フィンランド留学経験者インタビュー!留学は考えのまとまるきっかけにーーTHE RYUGAKU座談会vol.10
16175
View
スポンサーリンク

「留学経験者の生の声が聴ける」と大人気の座談会シリーズ第10弾!今回はフィンランドに留学したい人必見!「ヘルシンキ大学留学経験者」による座談会をお届けいたします。
スポンサーリンク
今回インタビューを受けてくれた留学経験者
乕谷 萌(とらたに めぐみ) さん・写真右
フィンランドのヘルシンキ大学に1年間の交換留学。都内の大学に通い、2年生の8月から初めての長期留学を経験し、2016年6月に帰国。
久江 由記(ひさえ ゆき) さん・写真中央
フィンランドのヘルシンキ大学に1年間の交換留学。都内の大学に通い、2年生の夏から1年間の交換留学を経て2016年6月に帰国。
インタビュアーは、ヘルシンキ大学留学予定者のアブログインターン生の鈴木莉帆(すずき りほ、写真左)が務めます。
非英語圏だけど英語の通じる国フィンランド
![]非英語圏だけど英語の通じる国フィンランドに留学していた乕谷さん](/st/img/dummy.gif)
ーー 留学のきっかけを教えてください。
乕谷:最初はアメリカやカナダへの留学を考えていました。特にカナダに行きたいと思って、第2外国語としてフランス語も学んでいました。
でも「フランス語を学んでどうするんだろう?」と思い始めて、「私、将来フランス語使うのかな?そこまでできない」と思ってしまいました。私は英語もそこまでできなかったし、英語圏で考えたんですけど…留学って人生でそんなに何回もできるものではないし、英語って頑張れば日本でもできるのではないかなと思って。そこから非英語圏への留学を考え始めました。
教職課程を取っていることもあり、教育に興味があったので、北欧についても調べていました。そうしたらだんだん北欧留学に気持ちが向いてきてしまって…。特にフィンランドが気になり始めました。
自分の中で真新しかったフィンランド

ーー 久江さんはどうしてヘルシンキにしたんですか?
久江:私も最初はフィンランドじゃなくてイギリスにしようと思っていました。私は多少ですが海外経験があって、アメリカとオーストラリアは住んでいたし、カナダにも行ったことがある。次はヨーロッパに行きたいから、はじめはイギリスに行こうと思っていました。
でもイギリスってご飯が日本人の口に合わないって聞くし、じゃあ北欧にしようかなと。結果的にはフィンランドのご飯も口に合わなかったですけど(笑)、フィンランドは自分にとって新鮮でした。
私も教職過程を取っているのですが、教育について早稲田でしか学んだことがなかったので、他の学校で学んでみたいと思いました。違う国の教育や、他国から見た日本の教育を知りたいと思い、フィンランドにしました。
フィンランドの中だと、早稲田の提携校はヘルシンキ大学かアールト大学(理系や経済の大学)があるんです。なので私はヘルシンキ大学にしました。フィンランドで1番の大学ですしね。
ヘルシンキは勉強に集中できる環境

ーー ヘルシンキ大学の授業はどうでしたか?
乕谷:授業は良かったですね。
久江:どの授業も面白かったですね。教授もとても良くて、教え方が下手な人も全くいなかったです。
乕谷:取って後悔した授業がなかったです。元々フィルムに興味があったわけではなかったんですが、フィルム系の授業を取りました。フィルムミュージックなどです。前期で取ってみたら面白かったので、後期にもまた取りました。
久江:フィンランドでの良い過ごし方は9割方勉強することかもしれないですね。留学の目的って本当はそうなんですけど、フィンランドは気候的に日照時間が短いから、何もアクティビティーはできないし。でも勉強は楽しかったです。図書館がすごく綺麗だし。
乕谷:ヘルシンキ大学の図書館は綺麗なのですが、すごく混んでいるんですよ。だから、私たちのお勧めは国立図書館ですね。大学のすぐ近くにあるんですけど、2016年3月に建て替えたばっかりで綺麗でした。
スポンサーリンク
プライバシーを大事にするフラットメイトたち

ーー フラットはどうでしたか?
久江:平和でした。平和すぎて細かいとこ気になってイライラしてた時もありましたけど、今振り返ると平和だったなぁと思います。
フラットメイトとは「すごく仲良くていつも一緒」というより、適度に距離感を保ってプライバシーを大事にしていました。週に一回の掃除当番を決めて、冷蔵庫のメモに「ゴミ出したよー」「○○買ったよー」と書いて後で割り勘していました。
フラットにいたのはヘルシンキ大学への留学生だけでなく、アールト大学への留学生とヘルシンキ大学の院生もいました。
ーー フラットで良かったですか?
久江:本当にフラットで良かったですよ。共有スペースにいても基本的には誰も出てこないし、綺麗で生活感なかったですね。あと、個室も広かったのでご飯を持ち込んだりもできました。
ーー 乕谷さんは1人部屋で良かったですか?
乕谷:私には合ってましたね。私、パーソナルスペースが広めで、キッチンも共有したくない人で…東京の1人暮らしのキッチンでも、人に使わせたくない人だから、1人部屋しか考えていなかったです。
自分の時間が欲しいので、フラットで音楽を聴いてると「何聞いてたの―?」って聞かれるのは苦手で。放っておいてほしい人だから、1人だと楽でした。
自分の芯のある人に留学して欲しい

