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主菜からスイーツまで!イタリア版お盆「フェラゴスト」の伝統料理7選
8月15日はイタリアでは「フェラゴスト(聖母被昇天祭)」のため祝日となっております。ここでは、そんな8月15日の祝日にイタリア人は各地でどんな料理を食べているのか、伝統料理の数々をご紹介します。
1.Gelo di Melone(ジェッロ・ディ・メッローネ)
「Gelo di Melone(もしくはGelo di Mellone)」は、フェラゴストのときにシチリア州を中心に食べられているスイカゼリーです。ゼリーといっても、日本のゼリーと見た目も味も大違いです。なんと「ゼリー」でありながら、ゼラチンが一切入っていません。
レシピを聞いてみると、スイカをミキサーにかけた後に、コーンスターチを投入します。ちょっと濁った赤い液体を容器に移して3〜4時間冷やした後、チョコチップとピスタチオをたっぷりかけて頂きます。
チョコレートタルトの上にスイカ液を流して冷やし固める「ゼリーケーキ」バージョンのレシピもあり、どちらも夏の間はよく売られています。現在はシチリア以外でも、フェラゴスト当日以外でも食べられますので、見かけたら是非試してみてください。
2.Biscotto di Mezz’agosto(ビスコット・ディ・メッザゴスト)
「Biscotto di Mezz’agosto」は「フェラゴストのビスケット」という名前の通り、数字の8の字の形をしたビスケットです。トスカーナ州などでよく食べられており、アニスというスパイスが入った日本にはあまりない味わいのビスケットです。
街のお菓子屋さんなどで買うことが出来、見た目が特徴的なため、すぐに見つけられますので、特にフィレンツェ・ピサなどのトスカーナ州にお出かけの際は是非チェックしてみてください。
3.Taralli di Ferragosto(タラッリ・ディ・フェラゴスト)
「Taralli」はイタリア南部の代表的なパンの名前で、ドーナツのような形をした乾パンです。元祖「Taralli」はそれこそドーナツと同じ位大きいのですが、一口で食べられるような3cmほどの小さなタイプも沢山出回っていて、こちらはイタリアのスーパーに行けば一年中簡単に手に入ります。
味付けもしょっぱいものから甘いものまでさまざまですが、フェラゴストやパスクアなどのキリスト教のイベントのときに食べるものは、レモンがほのかに香るアイシング(砂糖)のかかったものが主流。これをマリア様に捧げるそうです。
「Taralli」は筆者も大好きで、特にローズマリーと塩で味付けされたしょっぱいタイプは授業の合間のおやつに食べたり、ワインのおつまみとして食べたりするため、しょっちゅうスーパーで買っています。日持ちするのでお土産にもおすすめです。是非試してみてください。
4.Margheritine di stresa(マルゲリティーネ・ディ・ストレーザ)
イタリア王国初代王妃で、マルゲリータピザの名前の由来になったことでも有名な美食家のマルゲリータ王妃が大変気に入ったことから、毎年フェラゴストのランチに食べられるようになったとされる「Margheritine di stresa」は、当時マルゲリータ王妃の住んでいたピエモンテ州を中心にフェラゴストの日に食べるクッキーです。
あえて「クッキー」と言ったのは、他のイタリアのビスケットと違い、バターがたっぷり入ったまるで日本のバタークッキーのような味わいだからです。
店で並んでいるものはお花の形にくりぬかれた女性らしい可愛いものが多く、家で作られるものは丸型でくり抜いてからオーブンで焼き、粉砂糖をたっぷりかかったものが多いです。
こちらも、Biscotto di Mezz’agosto同様、レモンがほんのり香る味付けのものが多いのですが、Biscotto di Mezz’agostoがサクサクっとした食感なのに対して、Margheritine di stresaはバターの柔らかさが感じられるしっとり食感なので是非、北イタリアと南イタリアの文化の違いを感じてみてください。
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5.Piccione arrosto(ピッチォーネ・アロスト)
「Piccione arrosto」は「鳩のロースト」のことでで、ウンブリア州やトスカーナ州で主に食べられます。じっくりとローストした鳩に、香草などを使ったソースをかけて食べたり、参鶏湯のように鳩の中に詰め物をしてから紐でぐるぐる巻きにしてローストしたりと食べ方はいろいろ。
鶏の丸焼きが苦手な筆者は実は1回も食べたことがないのですが、鳩の丸焼きはイタリア人にとってのご馳走です。鳩自体、普段スーパーで簡単に手に入るものではありませんので、機会があれば是非チャレンジしてみてください。
6.Pollo con i peperoni (ポッロ・コン・ィ・ペペローニ)
「Pollo con i peperoni 」は鶏肉とパプリカを使ったカポナータのような煮込み料理で、ローマを中心に食べられるフェラゴストメニューです。オリーブオイルを敷いたフライパンで鶏肉を焼いてから、一口大の赤と黄色のパプリカを投入!ローズマリーやバジル、ガーリックなどお好みで味を調えたら蓋をして煮込んで完成です。
イタリア人はニンニクが苦手な人も多いのですが、個人的にはガーリックを入れると美味しさ倍増でおすすめです。日本でも簡単に作れる夏野菜レシピですので是非チャレンジしてみてください。
7.Gnocchi al sugo di papera(ニョッキ・アル・スーゴ・ディ・パーペラ)
「Gnocchi al sugo di papera」は「アヒルのニョッキ」です。アヒルのミートソースをニョッキと絡めたレシピで、ウンブリア州などで主に食べられています。
フェラゴストはマリア様が天に昇ったとされる日ですが、もともとこの時期は農民たちが夏の収穫を感謝し、疲れを癒す日でもありました。そのことにちなんでできたレシピが「Gnocchi al sugo di papera」。栄養満点のアヒル料理を皆で囲みながら、人々は収穫と食べる楽しみを分かち合っていたそうです。
まとめ
他の宗教行事に比べると若干食べ物の決まりが緩いフェラゴストは、家ごとの定番メニューなどもあって興味深いです。休み明けにイタリア人の友人に会った際は何を食べたか聞いてみるのも面白いかもしれませんね!
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