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実は過激な動物愛護家?フランスの芸能人「ブリジット・バルドー」
一昔前のフレンチ・グラマーと言えば、ブリジット・バルドーの金髪で抜群のボディスタイルは、世界の憧れの的でした。今でも、そのスタイルはファッション業界に取り上げられる存在です。ブリジットとはどんな人でしようか?
ブリジット・バルドーとは
ブルジット・バルドー(愛称BB)は、現在81歳です。両親はとても裕福でしたが、学業が得意ではなかったために、得意なバレー教育を受け、15歳でモデルの仕事を始めました。
その後、映画の監督のロジェ・ヴァラディエムと恋に落ち、両親の反対にあい自殺未遂、18歳でロジェと結婚しましたが、結局は離婚。その後、さまざまな男性との結婚と離婚を繰り返し、4人目の夫であるベルナール・ドルマールが最後の夫になりそうです。
ベルナールが、極右の政党の活動家なので、政治的な彼女の影響力も強くなったようです。
芸能人としての活躍
ブリジットはフランスの芸能人として、さまざまなフランスの文化を作りました。フランスの音楽はもちろん、映画、ファッションが世界に知れ渡ったのもブリジットの功績は実は大きいと言えるでしよう。
ブリジットの有名な映画「Et Dieu... créa la femme」は彼女のデビュー作で、彼女は「フランスのマリリン・モンローと」言われ大ヒットしました。
動物愛好家に転身
ブリジット・バルドーはフランスで女優や歌手よりも、過剰な動物愛護家として有名です。彼女の動物保護団体もあります。動物のためなら自身の音楽の著作料、服飾品などもオークションで売り払い、資金にするほどの熱心さです。
また、彼女は毛皮に関してナーバスで、自分の知り合いの有名人にそれをそれを着ないように懇願して歩くので、身の回りの人もどうしたら良いか分からないかもしれません。
ブリジットの動物愛護は1973年頃から始まりました。最初は家畜についての擁護でした。その後、食肉に関する数々の非難を重ね、とうとう「家畜の現実」という食肉加工の実体のドキュメンタリーを作りました。その影響で、食肉加工に関するフランスの法律が厳しくなりました。
食肉問題で騒ぎが鎮まると、彼女が次に目をつけたのが、犬猫の問題です。最初は犬猫の愛護団体が、ブリジットに引き取ってもらいたい動物がいたので、連絡したというのが発端でした。
ブリジットは、愛護団体から引き取った動物をスタジオに連れていき、スタッフなどに里親になってもらいました。そのことがきっかけで犬猫に関する問題に関心を持つようになり、アジア圏で犬を食用とすることに対して批難するなどの騒ぎに発展しました。
フランス人も苦笑するアザラシに関する擁護
ブリジットの話題が出ると、フランス人が苦笑して言うのは、彼女の「アザラシ擁護問題」です。アザラシ=ブリジットというのが、フランス人の中の彼女の強いイメージと言えます。
カナダのアザラシを取るときの殺し方が悪いと、ブリジットが大騒ぎを始めたのは1976年の頃です。この頃から他の国のアザラシ問題にまで口を出すようになりました。ブリジットの擁護運動が始まったために、フランスの大統領がアザラシの輸入に関して関心を持つようになり、最終的に輸入が禁止になりました。
さらにアザラシの本「Noonoah le petit phoque blanc」を自らが執筆し、多くの有名人が擁護運動に参加。アザラシの毛皮の輸入禁止は、欧州で禁止になりました。この功績を讃え、国から勲章をもらえる予定でしたが、式に行かず、それらはすべて動物に捧げると宣言しました。
このアザラシ擁護からブリジットの奇行とも言える、あらゆる動物に対する擁護問題に対する大騒ぎがひどくなりました。
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リヨンの象
数年前まで、リヨンの「金の玉公園」に2頭の象がいました。元々この象はサーカスの象でしたが、動物園が処分するなら引き取ると言うことで、リヨンの動物公園で飼育されていました。
ところが、数年前この象には結核の疑いがあり、象を治療するためのお金がなく、安楽死させるか問題になっていました。筆者も何度もこの象をリヨンで見ましたが、元気のない痩せ型の2匹の象が寄り添ってあまり動かない痛々しい感じでした。
このときにも風のように登場したのがブリジットでした。政府にこのリヨンの象について大騒ぎを始めました。ところが、政府から良い回答がなかったので、象がフランスで死ぬなら自分はフランス国籍を捨て、ロシア国籍になるとまで言い出しました。
最終的に象はモナコ王室のステファニー王女の救いの手があり、モナコ王室の領地にいます。もしモナコ王室に引き取られなければ、象もブリジットの行動もどうなっていたのか分かりません。ちなみに象は結核ではありませんでした。
反捕鯨団体「シーシェパード」を支援
ブリジットは、近年、反捕鯨団体「シーシェパード」に支援していることは有名です。シーシェパードの目的は、捕鯨の禁止ですが、あまりにも過激な組織なために、ブリジットが支援することは賛否が問われるところです。
まとめ
日本では、おしゃれのアイコン的な存在のブリジットですが、フランスのブリジットのイメージは、過激な動物擁護家というイメージが強いのにかなり驚きます。
確かに動物擁護も大事ですが、世界を相手に自分の名声を利用して、過激に口を挟んでいくので、フランス政府も今度は何の動物の大騒ぎだ?と警戒している人物と言えます。
愛護活動はとても良いことですが、人は二の次、動物第一という姿勢や、目についた動物を次々と「擁護だ!」と大騒ぎする姿勢は「動物のことなら何でも噛みついていく、わがままなおばあさん」というイメージがフランスでは定着しつつあります。
いずれにしても、フランスではあらゆる奇行的行動に話題が尽きない人なので、彼女の個性的すぎな話題をフランス語で読むのも面白いですよ。