「言語を学ぶのを他の人よりも困難だと感じる人がいるのはなぜか」<英国The Telegraph誌>

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そもそも「言語学習に向いている人とそうでない人がいるの?」という疑問に答える、最近の研究について紹介した英国The Telegraph誌の記事についてご紹介します。

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今回ご紹介する記事の詳細

今回ご紹介するのは、2016年1月19日に英国The Telegraph誌のオンライン版に掲載された記事「Why some people find learning a language harder than others」(言語を学ぶのを他の人よりも困難だと感じる人がいるのはなぜか)です。この記事では、「脳内の構造の個人差によって、言語を学ぶのを困難に感じる人とそうでない人がいる」という新しい研究結果を説明しています。

People who struggle to learn foreign languages may simply have brains that are not wired to retain linguistic skills, a new study suggests.

(ある新しい研究は、外国語を学ぶのに苦労する人は単に、言語能力という変わった能力を保つための脳を持っていないだけだ、ということを示しています。)

わかりやすいよいにやや意訳しましたが、この研究は、脳内の異なる部分が互いに「会話」し合う能力の生まれ持った差のために、言語学習を簡単に感じる大人とそうでない大人がいる、と述べています。

この差はあまりにも大きいため、研究者たちは、どの人が言語学習に向いているか、どの人が失敗するか、脳をスキャンするだけで簡単に予測することができてしまうとか。

It is all to do with how well language centres of the brain communicate when resting.

(すべては、就寝中に脳の言語中心がどれほどよく通信するかに関係しています。)

就寝中に互いにコミュニケーションを取る脳内の異なる部分。このコミュニケーションがどれほどうまくできているかで、言語学習の向き不向きが決まってしまいます。

研究者たちは、実験のため、12週間のフランス語コースに参加する15名の英語話者の脳をスキャン。その上で、コースの前後での参加者たちの言語能力を試験しました。

結果、左脳内の「前弁蓋部」と、「上側頭回」と呼ばれる言語学習にとって重要な部分とのつながりが強い参加者ほど、スピーキングのテストの結果がよいということが判明しました。

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However, that doesn't mean success at a second language is entirely predetermined by the brain's wiring.

(しかし、第2言語学習に成功するかどうかが、脳の配線方法(つながり方)によって完全に決定されてしまう、というわけではありません。)

人の脳はとても柔軟(plastic)なもの。つまり、学習と経験によって形作ることができるものなのです。

The study is a first step to understanding individual differences in second language learning.

(この研究は、第2外国語学習における個人差を理解するための第1のステップなのです。)

"This shows that some individuals may have a particular neuronal activity pattern that may lend itself to better learning of a second language."

(「これは、ある人たちが、第2外国語のより良い学習に役立つ特定のニューロン活動のパターンを持っている可能性があることを示しています。」)

というフレーズで、この研究者のコメントはしめくくられています。

まとめ

脳のコミュニケーションの良し悪しが、言語学習に向いている人とそうでない人を決めてしまう、という研究結果について紹介した記事でした。興味を持たれた方は、ぜひ全文を読んでみるとよいでしょう。

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eplm
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Tea drinker, painter, traveler, skier and yogi. アメリカ、カナダ、デンマークなどに居住。現在は翻訳の仕事をしながら、イギリス南西部の田舎町でパートナーとその家族との5人+1匹暮らし。