ーー どんな人がヘルシンキ大学に向いていると思いますか?
久江:ミーハーな人は、合わなそうだと思います。フラフラしちゃうと最終的に「何してたんだろう?」という感じになってしまうと思います。自分の芯のある人じゃないと…まあどこの国に行っても同じだと思いますけど。目的があれば大丈夫なんじゃないでしょうか。
乕谷:パーティーをしてキラキラした留学生活を送りたい人には向いていないと思います。平和だけど、いい留学生活が送れるので。それをわかっている人がいいと思います。
留学中は興味のある分野をつまみ食い

ーー 留学への目標はありましたか?
乕谷:しっかりした目標というよりも、そもそも海外が初だったので、「乗り切るぞ!」という心持ちでした。
久江:私は目標や目的をかちっと決めるのは好きじゃなくて。そこは柔軟にしておきたいって思っています。狭めずぎると見失うものがあるので。
英語教育や日本語教育を学んでいて、色々なバックグラウンドがある人への言語教育や、言語が自分に与える影響も学んでいて。その興味のある分野を、ヘルシンキという良く分からない場所で勉強したいというか…アメリカの帰国はよく聞くけど、ヘルシンキ聞かないじゃないですか。
フィンランドってフィンランド人がほとんどで、日本人的な部分あるのに、英語ができるんですよ。私も海外経験があって、ずっと英語をやってきて、「日本語喋ってる自分」と「英語喋ってる自分」が違うんですよ。でも、フィンランド人はフィンランド語の母体の上に英語を喋れるんです。
だから、自分のキャリアというより自分のベーシックな部分を固めたかったんです。そのついでに教育の勉強をできたらいいな、と。留学生として行けて、専攻も決めなくてもいいので、自分の分野以外の部分も学びたくて。ずっと同じ分野にいるとキャリアにつながるんでしょうけど、他の分野の人の視点も知りたかったんです。他の人から見たら何してるんだろうって感じですけど。
乕谷:私もそうでしたね。教育をやりたいっていうのは1番にあったけど、教育だけではなくて自分の興味あるものをちょこちょこ取ってました。興味があるのに取らないというのはもったいないじゃないですか。
留学を通して何か一つでも得られればいい

ーー 留学から帰ってきて思うことはなんですか?
久江:はっきりした目標や目標がなくても、それを考えなきゃって思っている時点で違うと思います。留学中は考える時間がたくさんあるので、いっぱいいろんなこと考えて、留学が考えのまとまるきっかけになるんだと思います。帰ってきて「留学行って何を得たか」「これから活かせると思うか」って聞かれても、それはこれからの話だと思うんです。考えがまとまってきて、今からわかるんだと思います。
乕谷:「せっかく留学したんだから、それをどう活かすの?」「留学したんだから大丈夫」って言われると、履歴書を飾るために留学してるんじゃないって思っちゃいますね。
久江:留学がアクセサリーみたいになってきている部分はあると思うんですけど、それに甘んじないで、自分で考えてやれば良いんじゃないかと思います。留学ってそれぞれ違っていいと思うし。目標を達成するのではなく近づければ良いと思います。目標が違うってわかったらそれはそれで得たものだし。だから何か一つでも得ればいいと思います。
まとめ
いかがでしたか?ヘルシンキ大学に限らず、「留学」が普及している今、周りの人からも留学についていろいろ聞かれたり、言われたりすると思います。それでも留学のカタチは人それぞれ。自分の中で一つでも何か得られるような、そんな留学がしたいですね。
二人が留学したヘルシンキ大学の口コミ

名称 | Helsingin yliopisto(ヘルシンキ大学) |
---|---|
国・都市 | フィンランド / ヘルシンキ |
学校形態 | 大学大学院 |
住所 | Yliopistonkatu 4, 00100 Helsinki, フィンランド |
電話番号 | +358 9 1911 |
公式サイト | http://www.helsinki.fi/university/ |
口コミサイト | https://ablogg.jp/school/4199/ |
インタビュアー
鈴木莉帆(すずき りほ)/ 早稲田大学2年 / アブログインターン生
スポンサーリンク
ヘルシンキの人気記事
生活の人気記事
この記事に関するキーワード
