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イタリアの高速鉄道「FS」と「.italo」を利用する際に知っておきたい重要ポイント

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イタリアはヨーロッパ内でも特に鉄道網が発達しており、北から南まで列車で簡単に足を運ぶことが出来ます。列車の種類や切符の買い方については、ホームページや旅行ガイドに沢山情報が出ていますので、今回は現地で月1回以上それらを利用するユーザーの立場から、高速鉄道に乗る際に気を付けたいポイントをご紹介したいと思います。

高速鉄道2社の使い分け方

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イタリアの高速鉄道には大きく元国鉄の「FS(エッフェ・エッセ)」と、2012年より新規参入を果たした「.italo(イタロ)」の2種類があります。

FS(エッフェ・エッセ)

 
  • 1930年代から鉄道業を続けている為、ニッチな観光地にも線路を敷設出来ており、また、終日まんべんなく電車を運行出来ている。
  • 車種が多く、同じ目的地に行く場合でも、日本で”のぞみ”と”こだま”が選べるように様々な種類の中から最適な列車が選べる。

.italo(イタロ)

  • 2012年創業の為、どの車両も新しくて綺麗。
  • 早割、オフシーズン割、早朝便割、平日便割等のキャンペーン割引率が、FSに比べて高い。

FSと.italo

FSと.italoの関係は、ちょうどJALやANAとLCCとの関係によく似ています。FSの方が先にインフラ開発を進めていった分、どうしても.italoは日中の便が少なかったり、発着駅が中心街から少し離れたりしていることがあります。しかしその分、キャンペーンを駆使すると40ユーロ前後のチケットを10ユーロ以下で買うことも出来ます。

ですので、私は夏休みの旅行など、先で日程が既に決まっている時は早めに.italoで安いチケットを押さえ、急な用事の際は2社のHPから発着駅や値段との兼ね合いを見て、どちらか一方を選ぶことが多いです。 なお「イタリアの鉄道」と聞くとどうしても遅延しがちなイメージですが、個人的にはどちらも10回以上利用しているものの、電車が遅れたのは3年前に1度、40分の遅延を経験したのみです。

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切符の購入方法や利用時の注意点など

切符はネットで買ってE-tiketを家でプリントアウトするか、駅の券売機や窓口でも購入可能です。両社とも発車直前まで購入可能です。

「イタリアの電車はどうせ遅れるだろう」と、時間ギリギリになってホームにやってくる人がいますが、基本的には定刻発車していますので、最後にばたばたとしないよう、早めにホームに向かってください。

陸続きのヨーロッパでは大きなスーツケースを引いた人が沢山電車に乗ってきます。スーツケースを引いた子供やお年寄りに、急いでいる時に道をふさがれてしまうと、結構冷や冷やとさせられますので、時間に余裕を持って行動するようにしてください。

下車する際は、多くの方が1人ずつスーツケースを持って降りていくので、降りるまでに時間がかかります。しかし、ちゃんと下車出来ますので、焦らずにゆっくりと行動するようにしてください。

日本の新幹線同様、車両がとても長いです。また、直前(最悪数分前)まで、車両の停車位置が決定しませんので停車位置に関するアナウンスが入った瞬間、皆さん自分の乗る車両目指して一斉に移動しはじめます。その際は慌てず行動するようにしてください。

後ろ向きで出発することもあるので、乗り物酔いしやすい方は対策を忘れずに。

シートは広くて、リクライニングもしっかりできる反面、中央通路がやや狭めの造りです。スーツケースを引きながら車内で座席探しにうろうろしないよう、乗る時は自分の車両の前まで来てから、車内に入るようにしてください。

最後に

いかがでしたか?イタリアの高速鉄道は現在2社が切磋琢磨しており、国外にも競合が沢山いる為、競争の原理が働いて毎年かなりのスピードで進化しています。ですので公式ホームページ以外から情報収集する際は、いつの情報かを合わせてチェックしながら旅程を組むようにしましょう!

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