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マイノリティが当たり前に幸せに暮らせる社会を作りたいーーテキサス大学の留学経験者インタビュー
「誰かが虐げられている社会なんておかしい」そんな思いを胸にソーシャルワークの勉強に励む植木さん。留学で得たかけがえのない力とこれからの将来設計について伺いました。
今回の留学経験者インタビューは、アメリカ・テキサス大学に留学している「植木雅美(うえきまさみ)」さん。現在、テキサス大学アーリントン校でソーシャルワークを学んでいる大学院生です。そんな植木さんのアメリカ留学について3回に分けてご紹介します。
いよいよ最後となる第3回の今回は、「留学後のプラン」についてお話を聞きました。
論理的かつ素早く自分の意見が言えるようになった
ーー 留学中、印象に残っていることはなんですか?
友達がたくさんできたことです。色んな国の人がいるので、色んな視点を知れてとても勉強になります。 あとは車の免許を取得したことです。日本では車を運転したことがなかったので、結構感動しました。
嬉しかったのはGTA(Graduate Teaching Assistant)のポジションをゲットできたことと、そのおかげで学費が留学生用から、In-state Tuitionという州内に住む現地学生と同じ学費になったことです。今までの半額程度で済むので非常に助かっています。カリフォルニアのコミュニティカレッジに在籍していた時も、アメリカ人と比べて10倍くらいの学費を払っていたので、留学生としてIn-stateは夢でした(泣)。
大学院留学を考えている人は、GTAかGRA(Graduate Research Assistant)を狙うと学費が安くなることと覚えていると良いと思います。ただ、週に20時間は仕事をしなくてはならず、健康、膨大な勉強と課題、仕事、これらのバランスを取ることが不可欠になってきます。
ーー 留学前と今で自分が一番変わったと思うことは何ですか?
自己アピールが上手くなりました。それに、クリティカルシンキングの力がつきました。大学では、ディスカッションの授業がすごく多いんです。昨日こんな事件があったけどどう思う?とか自分の意見を聞かれ、考えさせられます。思考力も付きましたし、感情的にではなく、論理的に自分の意見をすぐに言えるようになりました。
日本では周りに流されることも多かったですけど、自分の意見を持つようになりました。同時に、客観的に物事を考える力が身に付いて、自分には許せないことでも相手にとって大切なことは尊重するようになりました。何よりも自分に自信が持てるようになったと思います。
留学後はLGBTQの支援に力を入れたい
ーー 留学後のプランについて教えてください。
難しいですけど、できたらアメリカでソーシャルワーカーとして働きたいです。 もし日本に帰るなら、LGBTQの支援に力を入れたいです。いつかNGOを立ち上げて、本格的に支援したいと考えています。
とにかく自分が人に役立てるとこへ行って活躍したいです。アフリカとか南米にもボランティアに行きたいですし。そこで発展途上国の現状も見たいです。
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留学したい人へのメッセージ
ーー 友達に留学したい人がいたら勧めますか?
勧めます。自分がよく相対化してわかります。外から日本をみると自分の文化とかを見つめ直すことができます。ただ目的を持っていないと、だらだらしてしまってよくないと思います。時間とお金を無駄にするだけなので。在学中にくるなら帰国後のプランももって、たくさんリサーチして、目的や目標をもって、いつまでに何をやるかをちゃんと考えてから留学すべきです。
日本と違ってアメリカの大学は入ってからしごかれます。課題はすごく多いですし、奨学金も成績優秀であることが求められますから、勉強漬けです。アメリカ人でもそうですから、語学にハンデがある留学生はもっと大変だと思います。それでも、来る価値はあると思います。アメリカで英語を身に付けながら専門知識を高めることができるので一石二鳥です。
ーー 大変だからこそやりがいもあるんでしょうね。
そうなんです。あと色んな国からの留学生と知り合えるので、色んな文化や言語が垣間見れて楽しいですよ。世界中に友達ができると、その国に旅行にいく楽しみもできます。
多文化社会アメリカでは、人種や文化の相違や日常にある多様性についてたくさんディスカッションする機会があります。学校で、カフェで、スーパーマーケットで、道を歩いていて知らない人と話すこともあります。こういう環境に身を置いていることは日本では経験できないことでなので勉強になります。
日本の学校ではただ聞いて覚えるだけだったので、ディスカッションやプレゼンが多い参加型の授業はアメリカ留学の醍醐味かもしれません。授業で発言するのは勇気がいりますが、参加することでプレゼンのスキルも上がるので日本に帰ってからも役に立つと思います。
ーー インタビューは以上です、植木雅美さんありがとうございました!
まとめ
今回は植木さんの「留学中の体験」と「留学後のプラン」についてお聞きしました。アメリカでは自分の意見を言うことが求められるので、論理的思考力やクリティカルシンキングの力が付いたそうです。アメリカの大学への留学は、課題も多く、英語の能力も求められて大変なぶん得られるモノが大きいんですね。植木さんは「マイノリティーの人を助けたい」という熱い想いを持っていらして、実現のために日夜勉強に励まれています。その姿勢は僕も見習わなければと強く思いました。
さて、3回にわたってお送りしてきた植木さんへのインタビューはこれで終わりです。アメリカ留学を考えている方、ソーシャルワークに興味がある方、将来人を助ける仕事がしたいと思っている方など、多くの人の参考になればいいなと思います。
今回紹介したテキサス大学アーリントン校の口コミ
名称 | University of Texas at Arlington(テキサス大学アーリントン校) |
---|---|
国・都市 | アメリカ / テキサス州 / アーリントン |
学校形態 | 大学 大学院 |
住所 | 701 S Nedderman Dr, Arlington, TX 76019 アメリカ合衆国 |
電話番号 | +1 817-272-2011 |
公式サイト | http://www.uta.edu |
口コミサイト | https://ablogg.jp/school/10274/ |
インタビュアー
保坂福斗(ほさかふくと) / 早稲田大学一年 / アブログインターン生