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「父」や「母」はイタリア語で何という?家族にまつわるイタリア語26選

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ここではちょっとした雑談の際も役立つ、家族に関するイタリア語、イタリアでの表現方法をご紹介します。

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基本的な家族にまつわるイタリア語

Wikimedia Commons

1.父

父(お父さん)はイタリア語で「Padre(パードレ)」といいます。日本語の「パパ」にあたる「Papà(パパ)」という言葉もあり、子供の会話ではこちらが多く使われます。

ちなみに「Papa(パーパ)」となると「ローマ法王」のことを指します。アクセントの位置がお父さんは後ろ、法王は前となります。どちらも1日に1回はテレビニュースで聞こえてくるワードですので、耳を澄まして聞き分けてみてください。

なお、地方によってはお父さんをサンタさんと同じ「Babbo(バッボ)」と呼ぶ所もあります。

2.母

母(お母さん)はイタリア語で「Madre(マードレ)」といいます。こちらも「Mamma(マンマ)」という「ママ」にあたる言葉もあります。

「母」という言葉は、日本の「母の味」のように食べ物関連のワードでもよく登場し、例えば「Lievito madre(天然酵母)」のように使われています。

3.兄と弟

兄や弟はイタリア語で「Fratello(フラテッロ)」といいます。

イタリア人は兄弟を名前で呼び合うため、いわゆる「お兄ちゃん!」「兄貴!」といった表現はありません。また、自己紹介の際も「上の兄弟です」「下の兄弟です」といった紹介はしません。

どうしても区別したいときは「Fratello maggiore(兄)」「Fratello minore(弟)」という言葉がありますが、文章内でのみ見かけることがほとんど。会話ではほとんど登場しません。

あえて挙げるとしたら、人気アニメ番組「Peppa pig」のオープニングで、毎回主人公が「Io sono Peppa Pig, e questo è il mio fratellino George(僕はPeppa Pig。この子は弟のGeorgeです。)」と言っているときくらいでしょうか。

ちなみに本編ではふたりとも名前で呼び合っております。

4.姉と妹

姉や妹はイタリア語で「Sorella(ソレッラ)」といいます。

ちなみに、修道女は「Sorella」といいます。また修道士は「Fratello」神父様は「Padre」といいます。

5.祖父

祖父はイタリア語で「Nonno(ノンノ)」といいます。

6.祖母

祖母はイタリア語で「Nonna(ノンナ)」といいます。

「Nonna」も「Madre」同様、食べ物関連のワードで登場することが多く、例えば「Ricette della Nonna(おばあちゃんのレシピ)」といった風に使われています。

7.従兄弟

従兄弟はイタリア語で「Cusino(クジーノ)」といいます。女性の場合は「Cusina」です。

単に「親戚」と言いたい場合は「Parente(パレンテ)」といいます。英語の「Parents(両親)」に似ていますが、イタリア語で両親は「Genitori(ジェニトーリ:単数形はGenitore)」といいます。

8.甥っ子・姪っ子

甥(姪)はイタリア語で「Nipote(ニポーテ)」といいます。ちなみに孫も同じ言葉です。イタリア人曰く、どちらのことを言っているかは状況や文脈で判断するのだそうです。

9.義父

義父はイタリア語で「Suocero(スォチェーロ)」といいます。

10.義母

義母はイタリア語で「Suocera(スォチェーラ)」といいます。義両親から見た婿は「Genero(ジェネロ)」嫁は「Nuora(ヌオーラ)」といいます。

イタリアのお姑さんが、どこからともなく長い舌で話に入ってくる様子から名付けられたナンのような大きくて長いご当地パン「Lingua di suocera」もあります。

11.義理の兄弟(義兄・義弟)

義理の兄弟はイタリア語で「Cognato(コニャート)」といいます。女性の場合は「Cognata(コニャータ)」です。

12.おじ

おじはイタリア語で「Zio(ズィオ)」といいます。

13.おば

おばはイタリア語で「Zia(ズィア)」といいます。

14.夫

夫はイタリア語で「Marito(マリート)」といいます。婚約段階の場合は「Fidanzato(フィダンザート)」。「彼氏」といいたいときは「Ragazzo」といいます。

日本でもおなじみのイタリア語「Amore(私の愛する人)」でもOKです。ただ、本人が目の前にいるとき、イタリア人は名前でお互いのことを呼び合っています。

15.妻

妻はイタリア語で「Moglie(モーリエ)」といいます。婚約段階の場合は「Fidanzata(フィダンザータ)」。「彼女」といいたいときは「Ragazza」といいます。

16.息子

息子はイタリア語で「Figlio(フィッリオ)」といいます。

17.娘

娘はイタリア語で「Figlia(フィッリァ)」といいます。

18.家族

家族はイタリア語で「Famiglia(ファミッリァ)」といいます。1世帯の場合は単数形で、兄弟の家族など、何世帯も集まった場合は複数形の「Famiglie」を使います。

19・カップル

カップルは「Coppia(コッピア)」といいます。ただこちらは2人組という意味合いが強いため「恋人」と言いたいときは「Innamorato(インアモラート/男性の場合)」といいます。

参考までに、米映画「アメリカン・スウィートハート」のイタリア語訳は「I perfetti innamorati」です。

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ニュースなどでよく出てくる「家族にまつわる単語」

20.事実婚

事実婚はイタリア語で「Coppia di fatto(コッピァ・ディ・ファット)」といいます。事実婚はイタリアでは日本より圧倒的に多いです。事実婚の場合、相手のことは日本語のパートナーにあたる「Compagno(コンパーニョ/男性の場合)」という語を使う人もいます。

21.一人っ子

一人っ子(男性の場合)はイタリア語で「Figlio unico(フィッリオ・ウーニコ)」といいます。

22.双子

双子はイタリア語で「Gemelli(ジェメッリ)」といいます。通常複数形で、女性の場合は「Gemelle(ジェメッレ)」。例えばオルセン姉妹(アメリカの双子の女優・デザイナー)は「Gemelle olsen」といいます。

23.ご先祖

ご先祖はイタリア語で「Antenato(アンテナート/男性の場合)」といいます。

24.高齢者

高齢者はイタリア語で「Anziano(アンツィアーノ/男性の場合)」といいます。

イタリアでは大体65歳前後から「Anziano」と呼ばれるようになります。シニア割引などは年金がスタートする「65歳以上」のところが多いです。

80歳以上位からは「Vecchio(ヴェッキオ/男性の場合)」と呼ばれます。有名なヘミングウェイの小説「老人と海」のイタリア語訳は「Il vecchio e il mare」といいます。

25.青年

イタリアでは18歳が法律上の成人のため、15〜17歳くらいまでが「Ragazzo(ラガッツォ)」、それより下は「Bambino(バンビーノ)」。18〜30代位までが「Giovane(ジョーバネ)」40~60歳位までが「Adulto(アドゥルト)」と呼ばれます(女性の場合は割愛)。

26.ファミリー

血が繋がっている、いないに関わらず、一緒に住んでいる人や家族同然のように生活している人をひっくるめてイタリアでは「Famigliari(ファミリアーリ)」といいます。

日本語でも「ファミリー」などと言ったりしますが、イタリアでもこの言葉はSNSなどでよく使われています。

まとめ

いかがでしたか?自己紹介のときはもちろん、休暇明けの会話ではいつも以上に家族に関する話題に花が咲きます。

イタリア人は家族を大切にする人が多く、筆者もこちらに来るようになってからはコミュニケーションツールのひとつとして、常にスマホに家族の写真を入れておくようになりました。

是非皆さんも会話のネタとして参考にしてみてください!

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