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物理系分野の博士論文作成に必須のソフトウェア「LaTex」とは?
博士論文(doctoral thesis)はどのように書かれているかご存知でしょうか?今回は物理系分野の論文をまとめる手段についてご紹介します。
物理系分野の論文作成に使われるソフトウェア「LaTex」とは?
一般的に論文を書くとなると、MicrosoftのWordなどのソフトを使用するイメージがありますが、博士課程の、特に物理系の分野では基本的に「LaTex(ラテフ・ラテック)」というソフトを使用して書きます。
LaTex今から30年以上前にアメリカ人のLeslie Lamportによって開発された無料ソフトウエアで、LaTexを使う一番の理由は複雑な数式を綺麗に書くためです。理系学問では数式や特殊文字を使い、それらを頻繁に表示させます。これらを都度揃えて表したり、頻繁に使うことは時間もかかりますし、ほぼ不可能です。LaTexを使うことによりこれらの作業は簡単になります。
また、LaTexは論文を学術誌(journal)に提出する場合にも使われます。大学にもよりますが、物理系の分野では海外の大学において一般的に博士の称号を得るには少なくとも1本の学術誌掲載論文が博士論文の他に必要なことが多いです。
学術誌ごとに書式などの設定も異なりますが、その処理もLaTexの設定で可能です。
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プレゼン用に便利な「LaTeXit」
Mac用ですがフランス人のPierre Chatelierが開発したフリーソフト「LateXit」では挿入した写真の下段に、以下のコマンドを実行できます。
- 数式を表すコマンドを入力すると上段に数式が表示
- その数式をjpeg、pngなどに保存できて色サイズも自在
これは主にプレゼンの際にそのまま使える便利なものだそうです。
最後に
これらはプロローグ的な物理系の大変さの一面です。大体の学生は修士論文でLaTexを習得するそうで、論文はもちろん英語です。
LaTexの画面は一見コンピュータープログラミングのようにも見えますが、あくまでもスクリプトランゲージです。latex、bibtex、latex、latex...呪文のようなこの繰り返しは実際タイプセットするとき使うボタン操作、これも私には面白く感じました。
参考文献などが巻末に大量に載っている本などはLaTexを使って書かれていることが多いと思います。何かの折に気に留めてみてください。