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イタリアの奇祭?オレンジ祭り(Battaglia delle arance)の見どころと参加方法
北イタリアの都市Ivrea(イブレア)で開催される「オレンジ祭り(Battaglia delle arance)」は、毎年世界中のテレビ番組で特集される程、イタリアきっての世にも奇妙なお祭りです。ここではそんなオレンジ祭りの体験談をご紹介します。
オレンジ祭り(Battaglia delle arance)とは?
「Battaglia delle arance(バッターリァ デッレ アランチェ)」と呼ばれるオレンジ祭り。「Battaglia(バッターリァ)」は「バトル(戦い)」、「arance(アランチェ)」は「オレンジ」を意味し、直訳すると「オレンジバトル」という意味になります。
オレンジ祭りとは、イブレア市民が敵味方に分かれ、雪合戦のようにオレンジをひたすら投げ合うイブレア伝統の冬のお祭りなんです!
オレンジ祭りの起源
オレンジ祭りは、1200年頃の貴族vs市民の戦いの歴史を現在に伝えるもの。もともとは豆を投げていたものが時を経て、オレンジの投げ合いへと変化しました。
開催時期
毎年謝肉祭(カーニバル)に合わせ、週末を含めた約4日間開催されます。謝肉祭はキリスト教にまつわるお祭りのため、イースターのように開催日は毎年変わります。
オレンジの投げ合い自体は、チーム対抗で数日間行われ、最終日に決着がつきます。残念ながら最終日は宗教行事という特性上、平日(火曜)となりますが、今では観光客誘致のため、土日にも見応えのあるイベント(パレード、郷土料理の振る舞いなど)が開催されるので、いついっても楽しめることでしょう。
会場へのアクセス方法
イブレアは同名の駅(Stazione di Ivrea)があるので、電車で簡単にアクセス可能です。駅からお祭り会場へは徒歩1〜2分で行くことが出来、入口手前のチケットセンターでチケットを購入し中に入ります。
お祭りへの参加方法(オレンジ合戦以外)
チケットを買うとスケジュールをもらえるので、それを見ながら気になるイベントに参加しましょう。どれも無料で予約も不要です。郷土料理の振る舞いやパレードなどは、開催時刻に合わせて現地に行けばOK!
人は多いですが、人数規制がかかるほどではないので基本的には時間と場所さえ間違えなければ、どれも簡単に参加することができます。
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オレンジ合戦への参加方法
オレンジ合戦への参加方法は見学と実際に参加するかで参加の方法が変わります。
安全な場所から見学したい場合
会場一帯には野球場のように背の高いネットが張り巡らされています。ネットの外側にいればオレンジが飛んできてもぶつかるリスクがかなり減るので、安全に見学できることでしょう。
さらに安全に見学するためのお役立ちアイテムが赤い帽子「ベレットフリジオ(Berretto frigio)」です。これは会場の中外で売られており、値段は5ユーロ前後。伝統的に「ベレットフリジオをかぶっている人にはオレンジをぶつけない」というルールが設けられています。
ベレットフリジオについて
オレンジ合戦に参加したい場合
事前にエントリーしてメンバー(市民役)として参加する方法もありますが、たいていの観光客は会場内で、当日ネットの内側に入り、好き勝手オレンジを投げてしまっています。
投げ合い開始後スグに、現場は大混乱!日本のように厳重警備もなければ、誰が観光客で誰が市民役かなんて全くわからなくなってしまうので、ネット内にひとたび足を踏み入れれば、ベレットフリジオを被っていてもいなくてもオレンジはびゅんびゅんぶつかってきます。
ということで、もし「我こそは!」という方は、足元に転がっているオレンジや会場内の至る所に箱積みされているオレンジを掴んで投げましょう。もちろんオレンジがぶつかったときは全身びしゃびしゃになります。
また、オレンジ自体がとても硬く、当たり所が悪ければ大怪我につながりますので覚悟の上でご参加ください。
よくある質問
最後によくある質問とその答えをご紹介します。
どんな格好で行ったらいい?
あたたかい格好と動きやすい靴が鉄則。北イタリアの冬はとにかく寒く、特にお祭りを見学予定の方は、会場で長時間じっとしていなければならないので、あっと言う間に体が冷えます。とにかくあたたかい格好がおすすめです。
また、合戦が始まるとそこらじゅうにオレンジが散乱し、とたんに足元が悪くなりますので、滑りにくい靴で行くのが良いでしょう。帰宅直後は服や靴がオレンジの匂いでいっぱいになりますが、こびりつくようなものではないので1度洗えば基本的には元通りになります。
何時頃行ったらいい?
大会公式ウェブサイトに事前にタイムテーブルが掲載されるので、それらを参考にそれぞれの開催時刻少し前に会場入りすれば大丈夫です。オレンジ合戦を良い位置で見学したい方は開始2時間ほど前に見学場所を品定めし、1時間ほど前にお目当ての場所でスタンバイすると良いでしょう。
日本の花火大会や三大祭のように、朝から場所取りをする必要はありません。
お祭り当日もイブレア観光は可能?
お祭り開催期間中は、イブレアの町の中心一帯が会場となってしまうため、観光スポットを外から眺めたり写真を撮ったりすることはできますが、イブレアの普段の町の様子を知りたい方は、イベント開催中は避けた方は良いでしょう。
レストランやお土産、ホテル手配はどうしたらいい?
レストランもショップもお祭り期間中はほとんど閉まっていますが、そこかしこに特設テントが張り出されてホットドッグ、パニーニなどのストリートフードが売られます。また、大会公式グッズ(Tシャツ・キーホルダー等)も特設テント内で購入可能です。
ホテルも含め数軒は営業しているので、どうしても郷土料理が食べたい、どうしても会場内に泊まりたいという方は、できないことはないです。
お手洗いは?
仮設トイレがたくさん設置される他、一部レストランが営業しているのでそこを使うこともできます。
怪我をしたら?体調が悪くなったら?迷子になったら?
怪我してしまった場合は周辺にいくつも十字マークの救護センターがあるので、そちらへ向かいましょう。寒さや人混みで体調が悪くなってしまった場合もそちらへ。また、一部のレストランやカフェなどは当日も営業しているので、そこで休みながら窓越しに見学することもできます。
迷子の呼び出しサービスなどはないので、その点は事前に打ち合わせしておきましょう。
まとめ
イブレアのオレンジ祭りは一見荒々しいものに見えますが、イブレアという街自体が非常に上品な町である上に、お祭り自体が入場料を払わないと中に入れないものなので、治安も良いです。見学場所などを工夫すれば、イタリアの他のお祭りに比べ、非常に安心安全に参加することができます!
公共交通機関を使って簡単に行くことができますので、是非お出かけになってみてください!
オレンジ祭り(Battaglia delle arance)公式ウェブサイト
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