イタリアのエイプリルフールは「魚」が主役

エイプリルフールはイタリア語で「Pesce d'aprile（ペシェ ド ァプリーレ）」といいます。直訳は「4月の魚」。名前の由来は諸説ありますが、中には「4月は馬鹿でも魚（ちょうど最盛期を迎えるサバ）が釣れるから」なんてものも。

他の行事に比べると、イタリアのエイプリルフールは何か特別なことをやる人はほとんどいませんが「魚の絵を描いて、こっそり背中に貼るいたずらをする」という風習は未だに残っています。

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イタリアならでは？エイプリルフールに関する面白ネタ９選

嘘みたいなことが毎日発生するイタリアでは、毎日がエイプリルフールですが（笑）、4月1日は、そんなイタリア人でも「コレは絶対嘘！」と言いきれるような、面白くてクスッと笑える画像やフレーズが、テレビやSNSで行き交います。

１．イタリアといえばジェラート！

人気のジェラート店では「柿（Cachi カキ）」ではなく「牡蠣（Cozze コッツェ）」味が新発売！素材にもこだわった一品とのこと。

２．こちらもイタリア名物「スポーツカー」

ミラノの自動車メーカーAlfa Romeo（アルファロメオ）。本来はミラノのヴィスコンティン家に由来する、人を飲みこむ蛇 Biscione（ビスコーネ）の紋章を用いたエンブレムを使っていますが、この日だけは、人を飲みこむ魚（サメ）に変化しています。

３．定番中の定番！サッカーネタ

物によっては全員うっかり信じてしまうので、高度なセンスが問われるサッカーネタ。まずありえない移籍話や、超敵対している2人の仲良し2ショットなどは、エイプリルフールのネタに用いられ、国民の笑いを誘います。

４．国民食のピザもネタに！

イタリアの国民食「Pizza（ピッツァ）」を用いたネタも定番。ピザ自体に茶目っ気要素を加えるケースもあれば、甘いお菓子メーカー（チョコやグミ、キャンディーメーカー）が「ピザ味新登場！」だなんて、斬新なリリースをすることも。子供たちにはこれがバカ受けです。

５．エイプリルフール定番のフレーズとは？

「Pesce d'Aprile non ha più senso ormai... La gente ti prende per il culo tutto l'anno .（ペシェ ド ァプリーレ ノン ア ピウ センソ オルマーイ…ラ ジェンテ ティ プレンデ ペル イル クーロ トゥット ラァンノ）」は「エイプリルフールなんてもはや意味がない…人々は1年中嘘をついているのだから」という皮肉めいたメッセージ。

言い回しもやや汚いため、皆さんには口にしてほしくありませんが、4月1日になるとTwitterやinstagramなどで盛んに叫ばれます。

６．街の看板にも嘘が・・・

駅名や街の案内板がクスっと笑えるフレーズに変化するネタは誰もが「絶対嘘！」とわかり、安心して楽しめるためイタリアでも定番です。こちらは床のタイルが「Salve（サルヴェ：こんにちは！ごきげんよう）」となっています。

７．あの超高級ブランドまで！

イタリアを代表する有名ブランドBvlgari（ブルガリ）。人気の香水「AQVA（アクア）」の中に金魚が泳いでいます！ちなみにブルガリではアルファベットの「U」の字は、全て古代ラテン文字と同じ「V」表記にするのがお約束。

Vにすることで、歴史の重厚感を醸し出しているそう。というわけで、「Bulgari」「Aqua」でない点は、エイプリルフールではございません！

８．３月３２日って・・・

3月はイタリア語で「Marzo（マルツォ）」といいます。ということで、「3月32日」と書かれた手帳は絶対にありえない一品。1歩踏み込んだエイプリルフールのジョークは、イタリア語を勉強している友達同士でシェアするのにもってこいです。

９．イタリアの国民食トマトが大豊作？

イタリアのトマトの収穫時期は6月頃から（種まきは3～4月）。また、この投稿では数日前に種まきの様子がアップされているので、全てのバックグラウンドを知っていれば、あれ？となる一作。このように、最近は知識や文化的背景を必要とする、少し難しいエイプリールフールネタも増えてきております。

まとめ

イタリア滞在中は、是非イタリア版の4月1日を満喫してみてください！イタリア語や文化的背景がわかればわかるほど、より面白ネタを楽しめることでしょう。勉強の合間のリフレッシュにも◎