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イタリアで定番のお見舞い品とは?お見舞いに関するエトセトラ
先日、イタリアの友人が入院することになり、どのようなお見舞い品を持って行くべきか悩み、周りのイタリア人に相談しました。同じ悩みを持つ方のために、ここでは、イタリアでのお見舞い品に関する情報を共有いたします。
日本での定番のお見舞い品。イタリアでは?
花
花はイタリアでもお見舞い品の定番で、日本と違って鉢植えなどでもOK。ただ、日本と同様に、近年は香りの強い花は他の患者の迷惑になるため控えたり、寝たきりで手入れができない患者に渡すのはタブーとされる傾向が強まってきております。
付き添いの人が頻繁に出入りする環境の場合や、出産お見舞いなどであればよいのでは?とのこと。もし気になる方はプリザーブドフラワーなどにするとよいかもしれません。
ちなみに、イタリアでは主に花は女性の入院患者に対して贈るものとなっております。
フルーツ
フルーツはイタリアでも人気です。「入院中も美味しいものが食べたい!旬のフルーツを持って来てもらえたら嬉しい」との声が筆者の周りでも多く挙がりました。
日本人の中には「日持ちするドライフルーツの方が良いのかな?」なんて意見もありますが「ドライフルーツは病院食で何度も出てくるから」と不人気。イタリア人は入院中も食へのこだわりは衰えないようです。
パジャマ・スリッパ・タオルなどの日用品・入院生活必需品
日本では鉢植えと同様に「病床生活が長引くイメージを与えかねない」との理由から避ける人も多いですが、筆者の周りではむしろ「ガウンやパジャマ、スリッパの温もりやふわふわは辛い病院生活を癒してくれるから嬉しい」歓迎する人が多かったです。
お見舞い品売り場でも多く扱っていたので、是非心がほっとするようなリラックスアイテムを探してみてあげてください。
お守り・ラッキーアイテム
日本では千羽鶴やお守り、「犬(居ぬ)」「カエル(帰る)」といった語呂合わせグッズを贈ることがありますが、イタリアでは「テントウムシ」グッズが人気!
テントウムシは聖母マリアの使いで、幸運を呼び込み、病や災いごとなどの不幸を運び去ってくれると言い伝えられているからです。
イタリア人から多く挙がった定番のお見舞い品
本
周りのイタリア人に聞いた所、最も多かった意見が「本」でした。子供向けには絵本や漫画、大人向けには書籍や雑誌、また起き上れるようだったら塗り絵やパズル本などもおすすめとのこと。
大人用の塗り絵は、昨今イタリアでも特設コーナーが設置されるほどたくさん出版されていて、ヒーリング効果があるため人気が高いそうです。
もちろん「本を贈る場合は病院や病人が出てくるものは絶対避けて、元気になるようなファンタジーやアドベンチャーがおすすめ!」とのことでした。
チョコレート・ビスケットなどのおやつ
意外と多く挙がったのがおやつ。食事制限など問題が無い場合は、年齢問わず定番のお見舞い品のひとつだそうです。
脂っこいものや歯磨きが大変なものは避けた方がよいものの、病院食はとにかく単調なので、変化のある食べ物は大歓迎!チョコもビスケットももらえたらとっても嬉しいそうです。
ただし、シリアルバーやナッツ・ドライフルーツメインの健康食品、ヨーグルト・ゼリーなどは病院食で嫌というほど食べるので、できたら違うものが食べたいとのこと。思わず納得してしまいました。
DVD・音楽プレーヤー・ゲームなどの電化製品
今は病室でインターネットができることも多いので、特にパソコン・スマホを持っていない子ども向けのお見舞い品として多く挙がりました。
確かに自分が子どもだったら、アニメのDVDやゲームソフトをもらえたら嬉しいだろうなぁと思います。入院期間や予算と相談して、是非検討してみましょう。
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「モノより気持ち」なお見舞い品
寄せ書き
ぬいぐるみやバルーンに寄せ書きをして、代表者がお見舞い品として持って行くのはイタリアでも定番だそうです。また、迷惑でなければ「彼女が会いたがっている友達をできるだけ多く連れて行ってあげることが一番!」だなんて暖かい意見もありました。
ビデオメッセージ・スカイプ
ビデオメッセージをDVDにして渡すほか、最近はインターネットが使える病室も多いため「スカイプで会話するのもおすすめ」だそう。これなら病院も本人も負担が少なくて良いかもしれませんね。
実際に怪我で入院中にスカイプをした友人もおり「とにかくやることがなくて退屈していたから、嬉しかった」とのこと。病室によっては難しいこともありますが、心がこもった素敵なアイディアだと思いました。
映画や美術館などのチケット
「治ったら一緒に行こうね!早く治してね」という気持ちを込めて贈る人もいるそう。イタリアでは書店や家電量販店行くと「選べる旅行本・選べる体験本」がたくさん売っているので、それを贈る人も多いそうです。
ギフトカード・現金
親族や親せきの場合が多いそうですが、Amazonのギフトカードや現金という声もありました。入院はお金がかかるため、本人が使えなくとも家族が交通費や近くでの宿泊費に充てたり、ちょっとした食事ができるので良いとのこと。
贈ること自体は全くタブーではないそうです。
まとめ
いかがでしたか?一番大切なのは「気持ち」です。
日本人はルールやしきたりにとらわれ過ぎて、結局自分が本当にあげたかったものを渡せない人もいるかもしれませんが、一番大切なのは「これを使って・観て・食べて早く元気になってもらいたい!」という気持ちです。
イタリア人は「どうしてそれを選んだの?」と聞いてくることも多いです。その際「日本で定番のお見舞い品だから」というより「●●ちゃんと私と言えばこれでしょ!」「私も元気がないときこれに助けられたの!」といった方が喜ばれます。
是非忘れないでくださいね。
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