自分にぴったりな国はどこ?学び、仕事をしながら海外生活を体験できるワーホリ基礎解説

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ワーキングホリデー(通称ワーホリ)制度は、18~30歳までの青年が、日本とワーキングホリデー協定を結んでいる国で、観光・就学・就労をしながら、1年間またはそれ以上(国により異なる)滞在ができるビザです。
「英語ができなくても行けるの?」「英語圏以外にもワーホリ制度はあるの?」「学歴や資格は必要?」
ワーホリという言葉は聞いたことがあっても、詳しい情報は知らない方も多いと思います。
この記事では、ワーホリの基本情報を解説します。

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ワーホリとは?

ワーキングホリデー(通称ワーホリ)は、ワーキングホリデー協定を結んでいる国同士の青年に、お互いに相手国の文化や言葉、生活様式を理解する機会を提供する制度です。 制度の目的は、海外で休暇を過ごし、その間に異文化に触れ、理解を深めることです。就学・就労は、滞在をより快適にし、資金を補うために認められています。

ほとんどのワーキングホリデー協定国では、ワーキングホリデービザを取得することで、学校に通ったり、仕事をしたりしながら、1年間の滞在が可能になります。

誰でもワーホリに行けるの?

ワーホリに行けるのは、下記の条件を満たす人です。

  • 日本国籍を有する人
  • 18歳から30歳までの人(ビザ申請時に31歳になっていないこと)
  • 渡航・滞在資金がある人

国によって条件に若干の違いはありますが、基本的には、上記3つの条件を満たす人は、誰でも渡航できます。特別な資格や学歴は必要ありません。

ワーホリで行ける国はどこ?

ワーホリというと、オーストラリア、ニュージーランド、カナダが三大人気都市ですが、実はワーホリで行ける国・地域は、全部で30もあります。(2025年5月現在)

▼ワーホリで行ける30の国と地域

オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス*、アイルランド、デンマーク、台湾、香港、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、アルゼンチン、チェコ、チリ、アイスランド、リトアニア、スウェーデン、エストニア、オランダ、イタリア、フィンランド、ラトビア、シンガポール**

*イギリスは、正確にはワーホリではなく、YMS(Youth Mobility Scheme)という制度となります。他国のワーホリ制度とは異なり、休暇を過ごすことではなく、就労することが第一目的となり、2年間の滞在が可能です。

**シンガポールは、ワーキングホリデー協定を結んでいる国ではありませんが、似たような制度として「ワークホリデー」があります。ワークホリデーの条件は、他のワーホリ国と異なります。
ワークホリデーの詳しい条件は「 10.各国のワーホリ条件一覧 」を参照してください。

ワーホリでできること

ワーホリでできることは、主に次の3つです。

  • 学校に通う
  • 仕事をする
  • 観光・異文化体験をする

ワーキングホリデーの目的は、海外で休暇(ホリデー)を過ごし、現地の文化や言語を知ることです。就学・就労は、その目的の継続を補うためのものとして許可されています。
そのため、就学期間(学校に通える期間)、就労期間(仕事ができる期間)には、「3ヶ月まで」などの条件があります。(各国によって条件は異なります。詳しくは「 10.各国のワーホリ条件一覧 」を参照してください。)

学校に通うこと、仕事をすることは必須ではないので、十分な資金があるのなら、仕事はせず、休暇として1年を過ごすこともできます。

通常、外国に1年間滞在するには、学生ビザや就労ビザが必要です。ワーホリは、このどちらも体験することができるので、特別なビザと言えます。

外国語ができないけど大丈夫⁉語学学校に行くメリット

「英語や外国語はまったくできないけど、ワーホリに行ける?」
と不安な方は多いと思います。

ワーホリの条件に語学力の条件はないので、外国語ができなくてもワーホリには行けます。
しかしながら現実問題として、これから行く国で使われている言語がまったく分からなければ、生活を送る上で困ることばかりですし、仕事も見つけられません。

それを解消するために、渡航前に語学学校に申込み、ワーホリ生活の最初の数週間〜数ヶ月は語学学校に通い、現地の言語を学ぶのが一般的です。

語学学校には、世界中から様々な年代の人が、その国の言語を学びに通っています。
語学学校の中には、放課後や週末に、皆でスポーツをしたり、観光スポットに行ったりするアクティビティが企画されているところも多く、授業で学んだ言語を実際に使って練習することができます。

また、日本では知り合う機会がないような人たちと交流することができるのも語学学校の醍醐味です。
英語の履歴書の書き方や、仕事の面接対策などを行っている学校もあるので、学校に在籍している間に是非活用して、現地でのお仕事探しに活用しましょう。

