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サンタクロースと同じくらいお馴染み?「エピファニア」と「ベファーナ」とは?

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1月6日は「Epifania(エピファニア)」の日で、ヨーロッパは国や地域によっては祝日となります。そして、このエピファニアの日にイタリアで欠かせないキャラクターが、魔女の「Befana(ベファーナ)」です。

日本ではほとんど馴染みがないかもしれませんが、イタリアではサンタクロースと同じくらいホリデーシーズンに欠かせない人物ですので、今日はエピファニアとベファーナについて紹介します。

イタリアの祝日「Epifania(エピファニア)」とは?

12月25日にキリストが誕生したことを知った東方の三博士がキリストのいるベツレヘムに到着し、祝福をした日がエピファニアで、日本では「公現祭」「公現節」などと呼ばれています。

最近ではフランスでエピファニアの日に食べるケーキ「ガレット・デ・ロワ」が日本でも人気のため、エピファニアという名前だけはどこかで聞いたことある方もいるかもしれません。

エピファニアとベファーナの関係

Wikimedia Commons

東方の三博士がベツレヘムへの旅の途中、立ち寄った村で出会った女性がベファーナです。

ベファーナは村一番の優秀な家政婦だったのですが、多忙を理由になんと「キリストに会いに行こう!」という三博士からの誘いを断ってしまいます。後悔し、急いで三博士の後を追ったのですが、結局キリストの元にたどり着くことはできませんでした。

それどころか人々からは「キリストのもとに行けるチャンスを断った変わり者(当時変わり者はイコール「魔女」でした)」扱い。

キリストへの贈り物を持って今もこの世を彷徨っているとされています。

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エピファニアの恒例イベント

Wikimedia Commons

フランスのガレットデロワのようにイタリアでもエピファニアの日にはちょっとしたお菓子にまつわるイベントがあります。それが「ベファーナの靴下(Calze della Befana)」です。

イタリアでは1月6日にベファーナがやってきて、前の年、いい子だったら枕元の靴下にお菓子を、悪い子だったらお菓子の代わりに炭を入れると言われています。今では大人の間でも日本のバレンタインデーのようにお菓子交換をしたりもします。

また年が明けると、スーパーやデパートのレジ前では大きな靴下とお菓子のセットなども売られるようになり、もう一回クリスマスがやってきたかのような雰囲気を醸します。

テレビやラジオで流れるお菓子のCMもサンタクロースから一気にベファーナに切り替わり、街でもベファーナのぬいぐるみが飾られ、1月6日の祝日には「ベファーナのお祭り(Festa della befana)」で「魔女コスプレコンテスト」や「サンタクロースVSベファーナのサッカー大会」なんてものも開かれたりします。

まとめ

いかがでしたか?「魔女」と聞くと、何となく悪役をイメージしてしまいますが、ベファーナはとても良い魔女で、お菓子を配りながら、箒で1年分の厄を払ってくれるともされています。

イタリアでは1月6日は「エピファニア」でなく「ベファーナ」と呼ぶことも多いくらい、エピファニアとベファーナは密接に結びついていますので、是非イタリアに来た際はチェックしてみてください!

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