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時代を先駆けたフランスの音楽家「セルジュ・ゲンスブール」
フランスでは誰もが知っている音楽家の「セルジュ・ゲンスブール」。数々のヒット曲を生み出しながら、私生活では女優のジェーン・バーキンとのスキャンダルなど、何かと話題が尽きないセルジュ・ゲンスブールとは一体どのような人物なのでしょうか。
セルジュ・ゲンスブールとは?
数年前に日本でも再ブームになった「セルジュ・ゲンスブール」は、フランスでは今でも話題になるアーティストです。
セルジュは、ユダヤ系の移民の両親のもとにパリで生まれました。幼い頃から、あまり幸せな家庭生活ではなかったため、自分の容姿や才能にコンプレックスがあり、本名である「リュシヤン」としてではなく、アーティスト名の「セルジュ」を新しい自分の理想の姿として華々しく生きました。
最期は酒と薬のために62歳で亡くなりました。彼の墓はフランスの有名人の墓がたくさんあるモンパルナスにあります。
セルジュの結婚と愛
セルジュは多くの有名な女性と浮世を流しました。画家のサルバドール・ダリの愛人と結婚後にすぐに離婚したこともあります。
とても有名な恋愛は、フレンチポップスで有名だったブリジット・バルトーとの不倫や、実力派歌手のグレコ、女優で歌手のジェーン・バーキンとの恋愛です。特にジェーン・バーキンとは事実婚の状態が長く、最後は破局になりましたが、マスコミに追いかけられる生活の中でも、ジェーンとは、比較的普通の幸せな家庭生活を過ごすことができたようです。
とても有名な言葉がたくさんありますが、ジェーンのどこが魅力的なのかを聞かれたときに「彼女の心にいる自分」と答えたのは有名です。
音楽活動
幼少期から父親に精神的な虐待を受けながら、ピアノの厳しい手ほどきを受けていたので、ピアノが上手でした。戦後は、キャバレーなどでピアノを弾く仕事をしていましたが、ある日、作家で音楽家でもあったポリス・ヴィアンの音楽を聞いて、自分にもできるのではないかとアーティスト活動を始めました。
デビュー曲は、電車に乗ったときに切符を切っていた職員と話したことからできたと言われる「リラの門の切符売り」で、この曲はビックヒットになりました。
その後、1965年代からフレンチロリーターの音楽プロデュースするようになり、歌手のフランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」や「アニーとボンボン」などのヒット曲を連発しました。
この頃から、セルジュは歌詞に性的な過激な隠喩をたくさん含むようになり、フランス・ギャルはその意味をのちに知り、ショックのために歌手活動をストップしたこともありました。
その後もブリジット・バルドーなどに曲を提供し「ハーレー・ダビットソン」のような今のプロモーションビデオに通じるモダンな映像を作り、わかりやすいメロディのヒット曲を次々にヒットさせました。
晩年には「ラ・マルセイエーズ(フランス国歌)」をレゲエにアレンジした曲をリリースしたことで、右翼団体に脅迫を受けながらも、この曲を自由に歌いたいがためにフランス国家の著作権を買ったこともありました。
その後はジェーンとの破局を経て、健康状態が悪化。奇妙な言動や行動が目立つようになり、1991年に亡くなりました。
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映画界での活動
映画の音楽を提供するだけではなく、映画監督や俳優として出演している映画があります。特に有名な出演映画は、1968年の「スローガン」という作品で、ジェーンとセルジュの共演作です。広告業界の恋愛模様を描いた作品ですが、ファッションも素敵な作品です。この作品から、セルジュとジェーンは深い恋愛関係になりました。
セルジュの人生を知れる映画
2010年に公開された映画「ゲンスブールと女たち」は、セルジュの自伝的ストーリーの映画で、日本でもセルジュの存在が再ブームになるきっかけになりました。アーティストとしての「セルジュ」と本当の自分「リュシアン」との心の葛藤の描き方がすばらしい作品です。世界で有名になった「ブルジット・バルトー」や「グレコ」、「バーキン」などの華やかな恋愛模様も描かれていて、豪華な映画です。出演している俳優が役どころに、それぞれがとてもそっくりなのも見どころです。
まとめ
セルジュは、本当の自分「リュシヤン」としての子供時代からの心の傷や孤独から逃れようと華やかな「セルジュ」としての華々しいアーティスト人生を演じきりましたが、最後までコンプレックスや孤独から逃れられなかった悲しい人でした。
セルジュの曲はメロディが単純で覚えやすいので、誰もが知る音楽と言えるでしよう。また、セルジュの歌詞は、本当は隠喩がたくさんあって難しいのですが、音楽が単純で、表面的にはフランス語が分かりやすい歌詞ばかりなので、フレンチポップスを歌いながらフランス語の勉強をするのも楽しいですよ。
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