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ワーホリ中の住まい

渡航前に語学学校に申込むメリットは他にもあります。
多くの語学学校では、学校に通う間の滞在先の手配も行っており、語学コースと一緒に申し込むことができます。

通学期間内なら、滞在先の申込は週単位で調整できる場合が多いので、例えば、

学校12週間+滞在先8週間

というような組み合わせでの申込も可能です。

学校によって手配している滞在先のタイプは異なりますが、次の2つが主流です。

  • ホームステイ…現地の家庭に滞在し、現地の生活様式を体験する。食事付きプランが多い。
  • レジデンス(寮)…キッチンやリビングは共有し、部屋は個室か相部屋か選べることも。バス・トイレも共有化専用かを選べるところもある。プライベートを重視する方向け。

学校の滞在先終了後は、自分で見つけたルームシェア先に引っ越します。
滞在先の申込も必須ではありませんが、最低でも4週間程度は、学校が斡旋している滞在先に事前に申し込むのが安心です。

現地に着いてすぐは、土地勘もなく、家賃の相場も良く分からないので、ホームステイや寮に住み、学校に通いながら、言語を学び、友達を作り、情報を収集して、新しい住まい、仕事を探すのがおすすめです。

ワーホリに行けるのは一生に一度だけ?

ワーホリ制度を利用して行けるのは、「1つの国につき1回」です。
違う国のワーホリなら、30歳になるまで何ヶ国でも行けます。

なかには、ワーホリで3ヶ国に渡航し海外生活を送る強者もいます。

オーストラリアとニュージーランドは条件を満たせば、セカンドビザ・サードビザを取得して、1年以上滞在することも可能です。

▼オーストラリア・セカンドワーホリビザ申請条件

  • 1回目のワーホリビザで滞在中に政府指定の地域で季節労働*に3ヶ月以上従事した人
  • ビザ申請時、18歳以上30歳未満の人
  • • •▶さらに1年の滞在が可能となり、1回目のワーホリと合わせると計2年間の滞在が可能になります。

▼オーストラリア・サードワーホリビザ申請条件

  • 2回目のワーホリビザで滞在中に政府指定の地域で季節労働*に6ヶ月以上従事した人
  • ビザ申請時、18歳以上30歳未満の人
  • • •▶さらに1年の滞在が可能となり、1回目と2回目のワーホリと合わせると計3年間の滞在が可能になります。

▼ニュージーランド・ワーホリビザ延長の申請条件

  • 1回目のワーホリビザで滞在中に季節労働*に3ヶ月以上従事した人
  • ビザ申請時、ワーホリビザでニュージーランドにいる人
  • • •▶さらに3ヶ月の滞在が可能となります。

*季節労働…農場でのフルーツ・野菜の収穫などが該当します。

どこの国にワーホリに行くのがベスト?

自分の興味あること、好きなことがあり、それを満たせる渡航先がはっきりしているのなら、渡航先で悩むことはないかもしれませんが、

とにかく海外に住む経験がしてみたい
英語を身に着けたい

という場合は、どこの国にワーホリに行くべきか迷うと思います。
国は決まっていても、どの都市に行くかも迷うことろです。

そんな時は、各ワーホリ国・都市の気候や特徴を調べ、どこでの生活が自分のイメージする海外生活に近いのかを考えてみてください。

同じ国でも、都市によって物価や学校の授業料は違うので、一つの国でも複数都市について調べてみるのがお勧めです。
ワーホリの特徴として、滞在中ずっと一つの都市にいる必要はないので、例えば最初の数ヶ月は物価や学校の授業料が安めの郊外や地方都市に住み、言語や生活に慣れたら、仕事が多い都市部に移動するということもできます。

ビザの申請方法

渡航する国やプランが決まったら、いよいよビザ申請です!

国によってビザの申請方法は違います。ワーホリに行く国が決まったら、大使館や移民局のサイトをチェックして、必ず最新の情報を確認しましょう

オーストラリアやニュージーランドのようにいつでも申請できる国もありますが、申請時期が決まっている国や、年間のワーホリビザ発給数が決まっている国も多いです。
年間発給数の上限に達してしまった場合は、もうその年はワーホリビザは発給されないので、渡航を翌年に延期するか、プランを変更するしかありません。

ビザを申請するにあたり、多くの国では資金証明が必要ですが、金融機関によっては、発行に数日~数週間掛かることもあります。
他にも、無犯罪証明書などの書類が必要な国もあり、ワーホリビザ申請の必要書類の準備は数日でできるものではありません

ビザを申請してから発給されるまでにも、数日~数ヶ月掛かります。

希望通りの時期に渡航するためにも、早め早めに準備を進めていきましょう

各国のワーホリ条件一覧(2025年5月現在)

