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バカンス明けのイタリア人が陥る「帰りたくない症候群」とは?

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明るくて陽気!悩みなんてこれっぽっちも無さそうなイタリア人ですが、彼らもバカンス明けは少々憂鬱になります。それを表す言葉が「帰りたくない症候群」です。果たして一体どんなものなのでしょうか?克服方法と合わせてご紹介します。

帰りたくない症候群とは?

帰りたくない症候群はイタリア語で「Sindrome da rientro(シンドローメ ダ リエントロ)」といいます。一言で言うと休み明けに「会社行きたくなーい!」「学校行きたくなーい!」となってしまうことです。

特にイタリア人は夏・冬は2〜3週間の長期休暇を取るため、日常生活に戻るまでに1週間以上かかってしまうのだとか。お盆明け・お正月明けは、新聞やテレビ・雑誌等で、克服策がたくさん紹介され、皆でせっせと克服に励みます。

続いて、実際にイタリア人が帰りたくない症候群を克服するための工夫やコツをご紹介していきます。

帰りたくない症候群を克服するためのコツ【事前準備編】

休暇前に戻った後の計画を立てておく

休暇後は、どうしてもぽやぽやしまうもの。ということで、休みに入る前に、帰って来た後の計画を立てておくのがコツ。その際、張り切りすぎないのがポイント。例えば1月4日から仕事始めなら、大事なミーティングやアポイントは7日後・14日後辺りから入れていくのがベター。

仕事や学校が始まる数日前には自宅に戻る

大事な仕事は体調が整ってから、とは思いつつ、実際そうはいかないのが本音。というわけで、できれば仕事や学校が始まる少し前にバカンスから戻っておくことが、推奨されています。休暇の短い日本人には少し難しいかもしれませんが、せめて前日はゆっくり自宅で休養するのが良いです。

次の旅行の計画を立てておく

バカンスが終わってしまった喪失感を少しでも和らげるために、次の旅行の計画を事前に立てておくのもコツです。仕事や学校が始まって、憂鬱になってしまっても、次の楽しい予定を考えたら、頑張れそうですよね!

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帰りたくない症候群を克服するためのコツ【行動編】

規則正しい睡眠をとる

休みの日はどうしても睡眠時間が不規則になりがち。これはイタリア人も一緒です。これを元に戻すことが、まずは克服のための第一歩。出来るだけ早めにベッドに入って、少なくとも6〜7時間の睡眠をとることや、出かける1時間前には起きることが推奨されています。

身体を動かす

特に休み中にだらだらしてしまった人に推奨。屋外でちょこっとでも身体を動かすことで、エンドルフィンといういわゆる「脳内麻薬」が出て、ストレスと戦う力が付くと言われております。

逆に休み中にたくさん動いた人にはヨガなどのリラックス運動がおすすめです。

ベッドにスマホやタブレット類を持ち込まない

日本でも良く言われる代表的な克服方法。イタリアでもDegital detox(デジタルデトックス)が話題になったり、法律で「つながらない権利」が成立したりと、何かと新聞・テレビなどをにぎわせております。

休暇中の楽しい思い出に触れる

日本では「いつまでも休み気分でいないでよねっ(怒)」なんて声が聞こえて来そうですが、イタリアでは「休暇中の楽しい思い出には一定量触れるべき」と言われています。例えば、旅行先で購入した地元食材を使って料理をしたり、写真を整理したり、など。

また、休暇を共に過ごした仲間と週末再会するのも良いですね。

帰りたくない症候群を克服するためのコツ【食事編】

水をたくさん飲む

ドラマなどで「まぁ、落ち着きなよ」と言いながら水を出すシーン。イタリアのテレビでも良くみかけるものですが、これはとても理にかなっています。というのも、水を飲むことで血流が良くなり、細胞が元気に。さらに抗酸化物質が身体の隅々にいきわたると言われています。

水を飲むだけなら、簡単ですよね。騙されたと思って、まずは早速やってみてください。

しっかり食べる

休み明けというと日本なら「ダイエット」のキーワードが見出しを踊りそうですが、イタリア人は休み明けはしっかり食べろと言います。しかし、やみくもに食べろというわけではありません。特に、記憶力を高めてやる気を引き起こしてくれるとされる、リン脂質がキーワードだそう。

ヨーグルト・牛乳などで手軽に摂取できるので、朝ご飯にこれらを食べることもおすすめとされています。

コーヒーをたくさん飲んで無理をしない

最後はイタリアならではの方法を。「コーヒー飲んで、エネルギーを飲みほすな!」なんて言われるほど。疲れているときに、カフェインを摂取して無理して働くイタリア人に対しては「ゆっくり休んで!」と優しい言葉がかけられます。日本と逆?

カフェインは1〜2時間は効果テキメン。でもその後、じわじわ体力を奪うと言われています。長い目でみたら、イタリア流は理にかなっているのかもしれません。

まとめ

以上、帰りたくない症候群について、イタリア人の克服方法と合わせてご紹介しました。

私たち日本人と感覚が違う部分もあったかもしれません。が、そんな点こそ、是非新鮮な意見として取り入れてみてはいかがでしょうか?仕事始めや学校始めに、気持ちよく作業をスタートさせるためのアイディアとして是非ご活用ください。

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