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フランスで一人暮らしをするときに電気・ガスを申し込む手順
海外留学をするとき、学校の次に決めなくてはならないのが生活をする場所。フランスで学生寮滞在やホームステイをするなら必要ないかもしれませんが、アパルトマンなどを借りて一人暮らしをするなら、ライフラインである電気・ガスの申し込みを自分でやらなくてはなりません。留学前に知っておきたい、フランスの電気・ガスの申し込み方法についてご紹介します。
まずは銀行口座を開設
まず最初に、フランスで電気やガスを契約するためには、フランスで銀行口座を開設しておく必要があります。なぜなら、フランスでは日本のようなクレジットカードや振込用紙による公共料金の支払いは行われておらず、必ず銀行口座からの引き落としとなっているからです。
携帯電話もメトロの定期などもクレジットカードで支払えません。日本とは大きく異なる点ですので注意が必要なポイントです。
契約する電気・ガス会社を選ぶ
フランスでの銀行口座が用意できたら、契約する電気会社(Fournisseur électricité)やガス会社(Fournisseur gaz)を選びましょう。
日本では2016年4月に電力自由化、そして2017年4月にガス自由化となりますが、フランスでも複数電力会社・ガス会社が存在しており、好きな電気・ガス会社を自由に選んで契約することができるようになっています。
例えば、フランスの電力・ガスにはこんな会社があります。
主要なフランスの電力・ガス会社
- EDF (ウーディーエフ):フランスの元国営かつ一手独占だった電力会社
- Direct Energie (ディレクト・エネルジー):シェア拡大中の新電力の大手でガスも供給
- Engie (エンジー):フランスの元一手独占ガス会社で電気も販売中
- Enercoop (エネコープ):100%再生可能エネルギーの新電力
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電気の契約に必要な情報
実際に電気を契約するためには、申し込みの際に次の情報が必要となります。
申し込みの際に必要な情報
- 住所
- 電話番号
- Eメールアドレス
- PDL(Point de Livraison):電気メーターに記載されている特定番号
- RIB(Relevé d’Identité Bancaire):銀行口座の詳細情報(IBANコード含む)
- 入居時の電気メーターの数値
また、電力会社によっては、さらにその住所における旧契約者の氏名を聞かれる場合もあります。以前住んでいた人の情報は大家さんや不動産会社へ尋ねてみましょう。
インターネットや電話の接続の契約でも場所を特定するために、以前住んでいた人の情報を聞かれる場合があります。
ガスの契約に必要な情報
ガスの契約を申し込む際に必要な情報も、電気とほぼ同じですが、PDLの代わりにPCE(Le Point de Comptage et d’Estimation)というガスメーターを特定する番号が必要です。
また、住居のガスが一度止められてしまっている場合にはガスの使用開始には技術者に来てもらい開栓作業をしてもらう必要があるので、ガスの使用開始まで10日ほど余裕を見る必要がある点に注意しましょう。
まとめ
フランス留学で一人暮らしを目指す方は、参考になりましたでしょうか?少々複雑なようですが、銀行口座さえ開いてしまえば、あとは電力会社・ガス会社を選び、必要な情報を揃えて電話で契約するだけです。
最近は、フランスでも電話によるカスタマーサービスの質もあがっていますので安心です。加えて、英語で対応してくれるオペレーターも増えているようです。
ちなみに、電気・ガス自由化の先進国であるフランスでは、電気会社やガス会社を選ぶのに多くの比較・情報サイトが存在します。「どの電気・ガス会社を選んだらいいのかわからない!」そんなときは、ぜひ活用してみては?