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地域によってルールが異なる?イタリアでのゴミの出し方
イタリアでのごみ処理方法は日本と同様に自治体ごとにルールが異なり、ルール自体もその年々で変わります。ここでは筆者の住んでいる町内のゴミの捨て方(記事執筆時点)をベースに、イタリアでのゴミの捨て方についてご紹介します。特に引っ越し直後は大量にゴミが出ますので、参考になれば幸いです。
イタリアでのゴミの分別事情
イタリアで一般ごみは「Rifiuti(リヒュウーティ)」と呼ばれています。「Immondizia」や「Spazzatura」と習った方もいるかと思いますが、新聞や自治体ウェブサイトなどでは「Rifiuti」が一般的です。
分別収集のことは「Raccolta differenziata」といい、筆者の住む町内では以下のように分類が決められています。
Carta(紙系のごみ)
紙、ノート、紙箱、牛乳パック、新聞、雑誌、包装紙、(使っていない)ティッシュ、ナプキン、キッチンペーパー、ダンボ―ルなどが該当します。
注意を受けた点
- 牛乳パックやダンボールは畳んで捨てる
- レジ袋(プラスチック製)ごとゴミ箱に入れない
- アルバムやノートはバインダーごと捨てない
- オーブン用クッキングペーパーやレシートは入れてはいけない
Plastica(プラスチック系ごみ)
洗剤ボトル、ペットボトル(ボトル、キャップ両方)、レジ袋(プラスチック製)、プリンやヨーグルトなどの食品プラ容器、ラップ、スナック菓子等の袋、使い捨て皿、コップ(プラスチック製)などが該当します。
注意を受けた点
- ボールペンや蛍光ペン、歯ブラシ、プラスチック製品自体(使い捨てでないプラ食器やバケツ、おもちゃなど)は入れてはいけない
- ペットボトルはつぶしてから捨てることも追加
Vetro e Lattine(空き缶・ビン系ごみ)
ビン(金属キャップ含む)、缶、グラス、アルミホイル、アルミ容器、空のスプレー缶などが該当します。
注意を受けた点
必ず中身は必ず出してから捨てること
Organico(資源系ごみ)
残飯、卵の殻、使ったティッシュやキッチンペーパー、コーヒーかす、茶葉、花などが該当します。
注意を受けた点
- 残飯は容器ごと入れてはいけない
- 油や液体、おむつ(生理用品含む)は入れてはいけない
Non recuperabile(その他リサイクル不可のもの)
ライター、おむつ(生理用品含む)、カミソリ、歯ブラシ、ペン類、はさみ、消しゴム、CD、たばこ、陶器(食器や植木鉢など)、動物のフン、鍋、ハンガー、おもちゃなどが該当します。
注意を受けた点
- パッケージにリサイクルマークの付いているものはそちらの指示に従う
また、以下のようなごみは直接処理センターに持っていく(もしくは電話で取りに来てもらう)よう言われています。なお全て無料です。
- 危険マーク(ドクロ、バツ印が付いています)付き洗剤、ペンキ、薬、電池、電球、油、家具(机、棚、椅子、ベッドなど)
- 家電(冷蔵庫、テレビ、洗濯機、パソコンなど)、携帯電話、マットレス
- ワインコルク、プリンターのトナー、ビデオ、カセットテープ、自転車、大きな植木など
最近では油や古着などはスーパーの近くなどに慈善団体などが設置した専用のBOXが設置され、そこに入れることもできるようになってきました。
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地域によってさまざま!イタリアでのごみの捨て方
まずは大家さんに確認、もしくは自治体のウェブサイトをチェック
隣近所や大家さんに聞くのが手っ取り早いですが、ルールは変更が多く、当人たちも知らない場合が多いので、自治体などのウェブサイトも合わせて確認しましょう。
大都市であれば海外滞在者向けに英訳ルールブックなどがあることもあります。どこのウェブサイトを見れば良いかわからなければ、町のゴミ箱やゴミ収集車を見れば管理団体のロゴが書いてあるはずです。
ゴミ捨ての曜日・時間
筆者の住む町内ではゴミ回収の曜日も時間指定もありません。また、指定のごみ袋もないので、ゴミが貯まってきたら、専用コンテナに捨てに行っています。地域によっては曜日ごとに回収車がくる所、指定ゴミ袋がある所、ゴミ出し日が決まっている所などもあります。
いつでもゴミを出せるのは便利ですが、厄介なのが専用コンテナが点在していること。
家の前に紙ごみコンテナ、南に資源ごみ、徒歩7分程の所に不燃ごみ、というように点在しているため、家を出る前に目的地の方面に行くときに合わせて、各ゴミを持って出かけるようにしています。
パッケージもチェック
最近ではパッケージに「どうやって捨てるか(何ゴミか)」書いてあるものが増えてきました。イタリア語の勉強にもなりますので、日本にあるイタリア輸入製品の御菓子やパスタ、ジュースなどのパッケージなども是非チェックしてみてください。
まとめ
イタリアは日本よりもだいぶゴミの分別が甘いですが、だからといって「ラッキー」と思わず、しっかり日本の習慣を続けていきましょう。筆者は渡伊後、継続して毎日こまめに分別してゴミ出しをしていたら、近所のイタリア人の間でちょっとした評判になり「やっぱり日本人は凄い!日本が綺麗なのがわかる!」と会うたび褒められるようになりました。
噂を聞きつけた大家さんからも更に可愛がってもらえるようになり、本当に嬉しかったので是非皆さんにも分別を頑張って欲しいです。
なお、資源ごみなどのゴミ置き場付近はホームレスが寝泊まりしていることが多く、夜間に行くと物乞いをされることがあるのでなるべく日中行くようにしましょう。
最後に参考までに、主要都市のゴミ管理団体ウェブサイトのリンクを掲載します。