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前菜からドルチェまで。イタリアの復活祭(Pasqua)に欠かせない伝統料理とは?
日本人がお正月におせちを、アメリカ人がサンクスギビングデーに七面鳥を食べるように、イタリアも復活祭(Pasqua)のお昼は伝統料理で盛大にお祝いをします。日本ではなかなか馴染みのない珍しい料理ばかりですので、ここではそんなイタリアのPasqua料理を由来も含めご紹介します。
Antipasto(前菜)
朝教会に行き、清めてもらったゆで卵(前日に茹でて皆さん持参します)を食べたら昼食会のスタート!まずは皆でおしゃべりしながらつまめるサラミやチーズなどのフィンガーフードを食べます。
最近では復活祭にちなんで、ゆでたまごを半分に切ってマヨネーズなどでデコレーションしたものや、日本のデコ弁のようにゴマなどで目を作ってひよこ・にわとりの形に見立てたお料理を振る舞ってくれるマンマもいます。
特に有名なのはリグーリア州の「Torta Pasqualina(トルタ・パスクアリーナ)」という、ほうれん草とリコッタチーズの間に黄色いゆで卵が入ったパイです。1400年頃から食べられていて、昔はパイ生地をキリストの年齢と同じ33層も重ねて作っていたそうです。
なおイタリアのPasquaには卵、ひよこモチーフのものがよく登場しますが、これらは聖書の中に出てくるわけではなく、後世になって「再生、復活」というキーワードから連想されるシンボル的なものとして用いられるようになったそうです。
Primo piatto(一品目)
リゾット・パスタが定番で、中でもPasquaの時期に旬を迎える、フィノッキオ(Finocchio)、カルチョフィ(Carciofi)を使ったものは滞在中チャンスがあれば是非食べてほしい一品です。どちらもイタリアではポピュラーな野菜で、八百屋さん、レストランで冬〜春によく見かけます。
筆者は長らく調理方法がわからなかったのですが、Pasqua料理で振る舞われ勉強することができました。ハーブのような少し独特な香りがしますが、食感はたけのこのようで少し懐かしい気持ちにさせてくれる野菜です。
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Secondo piatto(メイン)
メインはなんといってもAgnello(子羊)を食べるのが伝統的です。Agnelloは生贄として古くから捧げられてきたいわばキリストの象徴。キリストの神聖なからだを自らの体内に取り入れるという宗教的意味合いから子羊料理を頂きます。
敬虔な信者はCarnevale(謝肉祭)以降、キリストの復活を願うべく肉や卵を断っているため、メインディッシュは特にマンマが腕によりをかけて作ります。
Dolce(デザート)
Pasquaのデザートといえば鳩の形をした菓子パンColombaが有名です。鳩は聖書の中の「ノアの箱船」の語で、ノアが洪水が治まったかどうかを調べるために放ち、無事水が引いたことを告げた鳥であることから平和の象徴を表しています。
今ではバレンタイン終了と同時に店先に並び、当日までに何回か食べてしまう人もいますが、ここで食べるのが伝統的です。
またUova di pasquaという人間の顔ほどのサイズの巨大な卵型チョコレートも定番です。これはデザートの後、主に子供たちに配られ、手でトントン叩いてチョコレートでできた殻を砕き、中から出てきたおまけのおもちゃを楽しみます。
まとめ
ヨーロッパのPasqua料理は本当に地方色豊かで奥深いです。例えばお隣フランス・アルザス地方ではColombaではなく「アニョー・パスカル」という子羊型の焼き菓子を食べますし、その隣のスペインでは「トリハス」というフレンチトーストとドーナツの混ざったようなものを食べます。
ヨーロッパにおいて、クリスマスと同じかそれ以上に大切なイベントですので、是非滞在中は国内外の各地を旅して違いを楽しんでみてください!
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