ベビーシャワーとは？

ベビーシャワーとは、アメリカが発祥のパーティで、出産を控えた妊婦のご懐妊と無事の出産を祝うための場です。

妊婦が安定期に入った7〜8か月頃に開催することが多く、幹事は妊婦の友人やパートナーが務める場合もありますが、大抵は妊婦さん自身が務めることが多く、会場も妊婦さんの自宅が一般的です。

招かれるゲストの範囲は人によってさまざまですが、筆者が参加したときは、普段から仲良くしている女友達10人が招かれ、おしゃべりと食事を楽しみました。

日本では出産は生まれるまで何が起こるかわからないため、赤ちゃん誕生後に祝うことが多いですが、イタリアでは産前にお祝いの品を渡したり、赤ちゃんの性別を発表したりすることはよくあります。また、産前に赤ちゃんの名前が決まっているのも普通です。

聞くところによると、米ドラマ「セックスアンドザシティ」や、ハリウッドセレブなどのニュースなどをきっかけに、イタリアの若者の中でもベビーシャワーがトレンドになりつつあるが、まだそれほど定着はしていないとのことでした。

どんな風にお祝いするの？

デコレーションの定番はおむつケーキです。イタリア語では「Torta di pannolini」といいます。あとは、オーナメントや色鮮やかなスイーツ、お料理などを並べて華やかに演出します。

筆者の参加した会は、食事をしながら皆でワイワイおしゃべりするものでしたが「子供の性別当てゲーム」などちょっとしたコンテンツが用意されている場合もあるそうです。

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参加にあたって頭に入れておきたいこと（日本文化との違い）

出産祝いは出産前に渡してもＯＫ！

イタリアでは出産祝いは出産前に渡すケースも多いです。その際、自分のあげたいものをあげても問題ないですが、スタンダードなのはLista di nascita（出産祝欲しいものリスト）に沿って、各々が妊婦さんたちの欲しいものを購入するというスタイルです。

リストはAmazonやデパート、専門店などで作ってもらったものがシェアされますのでそれに従って、予算と相談しながら購入アイテムを選びましょう。何人かでお金を出しあって少し高いものを買うのもアリです。

筆者の場合はベビーシャワーの1週間程前にLista di nascitaの載ったURLがシェアされたため、その中からプレゼントを選んでオンライン購入、ベビーシャワー当日に開けてもらいました。

日本で出産祝いを贈る際は細かなルールが多くていつも頭を悩ませていましたが、イタリア人はもっと気楽に贈り物を選んでいる印象でした。ベビーシャワーはイタリア語では「Doccia　di regali（贈り物のシャワー）」といいます。是非相手の喜ぶ顔を思い浮かべながら気楽にプレゼントを検討してみてください！

結婚して妊娠、ばかりではない！

日本人は結婚（入籍）、その後、妊娠、出産という人が多いですが、イタリア人はそれにこだわる人ばかりではありません。そのため、同棲はしているものの特に籍を入れていないカップルがある日突然「赤ちゃんができたの！」なんていうケースはよくあります。

筆者は最初、深刻な話かとドキっとしてしまいましたが、割とよくあることなので、もちろん個々の状況は踏まえた上で、是非心の底から「おめでとう！」と言ってあげましょう。

まとめ

イタリア語で、妊娠中のことを「In dolce attesa（愛しい待ち時間）」という素敵な表現があります。是非、お祝いに呼ばれた際は最高に幸せなおすそ分けを貰ってきてくださいね。