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イタリア版お彼岸?「諸聖人の日」「死者の日」とは?

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イタリアでは毎年11月1日は「諸聖人の日」としてイタリアの祝日となっています。また、翌日の11月2日は「死者の日」として祝日ではないものの、諸聖人の日に合わせて連休をとる人も多いです。そんな「諸聖人の日」「死者の日」とは一体どのような日なのでしょうか?

諸聖人の日とは?

諸聖人の日は毎年11月1日にあるイタリアの祝日です。いにしえの偉大なるカトリック教徒、つまり「聖人」と呼ばれる人達を祝う日が「諸聖人の日」。イタリア語では「Ognissanti(オンニッサンティ)」や「Il giorno di tutti i Santi(イル ジョルノ ディ トゥッティ イ サンティ)」などと呼ばれており、学校も会社もお休みとなります。

死者の日とは?

死者の日は諸聖人の日の翌日の11月2日にあたります。イタリアは祝日ではありませんが、シルバーウィークのようにこの辺一帯で連休を取る人も多いです。

正式には「Commemorazione dei Defunti(コメモラツィオーネ デイ デフンティ:死者を偲ぶ日)」という名前で、諸聖人の日に対して、それ以外の人たち(ご先祖様など)を偲ぶ日にあてられます。通称「Giorno dei Morti(ジョルノ デイ モルティ/:死者の日)」とも呼ばれており、こちらの方が一般的です。

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諸聖人の日・死者の日に行うこと

かつてほどではないものの、諸聖人の日やその周辺の週末を利用して、お墓参りをする人が多いです。

イタリアのお墓は都市や観光中心地ではあまり見かけないかもしれませんが、郊外に行くとたくさんあります。入口で花が売っていることが多く、旅行者は街から街への移動の際、道路沿いから見かけるかもしれません。

もちろん敬虔な信者は教会へも出かけます。一方若者を中心に、秋の行楽を楽しむ人も多いです。

イタリア版おはぎ?限定スイーツも

諸聖人の日や死者の日に食べる郷土料理も数多く存在します。ここでは中でも有名なスイーツ類をいくつかご紹介します。

Ossa dei morti(オッサ デイ モルティ)

直訳すると「死者の骨」という名前の、かなり不気味な名前のお菓子ですが、骨に見立てたメレンゲをあしらった可愛らしいビスケットです。

見た目の面においても、死者の日の雰囲気をよりいっそう盛り上げてくれる一品で、骨の「形」にまでこだわったインスタ映え抜群のものもちらほら見かけます。

Pane dei morti(パーネ デイ モルティ)

ミラノを中心によく食べられるもので、名前は直訳すると「死者のパン」となります。「パン」という名前ですが、カカオパウダーを混ぜ込んだ小判型のクッキーで、柔らかく、日本人にも食べやすい一品です。

Torrone dei morti(トローネ デイ モルティ)

棺桶のような形のチョコレートベースのヌガー(伊では「Torrone(トローネ)」と呼ばれているもの)で、中に入ったナッツも「骨」を連想させます。イタリアではこの日以外もTorroneは秋冬のスイーツとして人気。クリスマスのお菓子としても定番なので是非秋冬にイタリアに来た際は召し上がってみてください。

Frutta martorana(フルッタ マルトラーナ)

Frutta martoranaは既出の物とは違い、陽気なムードが漂うお菓子。特に南イタリアでよくみかける、フルーツそっくりのマジパンのお菓子です。今では一年中買うことができますが、もともとは、日持ちするお供え物として死者の日に捧げられるものでした。

まとめ

以上、イタリアの「諸聖人の日」と「死者の日」についてご紹介しました。

諸聖人の日、死者の日関連のグッズやお菓子は、街中のスーパーなどでも多く見かけます。イタリアに秋に来る予定の方は是非、伝統文化の香りを感じてみてください。

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