曜日から花が並びはじめられ、日曜日にようやく完成となります。2000㎡にも及ぶInfiorataは1枚の写真には到底収めきらない程のスケールですが、無料開放された高台の見学スポットを使うと絵の全体を見ることができます。目の前に広がる一面の花畑は、女性のみならず男性もうっとりとした心地になること間違いなしです！

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2. Infiorate di Spello (ウンブリア州)

Perugiaから20分ほどのところにあるSpelloは、イタリア語で「最も美しい街」という意味で、それ故に一年中花に囲まれたとても素敵な街です。 1831年から続くInfiorate di Spello は聖体祭の週の土曜日から制作が始まり、日曜日には聖体行列も見学出来ます。お近くの方は土日のお休みをフルに使って、聖体祭全体の雰囲気も味わってみてください！

3. Infiorata di Noto (シチリア州)

2016年で38回目と、先述の2つの祭典に比べると歴史はまだまだ浅いものの、ノートは街並み自体が世界遺産にも登録されている為、毎年10万人以上の方が Infiorata di Noto に合わせ観光にやってきます。イベントは毎年5月の第3週の週末に開催されます。2013年のイベントでは「日本」をテーマとしたInfiorataが開催され、「和」をテーマにした花絨毯や日本の文化紹介イベント等が開催された為、地元の人達は日本に関心が高くとても友好的です。 当時の新聞記事やその時上映されて話題となった映画「のんちゃんのり弁」は、チェックしてから足を運ばれることをおすすめします！

最後に

最近、日本でも春の訪れを感じさせる催しの一環でInfiorataを開催している所もありますが、本来は5月末～6月中頃に開催されるキリスト教と密接に関係するイベントです。是非、滞在中の方はイタリア各地で開催されるInfiorataを体験して楽しんでみてくださいね！