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シンガポールで使われる「アン・パオ(紅包)」の使い方とは?

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シンガポールではよく目にする「アン・パオ(紅包。英語ではレッドパケット)」と呼ばれる赤い袋。シンガポールの友人と、色々な中華系の行事を共にしていると、この袋を目にすることが多いはず。今回はこのアン・パオの使い方を紹介します。

「アン・パオ」とは中華系の伝統習慣

中華系シンガポール人の間で使用されるこの袋「アン・パオ」は、中国の伝統的な習慣で、お祝い事の際にお金を包む赤い袋―紅包(ホン・パオ)と呼ばれるものです。

その伝統習慣は中国はもとより、台湾、そして世界中の中華人の間で引き継がれ、シンガポールでも中華系の間では習慣となっています。シンガポールでは福建語の発音で「アン・パオ(ang pao)」と呼ばれています。

多様なアン・パオの使いみちとは?

アン・パオの主な使われ方は主に3つのケースがあります。

新郎新婦に渡す「ご祝儀」

1つ目は中華系シンガポール人の結婚式の際、新郎新婦に渡すいわゆる日本でいう「ご祝儀」です。

独身の人に渡す「お年玉」

次に多いのは、旧正月に子供や独身の人に渡すものです。これは日本でいうお年玉ですが、日本と違うのは子供だけではなく、独身の人ももらえます。受け取りを断ると、習慣だから受け取るように言われます。

また会社によっては、旧正月にアン・パオを社員に渡す会社もあるようです。そんな旧正月時、赤い袋をデコレーションに飾ったりするお店もあります。

満1か月を迎えた赤ちゃんに渡す「出産祝い」

そして3つ目は満1か月を迎えた赤ちゃんに渡すお祝いとしてのアン・パオ。日本人としてはギフトをあげたいところですが、多くの人は「役に立つもの」としてお金を包みます。

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アン・パオはどのくらい包めばいいの?

祝事の内容にもよりますが、結婚式の場合は、式場(ホテル、レストラン)の食事代を予測し包みます。もし迷った場合、招待されているシンガポール人に、前もってどのくらい包むべきか聞いてもいいでしょう。ちなみに親しい友人へは、気持ち多めの金額で包むこと。

旧正月時に子供や独身の人渡す場合は、大体10〜30シンガポールドルくらいでしょうか。お金はなるべく新札で包みましょう。旧正月前は、新札を求めて長い行列が銀行にできるので、早めに用意したいところです。

満1か月のお祝いには、気持ちで金額を決めて包みましょう。尚、このアン・パオの袋は、スーパー、文房具店で簡単に購入できます。さまざまなデザインの袋があり、見ていて楽しいです。

まとめ

以上アン・パオの使い方をご紹介しました。中華系シンガポール人の友人ができたら、このアン・パオの使い方をおさえて行事に臨みましょう。彼らのカルチャーを深く理解できるいい経験になることは間違いないです。

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