▼英語圏

       
就労可能期間 就学可能期間 提出が必要な資金証明額 ビザ申請方法
オーストラリア 一雇用主の下で最長6ヶ月まで 17週間まで AUS$7,000以上 オンライン
ニュージーランド 制限なし 6ヶ月まで NZ $4,200以上 オンライン
カナダ 制限なし 6ヶ月まで CAN$2,500以上 オンライン+ビザセンター来館
イギリス(YMS)※1 制限なし 制限なし £2,530以上 オンライン+ビザセンター来館
アイルランド 週39時間以内
(期間の制限はなし)
制限なし 50万円以上 Eメール+郵送

※1:イギリスのYMS(Youth Mobility Scheme)では、2年間の滞在が可能。

▼アジア

就労可能期間 就学可能期間 提出が必要な資金証明額 ビザ申請方法
韓国
(観光就業/H-1ビザ)※2
週25時間以内
(期間の制限はなし)
制限なし 300万ウォン以上 韓国大使館へ来館
台湾
(現地でビザ延長の必要有)
制限なし 制限なし 30万円以上 弁事処へ来館
香港 一雇用主の下で最長6ヶ月まで 6ヶ月まで 香港ドル20,000元以上
+帰国の航空券代10万円以上
中国大使館へ来館
シンガポール
(ワークホリデー)※3
制限なし 制限なし 提出不要 中国大使館へ来館

※2:韓国のワーホリビザ申請ができるのは、18歳~25歳まで。

※3:シンガポール・ワークホリデー条件
•年齢:18~25歳未満
•学歴:日本政府によって認められた大学を卒業、もしくは3か月以上大学の学部に在学していたフルタイムの大学生
•滞在可能期間:6ヶ月
•大学の在学証明書または学位証明書の提出が必要

▼ヨーロッパ(英語圏以外)

就労可能期間 就学可能期間 提出が必要な資金証明額 ビザ申請方法
フランス 制限なし 制限なし €3,100以上 フランス大使館へ来館
デンマーク 6ヶ月まで 制限なし DKK 20,000以上 オンライン+ビザセンター来館
ドイツ 制限なし 制限なし €4,000以上または
€2,000以上+往復航空券
ドイツ大使館へ来館
スペイン 制限なし 制限なし €2,000以上 スペイン大使館へ来館
ノルウェー 一雇用主の元で6ヶ月まで 3ヶ月まで 37,611クローナ以上 オンライン+ノルウェー大使館へ来館
ポーランド 制限なし 制限なし US$2,000以上+
帰国の航空券代10万円以上
オンライン+ポーランド大使館へ来館
ポルトガル 制限なし 制限なし €16,000以上 オンライン+ポルトガル大使館へ来館
スロバキア 制限なし 制限なし €4,000以上 スロバキア大使館へ来館
オーストリア 制限なし 制限なし 一定期間の生活資金額
(具体的な金額の明記なし)
オンライン+オーストリア大使館へ来館
ハンガリー 制限なし 制限なし 25万円以上+航空券資金 ハンガリー大使館へ来館
チェコ 制限なし 制限なし 46,950チェコ・コルナ+航空券資金金 チェコ共和国大使館へ来館
アイスランド※4 制限なし 制限なし 一定期間の生活資金額
(具体的な金額の明記なし)
郵送
リトアニア 制限なし 制限なし €555x12ヶ月=€6,660 以上+航空券資金€607以上 ビザセンターへ来館
スウェーデン 制限なし 制限なし 15,000 SEK以上+航空券代 オンライン
エストニア 制限なし 語学コースの受講には制限なし 一定期間の生活資金額
(具体的な金額の明記なし)
エストニア共和国大使館へ来館
オランダ 制限なし 制限なし 一定期間の生活資金額
(具体的な金額の明記なし)
Eメール
ラトビア 制限なし 制限なし 一定期間の生活資金額
(具体的な金額の明記なし)
ラトビア共和国大使館へ来館
フィンランド 制限なし 制限なし €2,000以上+航空券代 オンライン+フィンランド大使館/移民局へ来館
イタリア ワーホリ協定は締結されているが、開始時期や申請方法など詳細は未発表

※4:アイスランドのワーホリビザが申請できる年齢は、18歳以上26歳未満。

▼南米

就労可能期間 就学可能期間 提出が必要な資金証明額 ビザ申請方法
アルゼンチン 正社員としての勤務は不可。アルバイトは可。期間の制限はなし。 制限なし US$2,500以上+航空券資金 アルゼンチン大使館へ来館
チリ※5 制限なし 制限なし US$700以上x数ヶ月+航空券資金 チリ大使館へ来館

※5:チリのワーホリ滞在期間は1年ですが、延長して、さらに1年滞在することも可能です。

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